Eテレ✳︎星野源のおんがくこうろんが評判に
2月11日(金)から、Eテレで始まった教養番組「星野源のおんがくこうろん」が、大評判だ。
初めはファンの間で話題になっていたが、いざ番組が始まると、音楽好きなひとはもちろんのこと、プロのミュージシャン、音楽関連の人たちをも唸らせ、喜ばせる番組として評判になっている。
星野源さんを司会に据え、音大卒の林田理沙アナウンサーをアシスタントに、音楽界に過大な影響を与えながら、万人向けではない、コアなアーティストを取り上げ、その人物がどういうひとか、どういう音楽を生み出し、世の中にどんな影響を与えたかを、パペットの姿をした「かいせついん」を交え、エピソードや専門的な話を紹介する番組だ。
初回は、「ビートの求道者J.ディラ」
実は、相当すごい人らしいが、初めて聞く名前だった。
ビートの求道者という異名に相応しい、今までにないリズムを生み出したひとで、それまでは、規則性のリズムを刻むのが一般的だったのを、不規則性のなかに、高い音楽性を見出したそうで、かいせついんに高橋芳朗さんと、大和田俊之さんを迎え、彼が生み出した音楽の背景、経緯など映像を交えて観ていった。
具体的な音の解説には、何度か星野源さんのライブにも参加してきた、トラックメーカーのmabanua(マバヌア)さんが登場。
当時ディラが使ったものと同じ物を紹介したり、実際に音を奏でて、リズムの刻み方の違いを話してくれていた。
ヒップホップや、R &Bに疎い私にも、わかりやすい解説に、段々と興味が湧いてきて楽しかった。
残念なことに、彼は病のためわずか32歳で、この世を去ってしまっていた。
驚いたのは、彼のお母さんがビデオで出演してくれたことだった。
どこかにあったインタビュー映像を見つけて放送した、ならありがちだが、音楽こうろんだけのために、わざわざ出演してくれて、生前の彼のことを話してくれたことだった。入院先の病室にも機材、楽器を持ち込み、作曲活動をしていたという話に、思わず涙が出そうになった。
それだけの才能を持ちながら、病のため32歳という若さで亡くなったことは、音楽界の大きな損失であるのは明らか。
現在でも大きな影響を与えた彼、もし、もっと長く生きられたなら、どれほどの影響を与えただろうと思わずにはいられない。
初回はこんな感じだった。ヒップホップやR &Bが好きな星野さん、知ってる事ばかりなんだろうと思っていたら、かいせついんの二人から、いくつもエピソードが出て、星野さんも初耳な話も結構あった。その度にはしゃぐ様子もおかしくて本当に音楽が好きなんだなと…アシスタントの林田アナウンサー、専攻が音楽なだけに、的確な言葉でフォローしていて、それもまたよく、安心して聞いていられた。初回、たまたま知らなかったアーティストの話で、これだけ面白く、楽しいのだから、曲だけ耳にしたことがあるとか、名前を知っているアーティストが紹介されたら、どれだけワクワクするだろう、期待に胸がふくらんだことは間違いない。
一般的に知られているアーティストというよりも、音楽の歴史を変えたひとに焦点を当てている。それだけに、話の内容が深く、聞いていて興味津々。
この段階で、Twitterなどにはアーティスト、音楽関係者、評論家などからの、番組の内容に対しての、驚きと喜びのツイートが溢れた。
この現象は、NHKましてや星野さんにとっては、大きな誤算、想定外だったらしい。NHKにも高く評価するメッセージが、たくさん寄せられたそうだ。
2回目の放送は、ガーシュイン。
彼の曲はよく知っている。
耳に馴染んだ曲が多い
おんがくこうろん2回目、ガーシュインについては、改めて書きたいと思っている。
星野源のおんがくこうろん
まずは、4回放送で一区切りということだが、正直、30分では足りない。
収録では、1時間30分も話をしているという話を聞いて、そうだろうと、そのくらい時間をかけなければ終わらない内容だなと感じていた。
いつか1時間30分とは言わないが、1時間番組で放送してほしい。
もちろん、4回というのはお試し放送だったのだろう。
season2の放送を期待している。
その時は、最低45分番組にしてほしい。
できれば、1時間番組に
明日、2月25日(金)明日の放送では、アリー・ウィリスが取り上げられる。
どんな曲を作った人か、早速、検索してSetemberを聴いてみたところ、あ、この曲知ってる!!と思わず、一緒に歌ってしまった。サビのところが印象的で、耳に残るフレーズ。
どんな話が聞けるか、楽しみだ。