【妄想考察1.0】リコリス・リコイルOP/ED解体と今後の展開を妄想してみた⑲
オリジナルアニメって原作を読んで展開を知っている物と違って、視聴者の誰も今後の展開を知らないからいろんな人の考察妄想が捗って楽しいですね。
2022年7月から放送が始まった「リコリス・リコイル」を何度も繰り返し観ています。
初見や2回目では気づかなかった伏線や発見があって楽しいです
キャラモミンナ(*゚∀゚*)カッコカワイイシ
この作品の面白さはキャラクターのデザイン以外にも、見れば見るほど引き込まれていく人間関係が進展していく様。
そしてまるで推理小説張りに欲張りで緻密な伏線と演出だと思います。
一つ一つを丁寧に、それでいてきちんと撒いた伏線を紡いでいく点は制作スケジュールが大変なTVアニメとして放送するレベルの物としては一線を画します。
かわいい女の子がキャッキャしながら、時々銃火器をぶっ放すだけではない所は脚本や制作陣のこだわりというか、相当優秀なんだろうなと思います。
制作はA-1Pictures、ソニー傘下アニプレックスの子会社。
代表作は沢山ありますが、近年で言えば「ソードアートオンライン(SAO)」や「冴えない彼女の育て方」「かぐや様は告らせたい」などです。
ゼンブ(*´▽`*)スキ
泣き、笑い、青春、音楽、日常、アクション…なんでも見事に描き切る制作会社です。
個人的にアニメの考察ってエヴァ以来やっていなかったんですけど、今回はここから更に視聴者の予想を裏切る展開に期待しているため、オープニングソング(OP)を分解しながら今後の展開(全13話予定)を含めて妄想考察していきたいと思います。
私がエヴァで学んだのはアニメーション演出において「意図のないシーンは1コマとてない」という事ですね。
(実写は偶然写り込む事がないわけではないから)
エヴァ考察はOPもですが、EDも実は結構自信作だったりします。
あんまりこの辺り考察されている人を見た事がないので、エヴァ好きでご興味の方は購読下さい。
まだ観ていない人へ
アレコレ語るよりも観ていない人はどんな話なのか、参考記事を紹介しておきたいと思います。
「百聞は一見に如かず」
話数を進めるほど面白さを感じられると思いますよ。
OP
OP解体&解釈
お店の看板に
ランプが灯されて、
ドアを開けた主人公、千束が出てきて、白い鳥が3羽*揃って飛び立ち、
CLOSEDからOPENにかけ替えます。
このシーンは作品に登場する喫茶リコリコの日常の開店準備の様子を伺わせますが、実は作品の結構重要なメタファーだと考えていました。
ランプの点灯はこのカフェに命が宿った事を意味し、お店から飛び立った3羽の白い鳥(多分ハト)は「平和」を願ってこのお店を3人(ミカ・ミズキ・千束)で始めた暗喩。
当然ながらOPENはお店の営業だけでなく、物語の始まりを含んでいますね。
新しい電波塔「延空木」(東京タワー跡地?)を画面"中央"にエスカレーターで上がっていくようなシーン。
主人公の千束がレンガ造りの階段を半時計周り(左回り)に折り返し、駆け上がっていく。
相棒のたきなも同じくそれに遅れて階段を折り返し、但し時計回り(右回り)に上がっていくシーン。
しかしこの二人の登っていく階段はまるで左右対称です。
似ているようで、これまで歩んできた道が違った、でもどこか似ている二人という描写。
左に延空木を見据えエスカレーターで上昇していくシーン
(旧電波塔は倒壊したのにこの遮る物のない場所はどこから…?)
