9月恒例Apple新製品発表会2024、Bionicじゃなくなった?想定為替レート/アップルレートはどうなった?
2024年9月9日10時~(日本時間10日午前2時)、アップルによる毎秋恒例の新商品発表会が行われました。
(見逃した方はコチラから)
今回はApple Watch Series10、iPhone16/iPhone16 Pro、AirPods4の3点の新商品とApple Watch Ultra2とAirPods ProMaxの新色追加発表でした。
かつて劇場などの会場で観衆を集めて行っていたアップルの新商品発表会。
古くは初代Macintoshの発表に始まり、ジョブズ復帰、そしてUSBインターフェイスとインターネット標準対応のオールインワンiMac G3による発表…
iPod、iPhone、iPad…
MacBook Air…(2008)
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは多くの観衆を沸かせました。
今尚、多くの競合メーカーがこのプレゼンテーションを真似て新商品発表会を行っており、"プレゼンテーションのお手本"のように語る人たちも少なくありません。
2011年のジョブズ亡き後、暫くはティム・クックCEOがそれを引き継いで劇場でプレゼンテーションを行ってきました。
コロナ禍等で急速にストリーミング配信の環境が世界的に整備された影響もありアップルの新商品発表会はここ数年はストリーミング中心での配信となっています。
しかし字幕の精度も上がり、日本語に限らず多言語でこれだけ的確に表示ができる…耳の不自由な方にも伝わりやすいように手話などを同時配信。
Android製品など数多くの発表会を観てもこうしたハンディーキャップのある方向けの発表会があるでしょうか。
アップルを他のテクノロジー企業と同一視する人たちがいますが、彼らはスペックや最新の機能や性能をどれだけ盛り込んだかなどをアピールします。
たとえばアップルがiPhone16を発表した翌日、中国ファーウェイは世界初となる三つ折りスマホを発表しました。
企業それぞれに自社の得意な所や優位な点で競うのは当然ですが、しかしアップルをそうした点で並べて比べようとするのは適切ではありません。
アップルは「誰でもコンピュータを使えること」、
”The computer for the rest of us”を目指している企業なのです。
これが再び失われた時、アップルは汎用なその他と同じ企業となっていくでしょう。
参考:Google開発者会議「Made By Google2024」
アップルと比べて何故こんなにも注目されないのか…()
アップルは発表会翌日の株価は下がる?
アップル($AAPL)は新型iPhone商品発表会の翌日に株価を下げることが伝統のようになっています。iPhone15までの過去17回のうち、12回が下落ということで確率70%はなかなかの確度です。
これには様々なことが原因と考えられていますが、一つは今や事前リークがかなりの精度で行われており、スマホケースなどは発表会が終わると同時にamazonなどで既に発売開始となっています。
こうした現象は、もはやサプライズ(One more thing…)がなくなったことも大きな要因ともいわれています。
ジョブズの時代は散々新しい機能をプレゼンした後で、もうプレゼンが終わるという時に思い出したようにこのフレーズを口にしたりもしました。
ティム・クックCEO時代にもそれは引き継がれ、直近で初代AppleWatch(2014)、AppleMusic(2015)、iPhoneX(2017)、Apple silicon M1(2020)、VisionPro(2023)など発表時に用いられました。
私などはこのフレーズはジョブズ時代の代名詞のように強い印象を持っていたのですが、実はティム・クックCEO時代の方が節目となる商品・サービス発表には決め台詞のように使われているようです。
しかし近年はかつてほど厳しい情報統制もされておらず、事前リークで多くの人達の期待値が高まることで株価は発表会前に高く吊り上がり、発表後には下落するということが増えているというのです。
株式は資金調達の手段として行われていると、よく私も投資について説明する時にアップルの例を取り上げますが、厳密には新株発行でもしない限り発行体の企業にとって資金は単純に増えない訳で、ここ最近のアップルは自社株買いなどで流通株数を減らすことで株価上昇≒時価総額上昇という効果を出してきました。
そして順調に伸びてきた時価総額とは対称的に、負債(借入金・社債)を急激に増やしています。
こうした経営戦略の変更は十分に織り込まれているでしょうか。
まるでこれを見て見ぬふりをするように、世界中からの投資マネーはS&P500やオルカンなどでこれらの時価総額が大きい企業の株を買い集めています。
(負債がダメという意味ではなく、思考停止のようにという意味で)
また、バフェット率いるバークシャーハサウェイもアップル株の大量売却を行っており、世界中の多くの人が注目する企業だからと安易に買うのは同社に限らずですが、気を付ける必要があります。
(特に時価総額加重平均でインデックス投資する場合は割高な時に買いに行ってしまうリスクがある)
さて、今回も株価は下がるのでしょうか?
