【研究日記】 自分の持っている知識と関連させて語彙を覚える / 英語講師の役割
こんにちは。飯島尚憲です。今日はツイッターで考えたあることを実際に、自分のツイートを見せながら紹介していきます。今回は英単語のbankを例にします。
自分の持っている知識と関連させて語彙を覚えることの重要性、そして、英語講師の役割まで派生して話します。それでは、はじめて行きましょう。
①多義語か、同音異義語か、どうやって見分ける?
例えば、bankという言葉の意味、いくついえますか。普通の人は「銀行」という意味が思いつき、ちょっと上のレベルの方ならば「銀行」と「土手」という二つの意味が思いつくのではないでしょうか。
しかし、確か「銀行」の意味のほうがラテン語由来で「土手」の意味の方が、ゲルマン語由来なんですよね。そのため「語族の違う言葉がたまたま同じスペルになってしまった」という解釈でいいと思います。つまりは、同じ音の意味の違う言葉、すなわち「同音異義語」になります。
②英語講師は英語情報を「伝える」仕事
上の話を続けると、同音異義語です。では、同音異義語として覚えてくださいねというにはあまりにも早い話であって。そうすると、言語のありのままを教えるとどうしていけないのかということになるのです。
ここに、言語現象を教育へと応用させることのギャップがあると思います。つまり教育用にアレンジするには、ある程度の真実を歪める必要があると言えるでしょう。その点では「言語現象を教育に応用させようとしてもすべて、応用するのは無理がある」ということになります。
多義語というのは、言語学的には「1つの言葉の中に複数の関連した意味のある言葉」です。そして、同音異義語というのは「1つの言葉の中に複数の関連した意味のない言葉」になります。要は、関連しているか、していないかということが、同音異義語か多義語か、区別する指標になるのですね。
しかし、関連しているかしていないかというのは、個人差があると思います。関連するということは、その関連を見出せる能力が必要になります。その能力のあった場合、その単語は多義語になり、そうでない場合は同音異義語になる。よって、その意味では、絶対的な多義語の定義に意味はないといえます。
では、ここで、英語講師の役割になります。ありのままの言語現象を伝えて学生が根性論とかを持ち出すならば、言語に対してある程度は関連性を教えてもいいのではないかと思います(諸説あり)。もちろん、自分の見出した関連性になります。もちろん、そこに正解とかそういうものはないと信じています。
英語講師というのはいわば、英語の伝道師のようなものです。英語に対して、わかってもらうために英語の情報を伝える(もちろん、先生の役割はそれだけではないのですが)のが主な役割になります。なので、英語という言語を知らない人が教えることはできないというのがボクの意見です。
今日の余談
雑談になりますが、最近はこんな質問ももらいました。
それについても、どこかで、書ければと思います。根性論で論文を読んできたので、体系的な教え方がよくわかっていないのです涙。
まとめ
というわけで、今日は以上になります。まとめるとこんな感じになります。
さて、本日はツイッターを題材にネタを書いてきました。このほうがかきやすいです(ボソっ)。それでは、またお会いしましょう。