崩壊した旧電波塔(スカイツリー)を右にエスカレーターで上昇しているシーン
(これは延空木からだと思われるが、こんな赤い支柱があっただろうか?まるで東京タワーから…)
二つの未来と過去を象徴する建物を左右対称のシルエットでタイトルはどこか電脳空間のデジタル映像が電波干渉か何かで歪んだようにも見える。
千束の後ろ姿、周囲の景色に溶け込んで、すれ違った後で気づいたように振り返る
たきなも同じく景色に溶け込んでいる千束に気づき、振り返ります。
お店が"CLOESD"の時、サラリーマンたちの群れが二人の間を途切れる事なく行きかい、リコリスの制服を着ている二人は近くにいるのにお互いを見ようとも話しかけようともしません。
千束がうつむき、たきなが少し上の方を向いているのがなんとも印象的です。
行きかう人が途切れて、お店が"OPEN"になるとお店の制服(和装)になった二人は向き合い、それぞれ箒とゴミ袋を持っています。
喫茶リコリコでの仕事を通じてようやく出逢ったという意味でしょうか。
店内には主要人物であり、喫茶リコリコのメンバー5人がそれぞれ仕事着で登場し、それぞれがアップで表示されます。
登場人物の紹介といった所でしょうか。(割愛)
物語のキーアイテムであるアランチルドレンの証(チャーム)が落され、
(コインが落ちたら決闘開始という西部劇的な演出?)
1対の彼岸花にフォーカスを合わせた幻想的なシーン、千束とたきななど二人組ものの暗喩でしょうか。
今度は沢山の彼岸花*が描かれ、こちらはDA(DirectAttack)所属のリコリスでしょうか。
*彼岸花(曼珠沙華)…彼岸の頃(9月20〜26日頃)に日陰など涼しい場所に咲く花。花言葉は「悲しい思い出」「あきらめ」「情熱」「独立」。
「JKの制服は都会の迷彩服」偽装制服(サード)で沢山のリコリスたちの中で歩いていく二人にだけスポットライトで照らされ、
背中のカバンのロゴにスポットライト、薄暗いこの場所は地下鉄駅でしょうか。
駅ホームを歩く姿にもスポットライトが一部のリコリスにだけ照らされ、
爆発とともに消えていきます。
まるでこの地下鉄駅ホームでの爆発事件が"連動"しているように、旧電波塔爆破時と思われるDA司令室での光景が映し出され、楠木司令とミカ*の後ろ姿が確認できます。
*この時、既に松葉杖を左手につけているのが確認できる。
展望室にも爆発の凄惨なものだった事を伺わせます。
廃墟と思しき場所でバックジャンプで退避してきた千束とたきな。
息の合ったプレイで力を合わせて2人で敵を迎撃します。
(カバンにエアバックみたいなものを隠している?今後出てくると想像)
DAの名簿と思われるものに幼い頃のフキ(春川?#2807)、ランクがA
幼い頃のたきな(#3023)、ランクB+
幼い頃の千束(#2808)、ランクA+とそれぞれに評価されていた事が分かります。
17歳になったフキ、"ファースト"の制服に身を包むリコリスの現場リーダー。
16歳のたきな。"セカンド"の制服を着ていますがランクはD。
17歳の千束もランクDになっています。
しかし赤服の制服*を着ています。
DA本部の噴水広間で夜中に噴水を見つめる千束。
どこかさみしそうな瞳の千束。
何かを決意するような仕草。
心なしか17歳よりも少し幼いように見えなくもありません。
ウォールナットの背景の前を千束が歩いていき、
途中でロボ太のロゴに変わります。(ダークネットの世代交代)
夏の私服姿の千束、
駅の柱の陰から覗く、たきな。
電車が後ろで通り過ぎる(左→右)シーンの千束。
渋谷駅スクランブル交差点近くっぽいところでのたきな。
パーカーでややラフな服装。でもピアスをしている様子。
(おしゃれに無頓着だったたきなが…)
冬服姿で懐かしい形のポストに寄りかかる千束(便りを待っている?)
消火栓(?)か何かに寄りかかっているたきな。
(どんどんオシャレになっていくな…)
再びノースリーブで夏服っぽい千束。ピアスをしているみたいです。
秋服か、少なくとも夏ではない服装のたきな。
旧電波塔を背景に微笑み、振り返る千束。
(デニムにインナーも厚手なので冬か?)
