📧【お金Lv.07】銀行や証券会社に退職金の運用を相談してはいけません⑰(2022年5月15日号)

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<本編>

暖かくなり、地域や生育状況によって異なりますがそろそろカルガモ親子の行進が見られる季節ですね。

職場によりますが3月末で退職した方の退職金がおよそ1〜2ヶ月ほどで振り込まれる頃ですが、退職金を銀行預金に置いていても利息は殆どつきません。

そこで退職金を元手に資産”運用”についてどうしようか検討している人がもっともカモにされる季節がやって来ました。

特定の金融機関を誹謗中傷するのではなく、事実を挙げて正論でボコる
日本の金融業界の殆どを否定する内容になっています。

今回は退職金を受け取った人を念頭において書いていきますが、退職後を見据えた資産”形成”をされている方にとっても決して他人事ではないお話ですのでご関心があれば是非最後まで読んでいただければと思います。

※世の中の無料で配信されているメディア・雑誌を一切信用していません。また金融庁をはじめ金融機関を基本的に信用していませんので問い合わせや取材に対しては一切応じません。こちらの時間を取るなら金払ってください。

カモにならないために

特定の方は気分を害される恐れがあります。
メンタルが弱い方はこれ以上読み進めるのを止めることをお勧めします。
当方は一切の責任を負えません。

まずお金の運用について考える際、普段からお付き合いのない相手に相談をしに行くのは絶対にしてはいけません。

普段からお付き合いをしていて相手のことを"お互い"に信頼できる、相談しても良いと”双方”で合意ができた相手以外にお金のことを相談することは大変危険です。

退職金のようなある程度まとまった資金を一時的スポットでお金の相談をしに来る人のことを金融機関で働く人たちは「カモ」と呼び、お金の知識がない人のことを「カモネギ」とか「ゆるキャラ」と呼んでいます。

かわいいという意味ではなく、お財布のヒモがゆるい性格キャラクターと揶揄しているのです。

次に退職金などのまとまった資金(具体的には1000万円以上)の運用を検討している人のことを以下の図のように表現します。

カモがネギだけでなく調味料と材料まで背負ってやってきた！

今の季節、かわいらしいカルガモなどの行進が見られる頃ですがまさにこんな状態です。

自ら調理されに道具まで持参してやってくるカモたち

私はこれを「カモの集団自殺行進」と呼んでいますが、金融機関によって表現は様々でしょう。

良い呼び方、ウチの金融機関ではこう呼んでいるなどがあればコメント欄からメッセージをいただけると嬉しいです。

本記事ではこうした金融機関にカモにされる消費者・契約者のことを印象をやわらげるために「カルガモさん」とかわいらしく呼び、本当に皆さんが相談するべき相手は三大金融機関(悪の巣窟)のどこの誰かをお伝えしたいと思います。

何をする必要があるかの前に考えたい事

退職をされた方は一つの業界でずっと働いてきた人もいれば、様々な仕事を転職してきた方もいます。

その人によって、また業界によっても知っている世界とまるで異なる老後の世界は、目的がなければただ惰性で日々を過ごす数十年続く休日ということになります。

まず大切なことは、実はいつでもそうなのですが、自分がこれからの人生で何をしたいのかという目的、目標を定める事です。

若い頃は「生まれてきた意味」など青臭いことを考えた人も流石に60歳前後の年齢を迎えて今でもそんなことを考える人は少ないでしょう。

生まれてきた事に意味などありません。

※イメージです。

あなたの父親と母親が夫婦生活または性生活を営んだ結果、あなたが生まれてきたという事実だけです。

そんなことは今日日、中学生でも知っている事です。

誰かに、または神様に自分の生まれてきた意味を与えてもらおうなどあなたは何様のつもりでしょうか。

以下は私の考え方ですが、異論は認めます。

人生の意味や価値は生まれた時に与えられるものではなく、自分がどう生きたか、どう生きていきたいかによって自ら見出していくもの。

この事を理解できていない人に資産運用、具体的に投資などを考えるのには早すぎるか、根本的に向いていないと思います。

知らないでは済まされないお金の相談先

ライフプランニングとは「人生をどう生きたいか」の設計図

具体的に資産運用のために何からするかですが平たい言葉で表現するならば、ライフプランニングを定期的にお金を払って行います。

無料のライフプランニングはあなたがカルガモさんになるための近道です。

ファイナンシャルプランナー(FP)はボランティアではありませんので、無料でライフプランニングをしてもらうという意味を考えましょう。

これは住宅を購入するでも、生命保険や損害保険を考えるうえでも、株式や債券や投資信託などの証券投資をする上でも共通することですが、世の中で「タダほど高いものはない」の意味を正しく理解する必要があります。

また定期的に行う理由としては社会保障がコロコロ変わっていくため、それを適時軌道修正をして行くためでもあります。

健康保険(2年ごと)、公的介護保険(3年ごと)、公的年金(5年ごと)、また再雇用や嘱託勤務など働き方も現状と少しずつ変わって来ることでしょう。

こうした意味で定期的に現状確認をしながら、ライフプランを実現するために行います。

次に大切なのは誰に相談をするのか、です。
現在の日本では金融機関と呼ばれる場所は大きく分類すると銀行・証券・保険と3ジャンルに分かれており、それぞれが許認可制となっています。

これまでの金融は消費者・契約者は「賢い」という前提で金融ビジネスが行われてきました。

消費者・契約者は自分にとって何が必要で何が不必要かを客観的に判断が出来、自分に最も合理的な金融機関や金融商品を間違わずに選択ができるということが前提でした。

(ﾟωﾟ)ﾝ?

