[導入事例]アパレルなのに音声施策を選んだ理由。想像以上の効果が生まれた“相思相愛” のコミュニケーションとは
Voicyには「チャンネルスポンサー」と「タイアップ」という法人向けサービスがあります。対象チャンネルにスポンサードする「チャンネルスポンサー」と、チャンネルのパーソナリティと一緒に放送を作る「タイアップ」です。
オンラインをメインに、ユーザーに対してプロのスタイリストがファッションの提案を行うD2Cファッションブランド「SOÉJU(ソージュ)」を展開するモデラートさんに、2023年冬に、人気チャンネル「小川奈緒の家が好きになるラジオ」へのスポンサー、タイアップを実施いただきました。
本記事では、モデラートが「ソージュ」ブランドを訴求するために、なぜVoicy、小川さんのチャンネルを選んだのか、マーケティング担当の小門那緒さんに伺いました。
Voicyがご提供するサービスのチャンネルスポンサー、タイアップについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
[サマリ]パーソナリティが愛用するブランドがチャンネルのスポンサーに
[取組内容]
・アパレルブランド「ソージュ」が、愛用者である小川奈緒さんのチャンネル「小川奈緒の家が好きになるラジオ」をスポンサー
・ブランドのセールやキャンペーン、ポップアップストア開催などに合わせ、放送内のコール内容を調整
・「ソージュ」の代官山サロンにて、小川さんとブランド担当者によるタイアップ対談の実施
・タイアップ放送内で、リスナー限定の送料無料クーポンをプレゼント
[活用経緯]
・雑誌などの紙媒体をはじめ、ラジオやインフルエンサーとのタイアップなど、さまざまな広告出稿の施策をすでに行っていた
・小川奈緒さんの書籍で「ソージュ」ブランドの愛用者ということを知り、小川さんのVoicyチャンネルに興味を持った
[振り返り]
・愛用するパーソナリティの放送を通じて、新規のお客様がつくれた
・言葉で伝えるメディアとブランドの相性が非常に良好ということがわかった
[事業紹介]モデラートの服飾ブランド「SOÉJU(ソージュ)」
お話を伺ったモデラートご担当者
株式会社モデラート
企業広報(マーケティング担当)
小門那緒さん
—— まずは、モデラートがどのような事業を展開しているのか教えてください。
小門:
弊社の事業内容は、D2Cでアパレル「SOÉJU(ソージュ)」というブランドを展開しています。「SOÉJU(ソージュ)」は、大人の女性のシルエットを美しく演出し、着回しが楽しくなる上質でミニマルなベーシックウェアとして、モデラート株式会社が展開するD2Cファッションブランドです。もともとスタイリングサービスの事業を手掛けていたのですが、そこに着想を得て、2018年9月に自社ブランドの「SOÉJU(以下ソージュ)」が生まれました。現在は、代官山のサロンにてカウンセリング形式でプロのスタイリストによる提案のほか、オンラインストアではオリジナルアイテムを展開しています。
—— ソージュを最初から展開していたのではなかったんですね。
小門:
そうですね。(ソージュ設立前は)サロンでお客様のお悩みやニーズに合った服をスタイリストが探すのですが、シルエットと予算のバランスが程よいものが見つからないといったこともありました。そのため、ソージュではお客様のお悩みやニーズに沿った商品企画と販売を行っています。
—— お客様の「欲しい」がないなら、自分たちで作っちゃおうということですね。
小門:
そうです。スタイリングサービスを展開していたときには、お客様に提案した服の多くが購入に繋がっていました。そのため、自分たちでブランドも並行して展開すれば相乗効果があるのでは、と考えました。
—— では、ソージュというブランド設立当時から、わりとお客様との距離感が近い状態でスタートしたということですね。
小門:
おっしゃるとおりです。
—— そんなソージュでは、小門さんはどのような役割を担っていらっしゃるのでしょうか。
小門:
おもにマーケティング部門を担当しています。なかでも私はセールスプロモーションの領域をメインに、プレスも担当しています。あとは私自身が純粋にソージュが好きで愛用者なので、ブランドの魅力をもっと伝えたいと思うがあまり、担当領域を超えて結果的にあらゆる活動に繋がっていることも多い気がします。
コンテンツ作りも積極的に行っていますし、インスタライブにも出演しています。いつもブランドの魅力を伝えていくにはどうしたらいいかを日々考えています。
