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舞台を観てきました。
今週の月曜日。11日に舞台を観てきました。
ボイトレのトレーナーさんが、出演のミュージカルとストレートプレイが合わさったような舞台で「橘くんは完璧じゃない」というタイトル。
先日、初公演だった舞台の評判がよかったのか、あっという間に再演決定。
初演のときはダブルキャストだったトレーナーさんが、今回は、通しで出るというので、これは行かないと!と思い観てきました。
場所は参宮橋駅の近くの小劇場。
究極の方向音痴で、ちゃんと行けるか心配だったのですが、無事、辿り着くことができました。
ストーリーは、橘くんという仕事ができる男子を軸に、片思い、不倫、復縁という3つの恋模様が交差するというもの。途中、ダンスだけのシーンがあるのが、ミュージカルとストレートプレイが合わさったという私の感想です。
橘くんが恋する女の子は、鈍感なのか全く彼の思いに気づかない。それもそのはずで、彼女は部長と不倫ちょっと手前の関係。
同じ部署には、部長の奥さんがいて、夫と女の子の関係に気づいていて、チクチク、いびるというか、夫と不倫してるの知ってるのよと、匂わせるのですが、その女の子はそれに気づかない様子(天然なのか)
片や、橘くんの仕事ぶりを買って信頼している、やり手で先輩女子社員がいるのですが、昔の恋愛で痛手を負ってから、仕事ひとすじ。
あるとき、橘くんは自分さがしの旅に出るとかで、辞表を提出。代わりに入社したのが、業界でも名前が知られてる実力の持ち主の男性社員。
実はその彼と、仕事ひとすじの女子社員は、昔恋人だった間柄で、何年も前に、突然、彼女の前から失踪していたのでした。理由を問い詰めると、病気になり今も闘病中という彼、病気はパチンコ依存症だと告白します。ストレスからくる依存症なのだとか。
それを知り、別れるのかと思ったら、やり手の彼女は、彼を見捨てることなく、やり直すことを決心します。
退社の日。これが一緒にいられる最後のチャンスと、橘くんは、彼女に告白しますが振られてしまいます。
部長との不倫は、部長が奥さんに知られたらしいということで、終わりにしようと言われ失恋。すぐ、橘くんに乗り換えるかと思いきや、告白を断ります。
そして、やり手の彼女とパチンコ依存症の彼は復縁。
途中にダンスが盛り込まれたり、バラエティ要素がある内容の舞台でしたが、タイトルの「橘くんは、完璧じゃない」というのは、仕事はできて性格もいいイケメン男子だけど、恋は上手くいかないということだったのでしょう。
考えてみれば、誰しもひとつやふたつ瑕疵はある。失恋したり、失敗したり、ひとを傷つけたり、傷ついたり。
この世に完璧な人などいない。
それを、小さな空間と、少人数のキャスト、2組の机と椅子だけで表現した80分の芝居。
観終わった後で、本当に芝居の好きな人たちが集まって作った作品だったんだなと、じんわり沁みてきて、3日経ったあとも、余韻があります。
大きな劇場では味わえない、演者との距離感や、作品に関わる全ての人の熱意などが伝わってきて、しばらくぶりに観たストレートプレイに、わずが三年弱ですが、私自身が戯曲を学んでいたときのことを思い出しました。
結局、心身が追いつかず、途中で断念してしまいましたが、貴重な体験ができたことは、後悔していません。
おかしなもので、ボイトレを始めてからは、演者の声の出し方、張り方、声量に意識が強く向きます。
最近、トレーナーさんから、指摘されてる、声を数段高く発声することて、これなんだときづいたり、この人の声は低めだから、ヒントになるかなとか、そんなことばかりに、目いや耳がいきます。
舞台が終わって、今月二回目のボイトレが間近にあるのですが、観劇の感想を聞かせてと言われているので、ちょっとお話ししようかな。
たまには、舞台を観るのもいいですね。
楽しかったです。