作中のABパート切り替え時のアイキャッチで使われている絵がいくつか展開され、お互いに銃を突きつけ合うようにも見える絵が展開され、
まるで映画のフィルムでも巻き戻すような、"思い出を振り返るような"演出。
そして地下鉄の駅ホーム。
落書きされた背景には、たきな(TAKINA)の背景にはロボ太(正面向き)やウォールナット、ハト、リコリス、フクロウの絵。
千束(TISATO)の背景にもウォールナット、アランチルドレンの証であるフクロウ、DAのロゴ、ロボットの胴体から下半身が背中向きで描かれそれぞれのライティングは青と赤、キャラクターの色に分けられています。
中央の柱には一番下のレイヤーにロボ太・ハトの絵(青)、DAのロゴ・ウォールナット(赤)がまるで重なり合う様に描かれ、それぞれ色分けされています。
ハトは第五話までには明確には出てきていないように思いますが、恐らく地下鉄テロを起こした真島が属する集団のロゴか、行方不明の銃を保持している集団でしょうか。
それとも第3話でDA本部に行った際にエントランスに飾られていたものにも似ているような気がします。
ハトだとするならば平和の象徴ですから、DAのシンボルでも不思議ではないのですが、
一応DAには楠木司令の着ている服に徽章があるんですよね。
そしてまるで相棒に「わかってるよね?」とでも合図を送るように首を傾げ、
うなづくように応える、たきな。(´艸`*)テエテエ
二人が並んで歩いている時に、千束はたきなのおしりを軽く蹴るいたずらをしかけ、
思い切り蹴り返される(手加減を知らないたきな)
痛がりながらも嬉しそうな千束。あきれ顔のたきな。
リコリコの5人のメンバーそれぞれのイメージカラーを背景にクルミ、ミカ、ミズキ、たきな、千束の順で消え、
お店のロゴが現れ、
(Sweets&Cafe…キャラクターのほのぼのと苦味のシリアスが混ざり合った作品を示唆)
コーヒーカップのシルエットで和名が表示されOPは終わります。
(さぁ召し上がれとでも言わんばかり)
OPのキャラクターたちの視線や体の向きにも注目です。
視聴者から観て左が過去、右が未来という舞台装置の関係性を踏襲しているとするならば過去と向き合おうとするキャラクターの描写にも思えてきます。
今後の展開を妄想
恐らく最大の謎になっている旧電波塔事件に絡んだ部分を、劇場版でやるよという意味で"フィルム"の"巻き戻し"のような演出(電車の通過)を入れているように考えました。(※妄想です。個人の願望です。)
そもそも1クール、13話でやるにしては密度が濃い内容だと思います。
かなり人気も出ていて、Amazonでは既に9月発売のDVD/BD第一巻の予約が相当入っているとか。恐らく夏アニメとしては覇権アニメになりそう。
(この後の展開がどうなるかだが…鬱展開だけは避けてほしい)
2つのPV
二つのPVが公開されており、第一弾(YouTube公開日2022/04/29)はこちら。
喫茶リコリコのメンバー5名を紹介しつつ、ほのぼのしたカフェの様子を宣伝。
この内容だけでは一見するとかわいいキャラクターたちによる「ごちうさ」的な作品のように思えます。
一方の放送直前の第二弾(2022年7月1日)では…。
OP「ALIVE」とED「花の塔」の一部が用いられ、第五話までには描かれていない今後登場するであろうシーンも散りばめられています。
完全に第一弾が偽装!!
いや、ほのぼのどころか殺伐としているんですけど!?
銃撃要素なんてPV第一弾にまったくなかったんですけど!?
何かが起きるんですね?
旧電波塔事件と千束の秘密
ここからは個人的な考察というか想像ですが、
千束はロシア育ちで孤児となり、7歳の頃にDAに来たと予想(妄想)
日本語学校で千束は「出身校が同じなので私ができる言葉はできます」とたきなを紹介。
その際に千束は「あ、ロシア語は?」と尋ねると即座に「少しなら」と恐らくリコリスの必修ではない言語も使って見せます。
これはリコリスの必修ではない言語にロシア語があり、千束がロシア語を話せる事を示唆しています。
そんなに真面目そうには見えない(失礼)千束は何故、ロシア語を話せるのか?
それはリコリスとは関係のない時に、ロシアで生まれた、またはロシア人やロシア語を話す人と過ごす環境にいた事を伺わせます。
千束がDAにやって来たばかりの頃、ミズキは17歳で最前線で戦う現役JKのリコリス、DA情報部に所属。
しかしDAの何らかの機密情報*を知ってしまったためにDAを辞める事になった可能性はある。
ミズキは私服でもお店の制服でも首に黒いチョーカーを巻いている。
首を絞められた跡でも隠しているのだろうか?(不穏な…)
(公式ページのキャラクターでは元リコリスではなく「元DAの情報部員」と紹介されている。また婚活目的でリコリコの店員になった節も…?)
