当てトレ5で裏声を安定させよう!【フースラー・アンザッツ 】
皆さんこんにちは!
今回のテーマは当てトレ(アンザッツ)の5です!
この記事の最後に動画でしっかりと解説、実践を行いますので是非そちらもご覧ください。
(ドイツ語「Singen」で紹介されている音源も聴いていただけます)
では、いってみましょ〜!
アンザッツ(当てトレ)の考え方
以前にアンザッツ5の動画をUPした際、公式LINEアカウントに質問がドッと押し寄せました。
その質問の殆どが
「僕の知っているアンザッツ5とは音質が違います。。。どうしたら良いですか?」
というものでした。
この質問にちゃんと答えるためには、根本から「アンザッツ」というものを考える必要があります。
そもそも、「その知っている音質」はフースラーから教わりましたか?
ということです。
フースラー研究の第一人者である、移川澄也さんは書物の中でこう書いています。
『フースラーのアンザッツの音を聴いた者はいない』
そりゃそうですよね。
フースラーからアンザッツを指導してもらった人間は存命していないです。
では、どうやってアンザッツ の音質を導き出すのか?
答えは簡単です。
フースラーが断言している言葉を手がかりに、他の人達の助けを借りて音質を特定していくのです。
※この辺りも動画内で詳しく説明します。
アンザッツ5の特徴
フースラーは「うたうこと」の中でアンザッツ5を以下のように書いています。
その①声帯筋が関与しない(声帯に楕円形の隙間が残る)
その②裏声に甲状舌骨筋が加わる(前方引き上げ筋)
その③頭声より響きが狭い
その④ファルセットまたは、弱頭声と呼ぶ
その⑤前頭部に音を当てる
この中で特に断言している事柄で、①声帯筋が関与しない(声帯が完全に閉まらない)、と④ファルセットと呼ぶというものは大きな手がかりになります。
なぜかというと、同じベル・カント流派のリードは純粋なファルセットについて
①息漏れが多くフクロウの鳴き声のような声
②フレージングできない(歌えない)
と説明しているからです。
要は、「声帯が完全に閉まらない」と「ファルセット」という2つからだけでも声の特徴が聴こえてきます。
この辺りを踏まえて動画で、ドイツ版「Singen」で紹介されているアンザッツ5の音質を聴いてみてください。
おそらく納得できるような音質だろうと思います。
このような流れでアンザッツを考えていくと、フースラー本人から音質を習っていないにも関わらず、本人の言葉からかなり音質の特定が可能になります。
※動画内では、アンザッツ5の音源の紹介に加えて、アンザッツの考え方も話しています。ぜひご覧ください♪
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