—— つまり、小門さんが「ソージュ」を広めるために効果的な出稿媒体のセレクトなども行っているのでしょうか。
小門:
そうですね。いろいろな媒体にチャレンジして、成果が出たものに関しては振り返りを行っているので、どんどんトライしています。
媒体出稿は多く実施しており、ファッション雑誌などの紙媒体、そしてウェブメディアも多く出しています。
個人で活動されているブロガー、YouTuber、インフルエンサーさんとも定期的にご一緒しています。「ソージュをこの方の視点で伝えていただいたら、どんな表現になって、その先の視聴者やフォロワーはどういう風に受け取ってくださるんだろう」と妄想しながら、やれることは全部やるといった感じです。
—— では、YouTubeやInstagramにも、多く出稿しているのですね。
小門:
そうですね。ソージュに共感くださっている方とコラボさせていただいたり、自社の媒体に出演していただいたりといった施策も展開しています。
[活用経緯]Voicyに出稿しようと思ったのは「声による伝達」の有用性
—— さまざまな出稿媒体がある中で、Voicyを選んだ理由について教えてください。
小門:
もともとVoicyというサービスは知っていて、聴いていました。新しい形態のメディアで「なるほどなあ」と興味もあって。声での伝達はとにかく情報量が多く、文字よりも信頼感のある手段だと感じていました。
小川奈緒さんも、もともと存じ上げていたのですが、彼女の著書で「ソージュのパンツを履いている」と書かれていると仕事でご一緒させていただいているメディアの編集の方から伺って、機会があればご一緒したいと考えていました。そうしたところ、ソージュの展示会があり、小川さんにご招待のコンタクトを取らせていただいたのが最初のご縁をいただいたきっかけです。
—— そこからVoicyで小川さんのスポンサーになるまでの経緯を教えてください。
小門:
もともとはソージュを愛用いただいており、展示会にもお越しいただいたのが始まりだったのですが、影響力がある著名な方だというのもありますが、小川さんは知的で優しくてインクルーシブな印象の素敵な方で。そんな方にソージュのことを一緒に発信していただけたら嬉しいなという思いがどんどん募り、いつか一緒にお取り組みがしたいなと考えていました。
ただ、なんとなくですが、小川さんのイメージとして、たとえばInstagramで“ソージュをPRします”といった投稿はされないと思っていて。見ている方も、それを求めてはいないだろうと思いました。そんな折、小川さんがご自身のnoteでVoicyについて書かれていて、小川さんの言葉や声でソージュのことを伝えていただきたい!と思ったのが始まりです。
そして、小川さんには「読書部」というコミュニティがあり、さまざまな書籍を紹介したところ、リスナーさんから購入したという声が寄せられているのを見て、インパクトがあるとわかったのがVoicy出稿を決めた理由ですね。
[振り返り1]小川さんのチャンネルに対する反応の熱量が高く、想定以上のCPAに
—— チャンネルスポンサー、タイアップをご利用いただきましたが、なにか具体的な成果はありましたか。
小門:
はい。目にみえる成果がありました。まずは販促ですね。やってよかったのが「Voicy限定の送料無料クーポン」を付けたことで、Voicy経由の購入が把握できて実績ができたことです。明確にVoicy経由の購入がわかり、その数も非常に多かったので社内でも好評でした。
—— 想定以上の効果があったということですか。
小門:
特にタイアップに関しては、具体的な数字はお伝えできないですが、計画時のCPA(顧客獲得単価)と比較しても“かなり”良かったです。訪問率は、一般的な広告チャネルと比較して約3倍にもなり、当初想定の購入数の3倍以上の成果が得られました。
それだけでなく、社内からはVoicyの小川さんのチャンネルに付けられたコメントの質、熱量の高さがすごいという声も上がりました。小川さんのソージュに対する熱量だけでなく、リスナーの方々の熱量も感じることができました。
チャンネルスポンサー、タイアップを利用して気づいたのは、小川さんが媒介となって、それをきっかけに他のパーソナリティさんにもソージュを知っていただけたということです。「小川さんの放送を聴いて、私もソージュを着るようになりました」というパーソナリティさんが出てくればさらに嬉しいですね。
