研究指導に対するスタンス
はじめに
私は現在、認知言語学系の研究室でティーチング・アシスタントを務めており、学生の卒業論文や修士論文の提出が近づく時期に、全員と個別に面談を行っています。これに加えて、希望者には月に一度のペースで定期的な面談を実施し、研究活動を支援しています。
また、私が担当している学生以外にも、他大学の大学院生や学部生からメールで相談を受けることがあります。今年は特に多かった気がします。その際にはアドバイスや指導を行っています。
今回は、そこで思った、研究指導のスタンスについて語っていきます。
2. 研究指導と「支援」の違い
2.1 「指導」という言葉への違和感
私は「研究指導」という言葉に対して、ある種の違和感を抱かざるを得ません。「指導」という言葉には、どうしても上から目線のニュアンスを含んでいる感じが否めないからです。
研究活動を行う学生に対して「指導」という言葉には、一方的な指示を出すようなイメージを想起させます。しかし、研究において最もその内容を理解しているのは、他でもないその研究を進めている学生自身です。指導する側であるボクらの役割は、彼らが自らの力で問題を解決し、研究を深めていくための「支援」を提供することであり、決して押し付けがましい「指導」ではありません。
2.2 支援の重要性
研究支援において大切なのは、学生の自主性を尊重し、彼らが自分自身のペースで学び、成長できる環境を提供することです。学生を過度に詰めることや、彼らの考えや疑問を無視することは避けるべきです。むしろ、彼らの持つ潜在的な力を引き出し、自分で考える力を養うことが、研究支援の真の目的だと考えています。
3. 具体的な研究支援の方法
3.1 面談を通じたサポート
卒論や修論の提出が近づく時期には、ボクは、全ての学生と面談を行い、彼らの進捗状況や抱えている問題について話し合います。
3.2 メールでの相談対応
他大学の大学院生や学部生からも、時折メールで研究に関する相談を受けることがあります(ボクはその点に関してはとてもとても感謝しています)。
3.3 勝手に研究していく環境の提供
私が目指しているのは、学生が自らの力で研究を進めていけるような環境を作ることです(というか、私の知らないことを「やりました!」って事後報告してくれるような環境です笑)。
例えば、教授から渡された論文を自ら読み解き、その内容を理解することにより、ボクはプログラミングの技術をある程度習得しました。
4. 研究支援の効果
4.1 学生の成長と成果
私が提供している研究支援の結果、学生たちは自分で考え、自分で解決策を見つける力を養っています。これにより、彼らの研究活動がより自主的かつ創造的なものになり、成果もより高いものとなっています。
4.2 持続可能な研究環境の構築
学生たちが自分で考え、自分で行動する力を身につけることにより、持続可能な研究環境が構築されつつあります。彼らは自分のペースで学び、研究を進めていけるようになり、その結果、研究室全体の活力も向上していくと思います。このような環境が整うことで、学生たちがより積極的に研究に取り組むことができるようになります。
5. おわりに
研究支援とは、学生が自らの力で研究を進めていくための環境を提供し、彼らの成長を支えることです。私は、これからも学生たちが自分のペースで学び、研究を進めていけるような支援を続けていきたいと考えています。そのためには、私自身も常に学び続け、彼らに最適な助言ができるよう努力を惜しまないつもりです。