サタコレっ!(5) プレイステーション購入
第2章 ②プレイステーション、始めました
1994年11月22日、セガサターンが発売された。
都会では開店前の行列ができた店もあったようだ。
私の行動範囲では、行列は見なかった。
都会の話だけなんだろう。
SEGA大好きなH君は高校から結構離れたところに住んでいたので、そちらにある店でセガサターンを買ったようだ。
次の日から毎日、「セガサターン、すげぇ!バーチャが家でできる!ゲーセンと変わらん!次世代だ、次世代!」
と、毎日熱気ムンムンで語ってくる。
プレイステーション購入をはっきり公言してなかった私は、「もう少しで、俺も次世代....もう少し、もう少し」と、プレイステーション発売日の12月3日を心待ちにして生活するのだった。
H君とは全く関係ない人からも、ポツポツとセガサターン購入の話が聞こえてくる。
人数が多いゆえ、セガサターン購入者がある程度いたようだ。
あーこの雰囲気は、次世代機を持ってないとゲーム好きには耐えられんわ。
12月3日、財布に大金が入っているのでドキドキしながら学校を一日過ごした。
肌身離さず過ごした。
部活はサボった。予約していた店で、プレイステーションとメモリーカード、『リッジレーサー』を買う。
感想は
「何これ....ダンボール紙にモノクロ印刷....?」
キラキラと黄金に輝くセガサターンの箱やロゴを見た後であることも、影響したかもしれない。
しかしそれを差し引いても、「地味なパッケージ....」と思ってしまった。
それほど自分にとっては暗黒臭が漂った思いだった。
放課後時間で学生が多い時間帯にも関わらず、数分間店内をうろうろしたが、他にプレイステーションを買いにくる人はいなかった。
「初日とはいえ、あまり売れてない気がするな....」
と思ったものの
「最初に生産される台数は決まってるし、田舎だし、まぁ自分が入手したからいいや。」
と、真っ直ぐ家に帰った。
家に帰って、リッジレーサーをやった。
コントローラーでも面白い!
よく考えたら、マリオカートだってコントローラーでかなり楽しかったのだ。
コレはコレで良い☺️🚗
『リッジレーサー』の他、1994年〜1995年は、『ツインビー対戦ぱずるだま』『実況パワフルプロ野球‘95』『闘神伝』『鉄拳』『ときめきメモリアル』『ビヨンド・ザ・ビヨンド』『リッジレーサーレボリューション』を買った。
『闘神伝』は、H君から「3Dでコマンド入力は邪道!」と言われ「バーチャファイター信者め」と切り返すような時もあったが、結局は「好きなのをやれば良いよな」ということで落ち着いた。
ゲームセンターでは、『バーチャファイター2』筐体の前にたくさん人がいた。グラフィックが1作目からは大きく進化していて、「SEGAのゲームって凄いんだな」と感じていた。H君が嬉々として乱入プレーを楽しんでいたのを覚えている。
私個人としては、ボタン操作がハマらなかった。
なので、見るだけにしていた。ただ、バーチャファイターの人気や凄さは認めていた。
『バーチャファイター2』のセガサターン移植の話も出ていた。
「『バーチャファイター』がある限り、セガサターンのほうがプレイステーションより普及するなぁ。」
と感じる一方、
「今からゲームセンターでプレーするには、初心者がプレーできないかも?セガサターンを買い、コントローラーをも買い、練習して腕を上げようとする人がどれだけいるのか?🤔」
とも思えた。
個人的に「バーチャファイターはちょっと無理だな」と感じた私は、後発3D対戦格闘ゲームに心が動いた。
『鉄拳』である。
家では『闘神伝』、ゲームセンターでは『鉄拳』。
ただ、『鉄拳』は数ヶ月でプレイステーションに移植された。
我慢できず、プレイステーション版の『鉄拳』を買ったのだが、地元で買ったのではない。
京都・奈良へ行った。
’95年の春休み、修学旅行で。
班別自由行動の時間に大阪まで行き、ゲーム店でプレイステーション版『鉄拳』を買った。
ホテルに戻り、私が家から持ってきたプレイステーションで、班員らと『鉄拳』で遊んだ。
大アホだ。
大阪城にも行った。
てっきり城の中は昔の城の再現のような所と思っていた。
しかし、中は博物館みたいな感じで展示品が並んでいた。
“戦国時代の城内”を見たかったのだが....ゴモラに壊されたのだから仕方ない。(初代『ウルトラマン』唯一の前後編で、ウルトラマンをピンチに追い込んだ強力な怪獣。人気は今でも高いが、私にはトラウマである。)
あと、京都では全クラスが清水寺に行った。
なんせ学年の人数が多いので時間差で行くことに。
私より後に行ったクラスの話。
数名が、清水の舞台から飛び降りてしまった人を目撃したとのこと。(私の学校の人ではない)
気分が悪くなった同級生が、その日の行程をキャンセルしてホテルに帰った。
先生たちも困っただろう。なんともはや。
そんなことしちゃダメだよ....😔
話を戻します🙇♂️
ゲームセンターでギャラリーを沸かせたい。
『鉄拳』も徐々に知名度を増していた中、私は骨法を使う“ニーナ”に注目した。
連続して関節技を繰り出すサブミッションのコンボは、一つ一つの派手さは無いものの全部連続で決まると大きく相手の体力ゲージを削る。
ただし、難しいコマンド入力を覚えねばならない。
そんなわけで、授業中にも関わらずコマンド表とにらめっこして押すべきボタンの順番を暗記した。
自宅のプレイステーション版『鉄拳』で練習。
これはスティックコントローラーがなくても、テーブルにノーマルコントローラーを置けば、ゲームセンターと同じ感じで練習できた。
ゲームセンターのゲームをすぐ家庭用に移植する、ナムコの凄さを知った。
自信をつけ、いざゲームセンターの『鉄拳』にチャレンジ。
迷わず乱入。
相手が油断しているところを狙い、問答無用で連続関節技を仕掛ける。
バキッ!ボキッ!グキッ!
「おおおーー!!」と歓声が上がる。
私はポーカーフェイスで黙っていたものの、心の中で「プレイステーション、ありがとう...」と歓喜していた。
・・・え?学校の成績?
低空飛行。墜落ギリギリ。
一緒に遊んでた方々は「いつ勉強してんの」っていうくらい優秀な方ばかり。なんでそんなに点数取れんのさ。
こちとら、10点とか8点とかばかりだぞ。
200点満点で。
高校受験の勉強で燃え尽きたんだな。
しかし、出席はしていたので結果的に卒業はできた。
無理してレベル高い学校入っても、入った後が大変。
これは自分の子達にも話している。
・・・どこからともなく「『セガサターンソフトをコレクションする話』ってことをすっかり忘れてません?」って思われてる気がする🤫
でも、後々自分の行動・思考が変わる礎(いしずえ)となる重要な話なのです。
ポイントとしては
⚫︎『鉄拳』で「何かやり遂げ、賞賛を得ることの嬉しさ」を教えてくれたプレイステーションに感謝
⚫︎「なるべく好きなことをして生きよう」という考え方
⚫︎自分の身の丈に合った行動をする生き方
⚫︎勉強だけを優先してはつまらない
・・・あと、命は大切に。
今回はここまで....セガサターンを手にするのは、まだ先?
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