ーー多分、今回も下がるでしょう。
そう、アップルだからね(笑)
iPhone16/iPhone16 Pro
最新のiPhone16/iPhone16 Proなどについてはガジェット好きな人の記事が沢山ありますので、私の方では解説しません。
ただ元デジタルカメラの販売員(バイヤー)経験者からすると「あいふぉん、しゅごい…」という私の雑感と素朴な疑問だけ以下に手短(?)に触れ、本題のアップル社の想定為替レート/アップルレートについて最後に触れたいと思います。
アップルの本懐
「もはやiPhoneは最新の小型デジカメ」であるという話は今更するまでもありませんが、毎年の新商品での話題の中心にカメラ機能の進化が取り上げられます。
しかし今年はそれがデジカメを超える進化、いえ深化したと表現した方が適切でしょうか。
ボタンを押すだけでカメラ機能を起動。
ボタンにセンサーを搭載しスライドしたり、
深く押し込んだりすることで機能を切り替えたり…
これまでも待機画面をスワイプすればカメラ機能はすぐに起動できました。
それを物理ボタンでワンタッチ起動と操作・設定…!?
これまで物理ボタンを極力減らしながらできるだけタッチパネル操作でやりくりしようとしてきたというのに、今度はユーザーがよく使う機能の利便性をより高めるために物理ボタンを復活…カメラメーカーではなかなか踏み込めなかったテクノロジー企業の技術転用のすさまじさ、執念ののようなものを感じます。
しかし、こうした機能もアップルのオリジナルではありません。
類似の機能は例えば、富士通が2017年に発売した「arrows F-01K」に既に搭載されており、こちらはボタンに指紋センサーもついています。
これが、アップルが”The computer for the rest of us”を目指していることと無関係ではないのです。
例えば同社は世界で初めて民生用コンピュータ*としてマウスによるGUI操作を実現した企業です。しかしその開発そのものはゼロックス社のパロアルト研究所で先行して行われてきました。
世界初のデジタルオーディオ(mp3)プレイヤーは1997年に韓国のベンチャー企業デジタルキャストが開発し、民製化は1998年に米国のRioによって実現していました。
しかし世界で最も売れたデジタルオーディオプレイヤーは2001年に後発で発売を開始したiPodでした。先行するmp3プレイヤーがフラッシュメモリーによる小型・軽量をセールスポイントにするのではなく、1000曲という多くのユーザーにとっては所有している全ての曲を持ち歩けるという点をアピールしてヒットしました。
これを実現したのは1㌦硬貨サイズで1.8型(直径4.57cm)、薄さ0.2インチ(0.5cm)の超小型HDD、容量5GBで日本の東芝が開発発表をしたばかりでした。
スマートフォンもそうでした。ガラケー全盛期の2005年にはシャープからPHSでしたが「W-ZERO3」という和製ハンドヘルドPCが登場していました。
OSはWindwosMobile5.0、電話機能搭載の超小型PCと考えるとイメージができるでしょうか。(厚さ26mm、重さ220g)
発売から1か月で5万台、半年で15万台が売れるヒット商品となり、後継モデルも相次いで登場しました。
しかし2008年にセルラー機能を初搭載した「iPhone3G」が日本に上陸し、同年世界で1141万台の販売をします。
当時のiPhoneの中の部品を見ると、その主要部品を占めていたのは米国・台湾企業に並んで日本企業によるものでした。
今日では構成が変わりましたが、2010年前後までiPhoneの部品の多くは、日本企業が手掛けた部品によって形成されていました。
そしてこの事実を知った多くの日本人は思ったのです。
「何故、これだけの日本製の部品が使われているのにiPhoneが日本メーカーから登場しなかったのか」と。
ソニーも、パナソニックも、シャープも、NECも、富士通も、カシオも、三菱電機も…どこもかしこもがガラケーからスマートフォンの製造・販売に走り出しました。
しかしiPhoneを超える人気を集めた機種は作れませんでした。
W-ZERO3はエポックメイキングで素晴らしい端末でしたが、この延長にスマートフォンは存在しなかったと語られることが少なくありません。
機能や性能を押し付けるのではなく、ユーザーの使い方、使うシーンにフォーカスした商品・サービスの設計をハードウェア・ソフトウェア・ウェットウェア(人)の全ての面での実現しているハイテク企業で数少ない企業です。
こうした現象は任天堂でゲーム&ウォッチ、ゲームボーイなどを開発した横井軍平の「枯れた技術の水平思考」にも通じるものがあります。
iPhone16のカメラ機能に話題を戻します。デジタルカメラ黎明期(200〜500万画素)に「デジタルズーム」と呼ばれた機能があります。
私は「単なるトリミング」「解像度が低くなる」と一蹴して当時説明いましたが、今や有効画素が4800万画素にもなればそこから一部を切り出しても必要十分な解像度が得られます。