だからこそ成り立っているのがネット銀行やネット証券、ネットで手続きのできる生命保険や損害保険などです。

(　ﾟдﾟ)ｼｯﾃﾀｼ

しかし実際には世の中の大部分の人は賢くありません。

先進国(OECD)の中でも最下層(58点)に位置する日本の金融リテラシーは決して控えめに行っても「賢い」人が圧倒的に少なく、殆どの消費者は「賢くない」ということが明らかになっています。

ソ連衛星国で長らく社会主義国家、欧州貧困国のポーランドや南アフリカ並みの日本

58点とは、いわば金融に関して10回の判断、選択や決断の際に4割は間違えているということを意味します。

ここに近年、新たに2021年11月から金融サービス仲介業という1ライセンスで銀行・証券・保険を1ストップで取り扱える形態が解禁されましたが、現状は既得権を持つ人たちの手によって事実上の形骸化しています。

自動運転で縮小する自動車保険を認める代わりに、収益の柱である火災保険を認めない。
外貨・変額保険などの主力商品の販売を認めない…ナニコレ状態

決して馬鹿にしているわけではありません。ただ自分の無知を無知のまま開き直っている人のことを厚顔無恥(知)とは思います。

盗人猛々しいではありませんが、自分の無知を棚に上げて被害者面をするなとは思います。

舌好調(。・д・)ﾀﾞﾈ

「消費者・契約者は賢くはない」というある種の性悪説に立つと、消費者・契約者の相談の選択肢は大きく変わります。

大手銀行などが店頭などに堂々と掲げている退職金優遇プランのポスター
どこがおかしいのかツッコミどころ満載です。

賢いを前提とした金融機関(悪の巣窟)に相談に行くのは賢い人だけですので、賢くない人がそこに行くと前述のようにカルガモさんになるだけです。

特に気を付けなければいけないのが「銀行」です。

最近は本業の一つである住宅ローンなどの融資以外にも保険や投資信託などの金融商品を提案・販売しています。

人によって教育レベルに差がありすぎて一概に評価できませんが、平均的に金融機関の中で最下層ワーストに位置するレベルです。

特に外貨建て保険などのトラブルの殆どは銀行窓販などで発生し、生命保険協会は銀行で起きたこのトラブルの件数を個別に公表しているほどです。

銀行などは大きな利益を上げた一方で保険業界全体の問題として2022年4月から外貨建て保険販売資格が業界に全面導入されました。

銀行は保険募集停止または他の業界の保険募集人に
外貨建て試験のコストを賠償するべき事案だと思う。

私個人の意見として言わせてもらえば、これは外貨建て保険という商品の問題ではなく銀行の保険ビジネス(銀行窓販という保険代理店ビジネス)に対するモラルの問題だと思いますが、それに輪をかけて日本の消費者・契約者のリテラシーのなさ故に起きたトラブルだと感じるところが大部分です。

つまり銀行を利用する消費者・契約者の殆どが思考停止をしていて「銀行だから信頼した」とか「銀行で元本保証以外の商品を売るなんて」という言い訳(被害者意識)に対して昨今の消費者過剰保護の消費者庁・金融庁が声を上げたという構図です。

そもそも投資においてこうした苦情は根本として自立していない負け犬の遠吠えなので本来は金融機関も消費者庁も相手にしてはいけないのですが、銀行のモラルが腐っているのはいわずもがなでしょう。
銀行担当者が数年単位で異動となるのは言った言わないを曖昧にし、責任の所在を有耶無耶にするためでもあります。

銀行のそうした腐敗した部分に、そういう消費者は付け込んでいる構図でもあるのです。

銀行員を主人公にしたドラマ半沢直樹シリーズ
理不尽な銀行の縦社会を痛烈に描いて大人気に。
金融機関あるあるだからこその面白さも。

銀行の担当者が説明すべきことを説明せず、また顧客が誤認するようならそれはモラルの問題ですが、消費者の被害者意識はそれ以前の問題で起きていると感じます。

中には電車の痴漢冤罪を吹っかけて示談金を搾取しようとする女性たちの発想にも近い自分さえ良ければそれでいいという理屈のものもあります。

結果、外貨建て保険販売資格の問題集は銀行窓販で起きたトラブルを中心に構成されており後は保険募集の現場ではおさらい程度の内容でした。

(そもそも販売する際にはこれまでも保険会社ごとの外貨建て保険販売者試験や研修・テストをクリアする必要があったが、保険会社によってはeラーニングにかこつけてカンニングし放題や代理店内で答えの事前確認をした上で提出するなどそもそも十分に機能していなかった面が販売資格試験に統一されたのは良かったと思う)

外貨建生命保険の募集に係るリテラシー | 外貨建保険販売資格試験に一発合格！！

保険業界にとってはこうした新しい試験が導入されたことをネガティブではなく、むしろポジティブに今後一層消費者からの苦情が起きないように工夫する契機にして欲しい所ではあります。

(特に保険金受取人の親族からのクレームは多くの外貨建て保険契約における火種であることは確かだが、契約者の指定・変更が出来る受取人への確認が盛り込まれていない点はどう考えるか、それを苦情として扱うのかは大きな課題ではある)

またカルガモさんたちがよく引っかかってしまう銀行のトラップ商品は「退職金特別優遇金利」です。

特定の銀行を誹謗中傷する意図はありませんが、殆ど何処の銀行もやっている手法なので銀行業界全般に対して私はこういう表記をしている銀行はモラルが破綻しており消費者・契約者を馬鹿にしているので一度潰れた方が良いと思います。

ナニが問題か分かるでしょうか？
ツッコミどころは沢山あるのですが、
まずは短期である3ヶ月もの金利が、1年ものの金利より高いのです。
そんなことは金融の常識として有り得ないのです。
つまり「あれ？」と疑うべき広告表示という意味です。