1話の冒頭のニュースでは「あの痛ましい事故から10年」と旧電波塔事件を最後の事件として説明しながらも、駅のデジタルサイネージでは「日本の治安 8年連続世界1位に」と流れています。
10年と8年…このギャップから旧電波塔事件は、最終的にDAが今のように活躍(事件を隠蔽)するようになるまで"2年"近く続いた事にならないだろうか。
この空白の2年に旧電波塔事件と千束の秘密、物語の謎が隠れているようです。
壊れた電波塔が見える公園で会話する二人。
「ああいう事が起きる時代ですから、私たちが必要です。」
たきなの存在意義、リコリスとしての誇りを感じさせるシーン。
「新しい電波塔が完成間近なのに、なぜ残しているんですかね?」
合理主義なたきな。
「壊れて出来た意味もあるんじゃないの?」意味深で意味不明、たきなの質問に曖昧に答える千束。
Aパートの終わり、アイキャッチでは銃を突きつけられる千束の姿(裸?)
リコリスのタトゥが鎖骨のあたりにある。
Bパート開始のアイキャッチではちょっと表情の怖いたきな(裸?)。
左肩のあたりにリコリスのタトゥと思しきもの。
差し出されるリコリスの花の手はAパートの千束だとするとこのシーンにはどんな意味があるのだろう?
ちなみに第二話冒頭で自宅のソファーで下着姿で寝ている千束のその場所にタトゥらしきものは見当たらない。
また旧電波塔事件の時にミカ(先生)に非殺傷弾を作ってもらったと千束は水族館で語っているので、それ以降の記憶はあるとすればこんな可能性がないのだろうか。
10年前の旧電波塔事件でDAの幼ないリコリスたちを囮か犠牲となり、誰かをかばおうとしてミカは足を負傷して、杖が必要(義足?)に。
千束も瀕死の重傷*を負い、多くのリコリスや一般人が犠牲になるも事件は首謀者死亡で一応の解決した事に。
DAが犠牲を払ってでも止めようとした、のかは不明だが旧電波塔事件のテロの首謀者は、アラン機関もしくは真島の属するテロ組織。
千束はDAにとっての敵である可能性のあるアラン機関(シンジ)から才能を見出され人工心臓移植をされ一命を取り留めるが、重症だったため記憶の一部を喪失。
シンジと前に会った事も覚えていないのはそのため。
仲間のリコリスの死を犠牲にしたDAに不信感を抱いたミズキ、悲劇の事件の生き残りとして祀りあげられる傷心の千束を連れてミカ&ミズキはDAを離脱して、喫茶リコリコを開店。
千束の心身のリハビリやミカに非殺傷弾を作ってもらい2年後に再び起きたテロを千束一人のスタンドプレーで防ぐも、旧電波塔は倒壊して事件は終了。
旧電波塔事件での事件の犠牲者はDAやリコリスたちだけでなく、もしかしたらたきなの両親を奪った事件かもしれない。
1歳違いで千束の#2808とたきなの#3023の間には215人もの番号がある。
少なくともこれだけの人数の孤児が日本で出現するのは大規模なテロによる犠牲か巨大災害でもなければなかなか想像が難しい。
アクアリウムのあるバーでミカとシンジは語り、「類まれな"殺し"の才能」と千束がアランチルドレンになった才能が語られます。
千束に"殺しの才能"を自覚させるため、千束が最も揺さぶられる相手はたきなである事を見抜き、たきなは「千束の命のため」とテロリスト集団(アラン機関が先導するテロ組織)に引き込む展開とか果たしてあるのだろうか。
そう考えるとたきなが千束に銃を突きつけ合うのには一定の整合性が出てくるし、なんとなく闇堕ちっぽいアイキャッチも腑に落ちる。
リコリス(DA)に戻ってこいと呼びかける千束、裸はお互い隠し事無しの本心という意味かも。
しかし千束の命の危険性をこれまでの展開から想像するのは、第五話で出てくる人工心臓と、松下さん(シンジ)の「私には時間がないんだ」というセリフ。
11月に完成する延空木との関係は?
