【動画🎓🎞️】バリュー投資家のバフェットが二人目の師と仰いだフィッシャーとは~『お金の教科書STEP4』4-10
株式投資の神様と世界中から敬愛されるウォーレン・バフェット氏。
8月で94歳となる今年も彼が会長を務めるバークシャー・ハサウェイの株主総会が開かれ、昨年99歳で亡くなった相棒で同社副会長を長年務めたチャーリー・マンガー不在の中で投資市況だけでなく後継者についての質問も出ました。
世界中から彼を慕う投資家たちがネブラスカ州オマハに集まり、その一挙手一投足に注目が集まっています。
バフェット氏は「バリュー投資の父」ベンジャミン・グレアムに師事。グレアムのファイナンス理論を独自の投資哲学によって昇華させ、現在の「株式投資の神様」と呼ばれるようになったことは大変よく知られた話です。
しかしバフェット氏は、
このように語っており、二人目の師と尊敬しているフィッシャーについては多くの投資家から前者ほどは注目して語られることが少ないように感じられます。
フィリップ・アーサー・フィッシャーは1907年9月8日にサンフランシスコで生まれ、2004年に96歳で亡くなるまで自身の立ち上げた資産運用会社を通じて「超成長株式への集中投資」を提唱しました。
まだサンフランシスコが「シリコンバレー」と呼ばれるより50年近くも前から、この地で研究開発を進める革新的な企業を発掘。今日におけるベンチャー・キャピタルに相当する投資による支援を行うことで知られていました。
非常に寡黙で冷静な語り口からプライベートなインタビューは受けず、1958年に最初の著書『Common Stocks And Uncommon Profits』で成長株投資戦略を世に知らしめました。
1955年に当時、ラジオメーカーの一つだったモトローラー株へ投資。
2004年に亡くなるまで保有し続けたことでも知られています。
しかしフィッシャーの投資方法は単にこれから成長しそうな企業の株式を長期保有するというものでなく、非常に厳密な投資理論に基づいた投資方法でした。
1970年代、グレアムの投資理論を実践して投資家として活躍していたウォーレン・バフェットはニフティ・フィフティー相場でこれまでの理論が通用にしない相場に苦戦していました。
しかし、バフェット氏は相棒のチャーリー・マンガーがつないでくれたフィッシャーの理論と出逢い、グレアムの理論を補完する独自の投資哲学を確立します。
フィッシャーの理論は、バフェットにとって自身の精神的支柱でもあるバリュー投資を否定する考え方も少なからずありました。
フィッシャーは生涯で最も多くの企業の株式を保有した時でさえ、同時保有の銘柄数は30程度ですが、平均保有期間は40年超とされています。
企業の徹底した分析、そしてどんな企業が長期的に成長していくのかという新しい視点を得たバフェット氏はその後、その一見するとグレアムのバリュー投資と相反しかねないフィッシャーの理論を融合させた独自の理論を構築。
しかしそれさえバフェット氏の総資産におけるまだ序盤にすぎませんでした。
フィッシャーの考え方は現在、何冊かの著書になっていますがその帯に推薦文を寄せているのはウォーレン・バフェットです。
フィッシャーはどんな理論で超成長株を発掘し、どんな企業の株式を長期保有したのでしょうか?
この考え方の中には分散する企業の数が数百から数千に及ぶ現在の投資信託に対する痛烈な否定的な要素も含まれています。
投資とは、分散とは、伝説の投資家たちは何を考えていたのでしょう。
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