また画像処理能力が向上したことで4つのピクセル(画素)を1つの大きなピクセルとして処理することで、48MP(4800万画素)の画像から色情報の補完を行い24MP(2400万画素)として保存。
デジタルカメラに搭載されている専用映像エンジンの比ではない、高い処理能力を活かした撮影を実現しています。
また高解像度、そして高速画像処理技術を活用することでリアルタイムに撮影に必要な情報を様々な角度から調整して最適とされる設定にしてくれる…
もはやコンパクトデジカメがいくら画質が良いとアピールしようが、多くのユーザーにとって目に見える比較ポイント(スペック)では光学ズームの倍率などでしか見いだせないのは致し方ないかもしれません。
多くのカメラメーカーはデジカメに機能をてんこ盛りにしてきました。
しかし結局、多くのユーザーが求めていたのはオートで綺麗に撮れるカメラであり、パンフォーカス(単焦点)でピントがどこまでも合う顔が暗くならない写真などを求めました。
つまりマニアや拘りたい人を除けば、写ルンですが大衆向けカメラとしては最適解だったということです。
デジカメの中の映像処理である程度それができるようになると、手振れ補正、顔認識、オートシーン認識など様々な撮影を補助してくれる機能が進化しました。
しかしその先に待っていたのは、全く別次元の処理能力を用いる異次元の撮影であったとは、20年前のカメラメーカーや開発者たちはどれだけ想像できたでしょうか。
まさにアーサー・C・クラークの名言の通りです。
その一つがVisonProとiPhone16を組み合わせて使うことで、まるでその場にいるような撮影ができる「空間撮影機能」です。
これらはもはやコンパクトデジカメやデジタル一眼レフ、ミラーレスの進化の方向性とは全く異なるベクトルの撮影機能です。
同社はVisionProをVRやAR、MR(MixReality)などではなく「空間コンピューティング」と呼んでいます。
これは負け惜しみなのではなく、定義が似て非なるものなのです。
そして今回のiPhone16のカメラの並びを見て元デジカメ販売員時代のある機種を久しぶりに思い出しました。
富士フイルムが2009年に発売した『FinePix REAL3D W3』(FFX-3DW3)です。
所謂、2眼カメラで撮影することで3Dプリントする事が出来るというデジカメです。
ちょうど時代背景としては地デジ移行直前(2011年7月アナログ停波)で、液晶テレビ買い替え需要に便乗した付加価値戦略で3Dテレビを売り込もうと各メーカーが躍起になっていた時代でもありました。
デジカメ販売員として本部から在庫送り込まれて本当に全く売れなかった…
記憶が正しければ私が販売員をしていた時代で様々なキワモノデジカメが乱立した芳しい時代でしたが、ダントツで売れなかったカメラです。
カシオのハイスピードカメラよりも全く売れなかったと思います。
(これはこれで需要がある所にはあるのが分かるが…)
3Dプリントした写真は小学〇年生とかの付録についてくるような解像度のボヤっとした画像を傾けると視差でうっすら背景から手前の被写体だけが浮き出る気持ち悪い仕様だったし…(言いたい放題)
しかし、あの全然まったく売れなかった機能が、VisionProのような「空間」まるごとを対象としてしまう時代になると、まるでその場にいるような臨場感を味わえるのでしょうか。(VisionPro未体験)
振り返るとデジタル一眼レフやミラーレス機を発売・開発していたメーカーしか今や小型デジカメ市場で生き残っていないのですから、スマートフォンの進化は本当に破壊的創造(イノベーション)なのだと改めて思います。
以前からずっと言っていますが、アップルはもはや近い将来どこかで凋落した大手カメラメーカーを買収して光学技術と積み上げてきた特許さえ吸収しそうな勢いです。
かつてドイツのライカやツァイスに憧れ、国産のカメラ・レンズを作ろうとしていた日本には世界的に優れたカメラメーカーが数多くあります。
セブン&アイではありませんが、日本の上場しているカメラメーカーは今や円安によって外資からは狙い目となっていないでしょうか。
特にカメラメーカーが持つ露光技術などは半導体製造に欠かすことができないの虎の子の技術なので、カメラ大手の多い日本メーカーには頑張ってほしいですが、OM システム(旧オリンパス)、リコー(ペンタックス)は相当苦しいでしょうし、ニコンも最近はミラーレスのZシリーズで復調してきましたがiPhoneや自動運転車のLiDARなどでかなり技術の集積をしているのでちょっと気がかりです。
またカメラ大手であるキヤノンやカメラセンサーで過半数を占めるソニーが吸収されたらもう日本は…()
更にiPhone16には「オーディオミックス機能」を搭載。
周囲の音(環境音)と会話を分離する機能で、撮影するその場で様々な処理が可能に。
フレームに映っている人の音声だけを収録したり、環境音と会話を区別し様々な収録方法を備えたり。
また「iPhone16 Pro」では音楽(伴奏)を再生しながら、ボーカル音声を録音して重ねて再生できるなど、益々一般の人向けではなくプロユースまたはそれに準じるこだわりのユーザー向けと言えそうです。
「A18」Bionicが消えた…?