平和と安寧の象徴"旧電波塔"と呼ぶという事は、延空木は"新"電波塔という事なのだろう。
ネット黎明期からの伝説級のウィザード*であるクルミも驚く高性能な人工心臓を、アラン機関から与えられた千束…
走ったり、飛び跳ねても健常者と変わらないどころか超人の域に達しそうな千束の身体能力…
これがたとえば新電波塔である延空木完成で発せられる電波で人工心臓の暴走や、再び交換しなければいけない時期が近付いているまたは失われた記憶を呼び起こすトリガーになっていて、それは思い出すと不都合な事だったり。
またたきなが千束を救うための交換条件でリコリコを離れて、千束を追い込む展開とかなんだろうか。
いや、知らんけど。モウソウダカラ(´艸`*)テエテエ
時系列が入れ替わっている説
個人的に新電波塔である"延空木"という名前に違和感というかひっかかりを覚えます。
OPに登場する延空木の全容はこちら。
第一話の冒頭に登場し、途中でテレビが消されてしまうが「ついに完成時の634mに達し、その姿が見えてまいりました」
第一話のDA指令室では楠木司令が「あの目障りな電波塔が今や平和の守り神だそうだ」と皮肉っぽく漏らします。
司令官秘書の女性が「神話を国民に信じさせるのが我々DAの責務ですよ、楠木司令」と諭します。
「あの目障りな電波塔」とは、初見では壊れた旧電波塔だと思っていましたが何回か観ていると、どうにも延空木を指しているようにも聴こえてきます。
何故そう考えるのかといえば、直前のテレビのニュースで延空木の完成間近という報道に対しての発言…と考える事ができるからです。
またその両方を指す可能性も考えられます。
"両方"とはこういう事です。
第五話で松下さんは旧電波塔を墨田川から観て「やっぱり折れてしまっていますね」と語ります。
最初は何も違和感を感じなかったのですが、壊れてしまっているではなく、「折れて」と表現しています。
何が折れたのでしょうか?
OPの爆発シーン…
爆発は先端のくぼみ付近まで火が上がったのが確認できる。
第一話(4月)で「完成時の634mに到達し」と言っているのに、第五話(多分8月*)ではまだ建設中のクレーンが展望台(?)の上で作業をしている。
建築家の気持ちはわからないが、街のシンボルとなる新しい電波塔を建てようという際に以前の電波塔よりも高い建物にしようと考えるのは自然な発想です。
しかしあえて「634m」という旧電波塔(スカイツリー=空木)と同じ高さである理由は、折れた旧電波塔の先端をこの上に据える事で完成する。
だから"延空木"なのだという由来でしょう。
ちなみに木に"朴"というニュアンスを隠しているように聞こえます。
"朴"には、「飾らない」という意味があり、(朴念仁や朴訥)という言葉もあります。
スカイツリーが壊れて使い物にならなくなったので「木」が転じて「朴」と呼ばれるようになり、それを新電波塔の延長上に祀る事であんな災いが二度と起きないようにとするから「延空木」なのでしょうか。
またギミックなどないと報道する事で「日本人は規範意識が高くて、優しくて温厚。」「平和は私たち日本人の気質によって成り立っているんだ。」と日本人の報じられたままを信じ込む様を皮肉っています。
当然ギミックがないはずがなく、第一話の冒頭でそう語る千束が朝の街にスクーターで走り出していく後には、旧電波塔と完成した姿の延空木が既に映っています。
あれ?第五話で展望台の上の方はなかったのに…?
この第一話の冒頭と、第一話本編以降と実は時間軸が少し違うのではないでしょうか?
