第819回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」地方の教師不足解消のための優遇策、機能不全で苦慮
本日の記事:
「遠隔地・山間部の教員に対する施策をもっと実践的なものに」
原題:
" Policies for remote, mountainous area teachers need to be more practical "
【本日のポイント】
(1)ベトナムの山間部、遠隔地では教師不足が深刻で、各種の優遇政策もあまり機能していないのが実情
(2)施策の1つに「3−5年での希望都市へのローテーションによる帰任制度」があるが、帰任したい場所は皆似たような人気都市なので空き枠がなく、ほとんど帰任できないのが実情
(3)こういった都市では、「教師をいかに山間部に行かせるか」にこだわらず、ネットを活用した授業などの試みも検討が必要ではないかと思います。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
たまたま2回連続でベトナムの山間部や地方都市における教師不足問題のお話です。
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第818回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナムの熱血教師、少数民族の学校で奮闘中
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ベトナムでは都市部から見た遠隔地域や山間部での教員不足が深刻で、地方で勤務することを選ぶ教師に対する色々な優遇施策もあるそうなんですが、それが機能してないよね、という記事です。
そのひとつが、社会経済的に極端に困難な場所の教員に対しては、3~5年で希望の勤務地か、もしくは直前の勤務地に戻れるローテーションを認めているそうです。
ただ、ちょっと考えればわかりそうなもんですが、大体、みんな都市部で働きたがるので、「戻りたい」といっても空席がない限り、戻れないんですよね。
山間部・遠隔地で定住を希望すれば住宅ローンとか優遇金利で借りられるそうですが、希望者もあまりいないようで、、、
これ、そもそも、やっぱり、教師を育成する師範大学が都市部に偏重してますから、一回、都会で大学時代を過ごした人は、なかなか地方に行きたがらないですよねー
日本の自治医科大とかみたいに、卒業後、一定期間、地方部で勤務することで、学費返済免除、とかにしたらどうなんですかね?
本学医学部の特色 Point 1全学生の入学金、授業料が不要(自治医科大ウェブサイト)
まぁ、こういう地域こそ、ネット経由での授業を増やして、ネットでカバーしきれない部分だけを教師が担当するというような形にすればかなり効率化されるように思いますが、今後の展開に期待ですね。
以上 豊田英司
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