また個人的には今回の発表会を見てiPhone16に「A18」、iPhone16 Proには「A18 Pro」が搭載されたことが気になりました。
iPhone15は「A16 Bionic」で、iPhone15 Proは「A17 Pro」を搭載していましたので、今回は「A17 Bionic」を飛ばしての搭載になったのはどうしてなのでしょうか。
単純に「Apple Intelligence」対応に対応しているのがA18以降だというのであればそれはそうだろうということですが、ではこれまで長年当たり前のように冠されてきた「Bionic」とは一体何だったのかという疑問が残ります。
これまでiPhoneはおよそ1年ごとの新機種を発表し、第〇世代というのを商品名「iPhone〇」で表現してきませんでした。
一方で「A16」などのようなSocのナンバリングで世代を表現してきました。
iPhoneX/XS/XR等がナンバリングでイレギュラーだったことを除けば、ナンバリングの復活したiPhone11には「A13 Bionic」が搭載されており、iPhoneの世代としては第13世代となります。
一昨年のiPhone14で「A15 Bionic」とナンバリングと世代ナンバーが一旦縮まり、Pro機を除けばiPhone16で表面的にはまた+2に戻りました。
しかしiPhone16搭載は「A18」であり、「A18 Bionic」ではありません。
教えてCopilot!
そこでMicrosoftのCopilot(ChatGPT4)に質問をしてみました。
Windows11ユーザーなら画面右下のコレです。
Neural Engine(ニューラルエンジン):
機械学習とAI処理: Bionicチップには専用のニューラルエンジンが搭載されており、機械学習やAI関連のタスクを高速かつ効率的に処理します。これにより、Face ID、アニ文字、写真のシーン認識などの高度な機能が可能になります。
高性能コアと高効率コア:
パフォーマンスと省電力: Bionicチップは高性能コアと高効率コアを組み合わせた設計になっており、必要に応じて高いパフォーマンスを発揮しつつ、バッテリー寿命を延ばすことができます。
グラフィックス性能:
ゲームやAR: Bionicチップは強力なGPU(グラフィックス処理ユニット)を搭載しており、ゲームや拡張現実(AR)アプリケーションのパフォーマンスが向上しています。
セキュリティ:
Secure Enclave: BionicチップにはSecure Enclaveが組み込まれており、指紋認証や顔認証などのセキュリティ機能を強化しています。
画像処理:
ISP(画像信号プロセッサ): 高度な画像処理が可能で、写真やビデオの品質が向上します。特に低照度環境での撮影やポートレートモードでの背景ぼかし効果が優れています。
BionicチップはiPhoneのパフォーマンスを大幅に向上させるだけでなく、AIや機械学習、セキュリティ、グラフィックス性能など、多岐にわたる機能を強化しています。これにより、ユーザーはより快適で安全な体験を享受できます。
他にも気になることがあれば、ぜひ教えてくださいね!
…だそうです。
特に意識していなかったけれど、なるほど…バッテリーのピークパフォーマンス、寿命の延命(過充電)などには相当貢献していると思います。
Apple Intelligence
「Bionic」は2017年発売のiPhone8以来ずっと冠してきた同社のSoCの呼称の一部であり、これの担っていた機能(たとえば機械学習のNeural Engineなど)が今回搭載の「Apple Intelligence」によって統合されたと考えて良いのでしょうか?
