増えるAIアナウンサー。AIに代替される仕事とは?
別のブログでは何回か取り上げましたが、AIアナウンサーが増えているのはご存知でしょうか?
最近は、テレビでもAIアナウンサーをしばしば見るようになりました。
ナレーションを音声合成でやっていることもよくありますね。
中国では、かなりリアルなAIアナウンサーも存在しています。
参考動画)
https://www.youtube.com/watch?v=8DqSzQcjWtE
若干の違和感はあるものの非常にクオリティが高くて、まるで本物のキャスターのようですよね。
感情表現もできるようになると、もっといろいろなニュースも発信できそうですし、24時間365日休みなくニュースを発信できるので、かなりコストも削減できそうです。
このように、AIアナウンサーが受け入れられるようになったのは、ここ数年の音声合成技術の進歩が凄まじいこともありますし、Siriやスマートスピーカーの普及で音声合成による機械の声に抵抗がなくなって受け入れられやすくなっているのも原因の一つだと思います。
それにしても、日本のAIアナウンサーがリアルな人間とは違ってキャラクターなのは、日本独特の文化な感じはしますね。
さらに、AIで歌声まで再現することも可能になっています。
参考動画)
https://www.youtube.com/watch?v=diXcXXq5Mvk
何も言われなければ、もはや素人にはAIの歌声とは気づかないレベルです。
この調子で技術が向上していくと、リアルな人間とAIの声を区別するのも難しくなってくることでしょう。
さて、アナウンサーに限った話ではありませんが、コストの安いAIが人間の代替をしていくのは当然の流れかと思います。
こうなってくると、「歌手や声優・ナレーターは仕事がなくなるのではないか?」という意見もありますが、個人的にはまだまだ先かと思っています。
アナウンサーのようにできるだけ感情を込めずに、正確に伝えることが目的の場合は、AIの方が優れているかもしれません。
しかし、感情表現や個性を表現するのはAIにはまだ難しいですし、生の人の声には数値では測れないようなパワーのようなものもあると感じます。
何故だか聞いてるだけで泣けてくる歌手とかいますもんね。
とはいえ、歌手や声優の働き方が変わってくるのは事実だと思います。
本当に表現力・スキルのある人以外は淘汰されてくるかもしれません。
その一方で、声質変換技術のような新技術を利用することによって、声色そのものに魅力がある方だと、声だけを売るなんてことも可能になってきます。
どの業界も同じだと思いますが、テクノロジーによって、デジタルもアナログも本当に良いものに洗練されていくのだと思います。
株式会社voiceware
代表取締役CEO 田村一起
http://voiceware.co.jp/