ボイトレは続く
今年は、年明けから体調が不安定で、スッキリと起きられる日があるかと思えば、目覚めた途端にだるさで、起きたくないという感覚の日もあって、いつも通りの日常生活、家事全般をこなすのが、なかなかできない日が多かった。
気がつけば、もう一年の半分が過ぎようとしている六月。
梅雨で雨がジトジト降るかと思っていたら、真夏のような暑さが始まり、30度越えの日が続いて、すでにバテ気味だった。
毎日の習慣だったピアノも、なんとなく弾く気になれず、こんなんじゃ、せっかく弾けていた曲も、弾けなくなると、不安に駆られながら、それでもやる気が起きないまま、時間だけが過ぎていった。
月に一回行く、かかりつけの医院の先生にも「やる気が出ない」と話すほど、仕方ないで済まされないやる気のなさは、一体どこからくるんだろう。
一時期の、母や父関連の仕事も終わり、色々なストレスは消えているはずなのに、原因がわからない体調不良に悩まされた六月だった。
体調が思わしくないと、ついつい習慣やしなければいけないことは延ばしたり、キャンセルしたりしがちなのだけど、ボイトレだけは、休まずに通った。
もう、4、5年通っているのに、なかなか上手にならない。
間で、2、3度中断しているのがやっぱり響いているのか、それと一度もカラオケで歌ったことがなかったせいなのか…
歌うのが好きだったのと、声帯を一度痩せさせてしまったことが、ボイトレを続けてきた一番の理由だったけれど、最近まで、歌うことよりも、声の出し方や発声練習が、所要時間の半分以上を占めていた。
やっぱり、声帯が痩せたのと、甲状腺炎を患って、声が掠れてしまったのがよくなかったのだろう。
この二つがなかったら、今頃は、もっといい声で、うまく歌えていたのではないかと思うこともしばしば。
そのせいか、テレビで歌うミュージシャンたちを見ると、みんな喉が開いていて、声が伸びやかに出ていて、とても楽に歌っているように映っていた。
自分も、もっと楽に歌えたらなぁと、思いながら、毎日、自宅で発声練習や、先日始まった課題曲の、輝きながらを練習していた。
ただ、この感覚、もしかしたら自分だけが感じていることなのかもしれない。実際、苦しそうに歌っている人もいれば、ずっと裏声で歌っている人もいる。掠れ声で歌ったたり、決していい声とは言えない人もいる。
その人たちが、どうやって練習をしているのかを知りたいと思う。プロとして通用する声や歌唱、感動を与える歌を、歌い方を、どうやって獲得しているのかを知りたいと思っている。
いつの間にか、楽しく歌うより、いろんなことを吸収して(技術的なこと)、歌が上手くなりたいという気持ちの方が勝っているのかもしれない。
いつだったトレーナーさんに探究心がありますね。と言われたことがあった。
ついつい探究したくなる性格が、ここでもでていた。
トレーナーさんに、これはどういうことか、とか、この声を出すには、どうしたらいいのか、とか、身体はどうなっているのか尋ねるのが好きで、トレーナーさんも勉強するのが好きらしく、筋肉とか骨格がどうなっているかを、話してくれる。こういうところも、長く通っている理由のひとつ。
お知らせがあると言われた。
八月に発表会を開催するそう。
会場を探していたら、偶然入ったお店が素敵で、しかもグランドピアノまであって、交渉の結果、貸してくれることになったという話。
なので、歌をピアノの伴奏で歌うことになった。
私は、過去3回、体調不良、母のこと、父のことで参加できず、今回が初めてになる。
それがピアノ伴奏とは、嬉しさ半分、不安半分だ。
トレーナーさんも、多分そこを見越してなのか、本番前に、リハーサルとミニライブと称した場に慣れる機会を設けてくれることになった。
本当は、披露できるレベルじゃないんだけどなぁと思いながら、とにかくカラオケに行って、マイクの使い方など、一から練習しないと…
がんばろう!
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