—- 英語はStory Telling #1 …
英語の面白さというのは
日本語と真逆な特徴を持っているから。
例えば、物事の伝え方ひとつとってみても興味深い。
日本語の事実/結果の白黒を単純に伝えるという手法と、その事実の背景や周囲、プロセスの描写を伝える英語とは、表現の種類が異なる。
そんな日本語脳と英語脳の違いが一目瞭然なのが、共同通信社の英語版記事。
今回のグラミー賞の様子を報じる記事だが、赤線を引っ張った箇所に注目。
ただ単に「did not win the award」とだけある。これはもう日本語脳そのままに書かれた日本語の原文をそのまま訳したというまったくつまらない簡素な表現。
もちろん新聞記事っていうのは私情を挟まないドライな事実報道、というのは重々承知の上でいうが、
この74歳のピアニストがどういう人なのかという情景や感情がまったく排除された、単なる結果の白黒だけがお粗末に書かれている。
年齢を聞いただけでも一見目を引くし、彼女は英国に移住してその上、Dame という英国でのロイヤルタイトルも授与されている人物。
そんなストーリー性がまったく抜け落ちておる。
この簡素な”did not win the award”を英語脳にするとどうなるか。
「受賞しなかった」という事実がもっと豊かな表現になるだろう。
例えば、
“賞は誰々へと贈られた。“
”惜しくも2回目のスピーチを述べる場にはならなかった”
(って言いながら、新聞記事らしい行き過ぎた表現を抑えた英語は、私は報道英語のプロじゃないので知らんけれど。笑)
などなど、事実にどういった表現を持たせるのか?という頭のエクササイズになる。
これに加えて、
ただ「74歳のピアニスト」的な簡素な紹介ではなく、名前の頭に称号Dameもつけた上で、グラミー賞受賞歴が既にあることを匂わせる句を加えたり。。。。
だから英語はとってもジュシー。
たーくさん美味しい蜜が詰まってる。
これが英語の醍醐味。
much love,
Eri
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窮屈な「伝える」を破る
開放の英語コミュニケーションコーチング
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