Apple IntelligenceはA17 Pro以降のiPhone、M1以降を搭載のiPad、Macから利用可能とのこと。
(つまりiPhoneではiPhone15 Pro以降)
一部をハードウェア上で行い、それで処理しきれない部分などは通信してクラウド上で処理をするという分担作業も大きな特徴です。(WWDC2024より)
Apple Intelligenceはボイスメモで会議の文字起こしをして要約を作ってくれたり、メールの内容の要約、添削など実に様々なこともをしてくれるようです。
音声認識アシスタンスSiriもこれにより進化して、文脈から言い間違いも、意図から認識してくれるということで大きな進化を遂げています。
これは日常の生活の中でHey Siri、OK Google、アレクサ…音声操作をある程度使っている人にとっては朗報でしょう。
Apple Intelligenceも同社は生成AIと呼びません。
またカメラを向けると文字を認識して翻訳してくれたり、
犬の犬種が分からない場合には犬種を答えてくれたり…
うーん、このGoogleレンズ感(苦笑)
しかしこれこそがユーザーの使い方をどう変えていくのか、アップルファンとしては楽しみでもあるわけです。
※但し、日本語対応は2025年(時期未定)から。
日本のユーザーにとっては当面サービスをフル活用する事が出来ません。
新しい機能の登場による過渡期という事情が大きく、日本語は米国国務省によると世界の言語の中でアラビア語と並んで外交官が習得するのに難易度が高い言語(カテゴリーV)だそうで、日本が軽視されているわけではないと思いたいですが。
iOS18はiPhoneX以降対応
iOS18はA11 Bionicを搭載するiPhoneX/iPhone8以降を対応と発表されました。
iPhoneXは2017年の発売ですからサポートは7年目に突入します。
近年の日本における販売価格高騰で買い替えサイクルの長期化などが進んでいるスマートホン、7年というのはこれまでで最長のサポート期間になるのでしょう。
とはいえ、流石にバッテリーの寿命を考えてももうかなり限界に近いと考えられ、2025年に発売が予想されている「iPhoneSE4」への期待が高まります。
ええ、私は最新の機能など求めていませんのでSE3を使い続けます。
バッテリー交換かSE4が手ごろな価格なら…iPhone12miniの廉価版としてApple Intelligence対応で出ないかなぁ。
iPadに搭載と同じ電源ボタンにTouchID搭載で、カメラは背面1カメラでいいので(笑)
尚、ここで私的に重大なのはiPad OS18で私のiPad7がついに非対応に…(涙)
【本題】アップルの想定為替レート
さて、ここからが本記事の本題。
アップルの想定為替レートは果たしていくらなのか、です。
過去に散々語りつくしたネタなので、貿易における消費税(仕入れ税額控除)の話は今回はしません。
気になる方は過去記事をどうぞ。
多くの評論家(?)やWebライターが語っている「想定為替レート」は日本販売価格(税抜)÷米国販売価格(税抜)で、これによるとiPhone16(128GB)は140.58円。
一方、私が考えているのは日本販売価格(税込)÷米国販売価格(税抜)で「アップルレート(仮称)」。
これによるとアップルレートは156.20円、昨年のiPhone15と据え置かれました。
2024年5月のiPad発表で170円の円安を織り込んだアップルレートまでを想定していたのに、また想定為替レートで151-154円で備えていたのと大きく様相が変わりました。
しかし足元の為替レートは9月9日時点で143円前後。iPhone15と期せずして想定為替レート/アップルレート共に価格を据え置いたと言えそうです。
想定為替レート/アップルレートいずれも10円近くの乖離がありますから、為替が再び大きく円高ドル安に振れてもアップル社としてドル換算で損はしません。
問題は更に円安ドル高が進むことで米ドルで米国へ送金時に日本円の価値が減ってしまうことの方なのですから、為替の推移というのにかなり余裕を持って設定をしていると言えそうです。
つまりアップルはバッファーを設けて様子見に入っていることが伺えます。
さて、次は年内に発売されるとされるMacbook(M4搭載)ですが、これがいくらの想定為替レート/アップルレートを提示して来るのか。
米国大統領選挙、今年のFOMCも残すところあと3回です。
アップル製品の最新の為替レート表(Excel)は下記に共有(有料)しています。
前回と同じリンクですので重複での記事購入にはご注意ください。
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