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ポイント制移民政策

移民政策に関しては、様々な意見があると思います。
 確かに人口減少少子高齢化で衰退している業界、業種、自治体を活性化するには手っ取り早いんですが、、、

 日本はまだまだ受け入れ体制が整っていない、とうっすら感じている僕です。

そこで移民を受け入れている国々の中で、面白いと思った国を探しました。

見つかりましたよ、その国は、、、

       カナダです。

カナダでは移民として受け入れる人に対して、学歴経歴などポイントという形で判定して高得点の人だけを移民として受け入れているそうです。
 当然メリットデメリットがあると思うので少し紹介します。
 まずは、移民政策自体の良い面悪い面を見ていきましょう。
 

良い面・悪い面


 良い面


1. 経済活性化: 労働力不足を補い、税収増加につながる。

2. 多文化共生: 文化の多様性が社会を豊かにする。

3. 人口減少対策: 少子高齢化に対応する手段となる。

 悪い面


1. 社会的緊張: 文化の違いや雇用競争が対立を生む可能性。

2. 犯罪率の懸念: 移民コミュニティに対する偏見も含めた治安議論が生じる。

3. 統合の課題: 言語や文化の壁が統合を困難にする場合がある。


色々、難しい事もありますよね、、、


 同じ人種でさえ、揉め事が起こるわけですから、当然多民族では相容れない部分もありますよね。
 

そんな中で、カナダではこんな取り組みがあります。


概要



カナダは「ポイント制」と呼ばれる移民選考システムを採用しています。
これは、申請者の年齢、学歴、職歴、語学力などを点数化し、一定の基準を満たすことで永住権を取得できる仕組みです。
 特に、学歴や職歴が高いほど高得点を得られるため、経済移民が主流となっています。 ​​

同じく、良し悪しがあります。



 

良い面・悪い面



良い面


1. 公平性の確保: 客観的な基準に基づくため、透明性が高い。


2. 経済成長への寄与: 高技能人材の受け入れにより、労働市場の活性化が期待できる。


3. 多様性の促進: 多様なバックグラウンドを持つ人々が社会に参加することで、文化的豊かさが増す。


悪い面



1. 高得点者の偏り: 高学歴・高技能者に有利なため、他の分野の人材が取り残される可能性。


2. 地域間の不均衡: 都市部に移民が集中し、地方の労働力不足が解消されない場合がある。


3. 社会統合の課題: 文化や言語の違いから、移民の社会統合に時間がかかることがある。


そんな中でこのようなニュースが発表されています。


  2024年10月、カナダ政府は移民受け入れ数の削減を発表し、2025年には39万5千人、2026年には38万人、2027年には36万5千人とする計画です。 ​​


移民削減の背景と理由



2024年10月の移民削減計画にもかかわらず、カナダのポイント制が「成功」とされるのは、政策自体がうまく機能しているからです。しかし削減が決まった背景にはいくつかの課題があります。

1. 住宅供給不足とインフラの圧迫

移民の急増により、特に都市部で住宅供給が追いつかず、住宅価格や家賃が高騰しています。

公共交通や医療サービス逼迫しており、国民の不満が高まっていました



2. 地域間の不均衡

移民は主にトロントバンクーバーなどの都市部に集中するため、地方では労働力不足が依然解消されない状況が続いています。

政府は地方への分散を進める政策を強化中です。



3. 移民の質を維持するための調整

大量に移民を受け入れると、統合支援サービスの負担が増え、スムーズな社会統合が困難になる可能性があります。

削減することで、質を重視した移民政策に注力する方針に転換しています。



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 豆知識: 成功の裏側

カナダの移民は「選ばれた」人材が多いですが、実は国内での再教育やキャリアチェンジが一般的です。
カナダでの資格認定が必要なため、高学歴でも必ずしも即戦力になるわけではありません。
 
それでも、移民に再挑戦の場を提供する社会的風土が成功の鍵となっています。

移民政策の参考例として、オーストラリアやニュージーランドもカナダのポイント制に類似したシステムを導入しており、「スキル移民」の基準を共有しています。

いかがだったでしょうか?
このように、国益になる移民をもっと、しっかり議論すべきではないでしょうか?
 その方が移民の方々にも有益になるのではないでしょうか?
 是非、みなさんの感想を教えてください。


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