[振り返り2]チャンネルスポンサーとタイアップは両輪。スポンサーでサービスの認知を広げ、タイアップで実質的な効果を得る
—— タイアップは商品を具体的に伝えるという意味で効果が見えやすく、スポンサーはそうではないとご意見をいただくこともあります。実際に両方をご利用いただいて、いかがでしたか。
小門:
確かにチャンネルスポンサーは効果が見えにくいという側面はありますね。ただ、じゃあいきなりタイアップというのは、私もいちリスナーの視点にたつと唐突な印象があります。スポンサーで知っていただいている土台があるからソージュの話をするタイアップが自然に受け入れていただけるのではと感じます。スポンサーで認知を広げて、タイアップでより具体的に商品を知ってもらえるというルートがリスナーの立場になると分かりやすいのかなと感じます。
—— Voicyは映像メディアと異なり、商品のビジュアルをユーザーに見せて訴求するのではなく、声という音声で伝えるメディアです。ビジュアルを訴求する他の出稿との使い分けはされていますか。
小門:
実は広告出稿にあたり、そういった使い分けは考えていません。ソージュの良さを伝えられる手段があれば、メディアの形を問わずにやっていきたいと考えています。ソージュというブランドは、お客様のお悩みやニーズに即した服作りをしています。たとえば着回しできるといった、合理的な服作りを行っているので、むしろ言葉で語っていただいたほうが伝わると思っています。
洋服は世の中にあふれています。見た目にかわいい服はたくさんあるので、ソージュを初めて知る方には言葉のほうが説得力があるのではと感じます。ソージュというブランドの強みは「語れるストーリーがある」ということだからこそ、Voicyが最適だと思っています。
[今後の展望]ソージュブランドを複数のパーソナリティでスポンサー、タイアップしてブランドの価値を高めたい
—— 今後の展開についてお伺いしたいのですが。
小門:
そうですね。小川さんはソージュ愛用者でもあり、リスナーのコミュニティも活発なパーソナリティです。またとない条件が揃った方とご一緒できたと感じています。小川さんのコラボをきっかけに、Voicyは「ことばで伝わるメディア」だと実感できたこともあり、今後も相性の良いパーソナリティさんがいたら、積極的にご一緒していきたいです。
—— Voicyでのスポンサーを検討されている企業のご担当者様に、おすすめのポイントなどはありますか。
小門:
今回、小川さんのチャンネルにスポンサー、タイアップとしてご一緒させていただきましたが、もともと小川さんがソージュの愛用者ということもあり、「好きの熱量」が高かったというのがあります。そのため、小川さんのファンにもダイレクトに熱が伝わって結果が出たのではないかと思います。そういった意味では、ほかの企業様の参考にはあまりならないかも(笑)
ソージュのように、商品開発に対する想いやプロダクト一つひとつにストーリーや企画理由などの特性がある商品の訴求は、Voicyが向いていると思います。生の声で商品を説明するので、良くも悪くもごまかしが効きません。
しかもVoicyは、比較的チャレンジしやすい価格帯の料金設定ではないかと思います。音声のメディアにチャレンジするなら、まずはVoicyからというのをおすすめします。Voicyは、パーソナリティさんがカジュアルに伝えたいことを話すことができるメディアです。私としては、Voicy出稿を検討しない理由がないと思います。
2023年5月取材
お問い合わせはこちら
モデラート「ソージュ」さんがチャンネルスポンサー、タイアップでご一緒された小川奈緒さんのチャンネルでは、彼女のソージュに対する熱量が言葉の力として発信されました。自分がソージュの愛用者だからこそ気づくポイントなどを的確な言葉で伝えることで、リスナーへのブランド価値を提供できたことが販促という結果につながったのだと思います。
モデラートさんが実施した「チャンネルスポンサー」は、パーソナリティのチャンネルで企業、ブランドを広く認知させることに寄与し、「タイアップ」は、より具体的にパーソナリティとリスナーへブランド、商品を訴求することができるサービスです。実際に愛用しているパーソナリティだからこその視点で、よりブランド、商品の価値を高め、優位性をアピールすることができます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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