とあるIFAの顧客保有ファンドはインデックス運用0本、その理由1⑧
巷では猫も杓子も”インデックス運用”という状況にあえて逆行する”アクティブ100%運用”で1年以上保有している顧客全員が運用益をインデックス以上に出しているとあるIFAのお話です。
“インデックス運用”とは、パッシブ・ファンド(俗称インデックス・ファンド)に投資をすることで対象となるインデックス(ベンチマーク)と同じような値動きを目指す投資スタイルです。
今回お話しするとあるIFAの投資に対する考え方は明確です。
何故インデックスファンドに投資をしないのか、それは投資に対する”価値観の違い”だからです。
社会主義と資本主義のようなイデオロギーの違いです。中国とアメリカのようなものです。
またはエビフライに醤油をかける派とソースをかける派の対立と言っても良いでしょう。
ソース派は醤油派を否定します。
醤油派もソース派を否定します。
だから世界から戦争がなくならないのです(大袈裟な話ではなく)
この喩えがなるほど面白いなと思ったら多分あなたとこのIFAはセンスが似ています笑
どうぞ有償で続きをご覧ください。
内容を目次から推測して気になる方も是非有償でお読み下さい。
これを読めばきっとあなたも醤油派からソース派、じゃなかった。
インデックス派からアクティブ派になるかは分かりませんが、きっとアクティブ・ファンドが好きになるでしょう。
ちなみにお互いの良い所があるよね?なんて甘い考えを運用成果にこだわるIFAほど全力で否定します。
彼の絶対的な価値観は「顧客の投資目標を実現するために”最適なファンド”を提案する」です。少し専門的な言い方をするなら「ゴールベースアプローチ」です。
”インデックス投資”を理解するには”アクティブ投資”を知る必要がある
多くの投資家が知らない、または情報の開示がされていない事も珍しくありませんが投資信託には必ずベンチマークと呼ばれる比較対象が存在します。
「うちの投資信託は市況に左右されずに運用するためにベンチマークを設けていないんです」と言うファンドがいたらその資産運用会社に資産を預けてはいけません。隠すって見せたくない何があると勘ぐられても仕方ないですよね。(隠しているファンドに良い運用実績はないことがほとんど)でも開示されていない投資信託の場合はどうするのでしょうか?
まず私なら鼻からそんなファンドは見送ります。資産運用会社の姿勢が気に入らないからです。
でもあなたがどうしてもそのファンドが気になるなら問い合わせをしてみてください。
そして上記のような事を言ってきたらそのファンドへの投資を諦めるか、食い下がって次の質問をしてみて下さい。
「ファンドマネジャーは何を見て投資をしているんですか?」
これで何をベンチマークにしているかが必ず判明します。そしてあとは察しましょう。
対ベンチマークでそのファンドがどれくらいのパフォーマンスを出しているかを比較するのはあなたの役割です。
あなたが小学生の親だとして、子供がテストの点数を隠したとしたら何を想像するでしょうか。
投資信託(テスト)の点数(平均点)はWebを調べれば公開されているのですから、察してあげましょう。
そこまでして投資する価値がある投資信託は世の中に存在しませんが、あなたが納得するなら直接、運用会社に聞いてみてください。間違ってもFAやIFAの手を煩わせてはいけません。
自分でやりましょう。
自分で考えましょう。
他の人にWebの掲示板や知恵袋とかで質問をするさえマナー違反です。
それがインデックス投資家の矜持(マナー)というものです。
さて、漢気のある運用会社はベンチマークに例えボロ負けしていても月次レポートにベンチマーク対比の運用成果を公表しています。
そう、あの話題になった「ひふみ投信(プラス)」のように負けても公表するから信頼を勝ち取れるのです。
ひふみプラスはTOPIXをベンチマークとするアクティブ・ファンドです。
インデックス投資を理解するためにはアクティブ・ファンドを知らなければ語れません。
え!?まさかアクティブファンドのことを知らずに「インデックスファンドが良い」なんてみんなが言っているからそう思っている訳ないですよね?
日本を代表するアクティブ・ファンド「ひふみプラス」に観るインデックス投資の罠
「ひふみプラス」は独立系資産運用会社レオス・キャピタルワークスの直販専用投資信託「ひふみ投資」(2008年〜)を証券会社や金融機関向けに卸したマザーファンドを同じくする姉妹ファンドです。当記事では「ひふみ投信」ではなく、「ひふみプラス」を中心に書いていきます。
※記事中で紹介したファンドへの投資を決して推奨するものでも、また売買を推奨するものでもありません。投資はあくまでも自己責任という大原則を正しく理解してお読みください。
2012年5月に運用が開始され2017年12月末までの5年半、カリスマファンドマネジャー藤野英人率いるレオス・キャピタルワークスの持ち前のリサーチ力を武器に日本の中小型株式を発掘して資産価値を増やし、国産ファンドとして「ひふみプラス」は日本一お金を集めた大人気ファンドとなりました。
「ひふみプラス」の魅力はアクティブ・ファンドの醍醐味と社会的意義にある
決算書やWebページだけでは分からない企業の本当の実力と価値を測るため、アナリストやファンドマネジャーが全国の企業を訪問して調べ上げる。
ヒアリングした企業が企業価値をより発揮するために例えば設備投資や人材の育成などが必要な場合、実現にはお金が必要です。
自己資本だけでなく、また銀行からの借り入れではなく資金を確保する手段として株式の発行があります。
“企業価値を担保”として株式を発行して株式市場で投資家に自社の株を買ってもらうことで資金を集めます。
何千万円〜何億円もする機械を購入するための資金が投資によって集まれば、企業は5年後10年後に考えていた工場や生産体制を前倒しで先行投資できます。実現できれば今期、来期など企業の成長を促すことが出来るようになります。
お金が必要な企業と、すぐに使わない世の中の余剰資金をつなぎ集めて、お金の融通を株式投資という形でする。
「ひふみプラス」を運用するレオス・キャピタルワークスは投資によって投資先企業の成長を促し、ベンチマークのTOPIXに対して右肩上がりで資産を増やしました。
日本の投資信託は設定時に1万円(1万口)で発売されます。5年で基準価格が約4倍。投資家の間でも、Webなどでも口コミが広がり屈指の人気ファンドとなりました。
メディアに目をつけられると大体ロクな事がない
しかしインターネット上や雑誌など様々な場所で注目された結果、2017年2月にはついにテレビ番組(カンブリア宮殿)でまで取り上げられます。
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