起業して大変だったこと
起業してからよく質問されることの一つに、
「起業して大変だったことは何ですか?」
ということがあります。
特に将来起業を目指している人から聞かれますね。
質問されて気付いたことは、僕はあまり大変だったと感じることがないんだなってことです。
たぶんブラックSE時代の経験があることも理由の一つだと思います。
当時はしんどかったですが、肉体的にも精神的にも鍛えられたので、その点についてはとても感謝しています。
あの経験が無ければ、起業することもなかっただろうなと思います。
今まさにブラック企業で苦しんでいる人もいるかと思いますが、その経験はいつか絶対に活きてきます。
気付いていなくても身に付いていることはたくさんあるはずなので、是非ともこれからその力を効果的に活用してもらいたいと思います。
もちろんいつかは抜け出すことは必要ですが(笑)
さて、本題の大変だったことですが、敢えて挙げるのであれば、やはり最初のマネタイズでしょうか。
最初の売り上げが出るまでは、一年程かかりました。
起業当初は、「この声質変換のクオリティなら絶対売れる!」と思っていました。
しかし、実際にいろんな会社を回りながらデモをしてみると、「面白いし将来性もあるけど、もうちょっとだね〜」と言われることばかりでした。
営業も積極的に行っていたのですが、そのままのクオリティで採用してくれるところはありませんでした。
普通は、事前に調査してから勝負をかけるところなんでしょうが、勢いで会社を起こしてしまったので、そこは反省すべき点ではありますが。。。
半年くらいはそんな感じで動いていたのですが、そこで「このままではダメだ!もっとクオリティを上げなければ!」ということで、まずは声質変換の研究に注力することを決めました。
従業員はいなかったので、人件費がかかっていなかったのは幸いでした。
もし雇っていれば、資金的にどこかで行き詰まっていたかもしれません。
そんな中、最初の売上げは意外なところからでした。
声質変換技術を扱う会社として活動していたのですが、最初の案件はコールセンター音声の分析レポート作成でした。
音声×AIの専門家ということで、全く別件で面識のあった会社に声をかけていただけたことがきっかけです。
会社を立ち上げると思いも寄らぬところから事業に繋がることがあるのだと体感しましたね。
実際に振込を確認した時は、多くはない金額でしたが、本当に嬉しかったです。
よく、お金は「ありがとう」の対価、という言い方をされますが、ようやく社会に少しでも貢献できたのかという思いでした。
あとは、研究者の採用も苦労しました。
音声分野のAI研究者はまだまだ少ないので、かなりニッチなスキルが必要となります。
我々の求めるレベルの方は一般的な採用ルートにはなかなか現れてこないですし、採用のノウハウもありません。
とにかく手探りでできることを試してみるしかありませんでした。
その甲斐あって、現在は一緒に研究してくれる仲間もできました。
まだまだ研究者は絶賛募集中なので、もし興味がある方がいれば、お気軽にご連絡ください。
contact@voiceware.co.jp
細かいことを挙げると他にもいっぱいありますが、それでも頑張れているのは大変なことも楽しめるし、それ以上に良いことがあるからです。
良いことについては、また別の機会に書きたいと思います。
まだまだ駆け出しで、これから更に困難が待ち受けているかと思いますが、どんな経験も絶対自分にとっても、voicewareにとってもプラスになると思います。
これから大きく成長していくvoicewareを応援していただければ幸いです!
株式会社voiceware
代表取締役CEO 田村一起
http://voiceware.co.jp/
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