そう考えると千束が一人で暮らすには広い部屋、椅子は二脚。
(来客用という事も考えられるが)
ミカからの着信。「急いで来てくれ」
「え~、まだ約束よりだいぶ早いんですけど?」
「トラブル発生だ。」
「もうちょっとでコーヒー落ちるところだったのに…」
愚痴りながら、マンション(?)から出てきた千束はスクーターで走っていきます。
「運転できなきゃリコリスになれない」と出てきますし、スクーターくらい運転できるでしょうけれど、第一話の本編冒頭のここ以降に千束がスクーターを運転している様子は第五話までに描かれていません。
何らかの事情があって、たきなと別れた(行方不明?)後で、ミカと千束は仕事を続けている。
そしてたきなの帰りを、この街で待っている。
この第一話の冒頭の犯罪を未然に防ぐために爆弾魔やナイフで切りつけようとする凶悪犯にリコリスが暗殺をして事前に防ぐシーンが出てきますが、
これらは作品のメインの時間軸で進行している話でもあり、かつ少し未来の話(13話以降の時間軸)を描いていないでしょうか。
トラブルによって延空木の完成が11月から延期され、4月になったとか。
原付の運転は戸籍のないリコリスの存在が明らかになって、戸籍が作られ運転免許証を取得できるようになったのかもしれないとも考えられます。
(でも相変わらず凶悪犯を消す仕事はしている)
だとするとパスポートを取得して、たきなは海外に出かけているだけの可能性も考えられますね。
(´艸`*)モウソウハカドル
「そう思えることが一番の幸せ。それを作るのが私たちリコリスの役目、なんだってさ」
まるで誰かにそう教えられたような千束の語り…ここは穿った見方をすれば、いくつかの記憶を失っているようにも思えてきます。
千束は現場に到着して屋外階段を駆け上がっていきます。
たきなの機銃掃射の後、フキが右ストレートでたきなを殴った描写のブラックアウト。
そしてミカからの司令の前に千束は駆け上がっている途中だった階段から既に降りて地上にいました。
ミカが「終了だ、ミズキが行く。すぐにその場から離れろ」とスマートフォンで指示を出します。
このビルの割れた窓ガラスの階は、千束の鞄のあたりを1階だとすると「5階」に観えます。
描き間違いでしょうか?
それとも時間軸が違う事件を実は意図的に組み合わせて一つの事件のように見せているミスディレクションでしょうか。
たきなと面会して挨拶をした後で「この前のあれ、すごかったねぇ」とまるで見てきたかのように機銃掃射のポーズをします。
これにも違和感を覚えます。
千束は機銃掃射の際にまだ階段を登り途中だったのでしょうか?
屋外階段からガラスの飛んでいく様子を観ている千束。
ガラスが上から降ってくるというよりは真横に飛んでいるように見えます。
つまり千束は機銃掃射を終えた現場を見て、自分の介入が必要ないと判断して撤収をした可能性があります。
そうでなければあのポーズは取らないのではないでしょうか。
千束の身体能力からすれば一瞬で一階まで飛び降りる事くらいやってのけそうですが、そう考えるとこのシーンは別な時間軸の事件で、冒頭から呼び出され現場に駆け付けたけれど事件が何者かによって解決した後かもしれません。
更に第二話の冒頭でBDで映画を観まくって途中で寝てしまっていた千束が目を覚まして慌てて出かけるシーン。
カウンターからコーヒーサーバーが消え、
冷蔵庫の上に赤い電子レンジ(オーブン?)のようなものがあります。
第一話の冒頭ではありませんでした。
まさかそんなミス、制作会社はしないでしょう…
あと画面右の植物の位置がずれて、壁にかけた絵が現れました。
コーヒーサーバーは片づけただけで、1話と2話の間で買った可能性もありますが、電子レンジと言えばシュタインズゲートの「電話レンジ(仮)」…
タイムリープアイテム(´艸`*)ナイナイ
このあとBDの入った袋を渡していますので、時間移動説はないにしても、やや時系列の入れ替えは第一話がそうであるように、意図的に行われているかもしれません。
記憶をなくして、同じ様なBDの貸し借りのやり取りをする事もあるかもしれません。
今後あるか分かりませんが千束の部屋のリビングが出てきたら、何か変化がないか注目してみる必要があるかもしれません。
時系列の整理
恐らく多くの人は作品の時系列を上図のように考えているかもしれません。
しかし、ここまで書いてきた事をまとめると…
こうなのかなぁ…と予想。
(´艸`*)まぁ知らんけど
おまけED解体
解体というほどでもないですが、EDの解釈妄想です。
さユりの「花の塔」の歌詞はなんとなく、たきな視点に聴こえてきます。
実際にEDには柔らかなタッチでリコリスとしての仕事をしていない休日のたきなを中心に描いています。
ラフなTシャツ姿で本を読み…
コマが映っているので歌詞と連動しているのか、マンガのようです。
寝落ち…
何冊かの本をどこかに持っていく姿
Tシャツにも描かれているダンシングフラワーにはどんな意味があるのか…
疲れたという感じで椅子にもたれる姿
窓辺に立って、
雨が降る窓に落書きをして宇宙(月)に飛び立つシーンを描くたきな。
一人で疾走するたきな。何処かに向かっているのでしょうか。
千束と合流して、
千束とリコリスの制服を着てクレープを食べ歩く姿
夏祭り・花火大会に浴衣で出かける姿
秋服で買い物に出かける二人
麦わら帽子で夏服、浮き輪にスイカ。海にでも行くのでしょうか。
あと猫がついてきます。
本編の振り返りが行われ、喫茶リコリコの5人が並んでいる様子
千束とたきなが一緒に暮らし、こんな休日や季節の過ごし方をしたいというというif。
"塔の上"など本編の延空木とも関連がありそうなキーワードがちりばめられ、色々と考えさせてくれます。
とは、離れ離れになった二人の事を指しているのでしょうか。
ちなみに背景に延空木がなく、旧電波塔の崩壊した姿だけが出てくるのはやはりifという事なのでしょうか。
それとも全て(13話)が終わった後で、平和が訪れた世界という事でしょうか。
こんな日が訪れる展開だといいなぁ。
タイトルから妄想する今後
「Lycoris Recoil」のリコリスは作中に登場するリコリスという意味だけでなく、花言葉の「悲しい思い出」をRecoil(怯む、退却する)という意味もありそう。
羽休めをする場所…
傷ついた千束やたきな、リコリスたちがそれをバネに成長していく姿。
きっといつか誰かに言われて救われた言葉を、千束は思い出しながらDAから追放され、諦めきれないたきなに呼び掛ける。
今後どんな展開があるかはわからないけれど、喫茶リコリコはきっと彼女たちが様々な人と出逢って、彼女たちがまた傷ついた時に帰って来れる場所だといいなぁ。
【蛇足】東京観光回
第五話の東京観光では墨田川を水上バスで移動して浅草へ向かいました。
喫茶リコリコのある場所は景色的には旧電波塔(スカイツリー)の良く見える周辺界隈なので錦糸町・押上などの周辺かと思っていたのですが、
ミズキの運転する車で浅草へ直接行くのではなく日の出桟橋、もしくはお台場方面から乗り込んだ可能性が考えられます。
(実際の水上バスの運行ルートと同じであればですが)
何故なら両国国技館が映るこのシーンで、水上バスは築地大橋・勝鬨橋の手前を航行しているからです。
8月1日~11日の抽選予約でリコリス特別便水上バス(8月21日)が運航予定です。
千束&たきなの録り卸しナレーションと作中BGMで水上クルーズというファン垂涎のイベントも。
そして第五話での松下さんのために東京観光でしおりを作った千束。
そのしおりがPDFで公開されています。
表紙と背表紙を除くと回る予定の施設・場所についてのざっくりの説明と地図というシンプルなもの。
概ねこのスケジュール通りに行動したと思われますが、不思議なのが2点。
江戸城…実際の東京には跡地に皇居はありますが城はありません。
この世界の東京にはあるようで手書きの地図には石垣から天守閣まで描かれています。復興させたのでしょうか?
そして地図に描かれているもう一つの謎はIMT…
イミテーション(旧電波塔)かと思いましたが、旧電波塔がスカイツリーという設定なら押上にあるはず。
この場所は丸ノ内・日比谷・有楽町など東京駅界隈のように思えます。
調べてみたところ東京駅丸の内口前のJPタワー内に2013年に日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働運営をしてオープンしたインターメディアテク(IMT)がモデルにあたりそうです。
作中では「東京の百年展」を観覧していた場所ですね。
なのでこの直後に千束が松下さんを連れて駅のホーム(東京駅)に移動したり、松下さんを見失った後でレンガ造りの建物の前にいたというのとつながります。
またあんな事があったので観光は中断してしまいましたが、シビックセンターは文京区シビックセンターでしょうか。
天気が良いと展望台フロアから富士山も観れる隠れたスポットですね。
作中に登場する場所がまた聖地と化すのでしょうか。
マナーを守って訪れる人みんなで楽しめるようにして欲しいですね。
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とあるヲタクの妄想考察
マンガやアニメ・映画などの妄想考察を不定期で記事公開しています。
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