見出し画像

サタコレっ!(1)

◎前書き

「64ビット級」
1994年11月22日、このインパクトある言葉とともに家庭用ゲーム機「セガサターン」が発売された。
不思議な頭の土星人も印象的だった。

1990年代中盤から後半にかけ、CD-ROMが主体の家庭用ゲーム機が、各社から次々と発売されていた。
いわゆる「次世代ゲーム機戦争」の時代である。
ゲーム機に新規参入メーカーあり、以前からゲームハードを発売していたメーカーの後継機種発売あり、どのゲーム機を買えばいいのか、消費者を悩ませる時代だった。
そんな中、セガから発売されたハイスペックゲームマシンが「セガサターン」だった。
現在でもシリーズが続く初代「プレイステーション」が発売される約2週間前、セガサターンは世に送り出されたのだった。

筆者は、そのセガサターン発売から約27年後、サターン用ソフト公式1057タイトルを収集し終えた。
(いわゆる「コンプリート」。ただ、実は“全てのソフトを集めた”わけではない。詳しくは今後記載していく。)
セガのホームページには発売されたゲームタイトルとして、1057本が紹介されている。
これがいわゆる「公式1057タイトル」であり、そこに載っていないタイトルも数本発売されているのだが、四半世紀に渡った収集に一区切りつけることができた。
今現在でもサターンコレクターさんは沢山おり、特にコンプリートを目指す皆様は血眼になり未所持ソフトを追い求めている(と思う)。

ネット情報で知る限りだが、これまで発売された家庭用ゲーム機ごとに数名ずつ、全ソフトを収集し終えて「コンプリート」した方が存在するようだ。
主にSNSで知り得る限りなので、ひっそり集め終えている人を含めれば、もっと多くの「コンプリーター」が存在しているものと推測する。
全てソフトを集めたからといって、表彰されたり、賞金がもらえたり、何か記念品が作られるわけではない。
SNS上でやりとりしている方や、友人などが祝福してくれた。ほぼ自己満足であるが、それで十分だと思った。
中にはメディアに取り上げられた方もいるようだ。

私は、「ゲームの楽しみ方は人それぞれ」と考えている。
有名なゲームを遊ぶ、好きなゲームをとことんやり込む、特定のジャンルのゲームを集める、機種こだわらずゲームを集める、グッズを集める、販促物を集める、ゲーム音楽を聴く・演奏する....
単に「ゲームが趣味」といっても、様々な楽しみ方があり、奥深い。
どんな楽しみ方も、違法な事をしない・他人に迷惑をかけない・他人に強制しないのであれば、尊重すべきと思う。人の楽しみ方に対して、口を挟むものではない。
どんな分野の趣味でも、そうであると思う。
「ゲーム」というくくりの中で、私は「セガサターンソフト収集」という分野に惹かれ、魅了され、楽しんだ。
現在40歳代半ばとなるので、人生の半分以上をこの趣味に費やしたことになる。

ある日、ふと頭によぎった。
この収集体験は、記録しておくべきではないか?
レトロゲームが高騰し、海外のファンが購入してどんどん海外に流れている時代・経済情勢だが、今後も日本国内でゲームコレクターが現れ続けるはず。
何か少しでも参考になれば、という思いだ。

そして、激しい次世代ゲーム機戦争の中、一瞬でもトップに踊り出てしっかりとゲームの歴史に名を刻んだセガサターン。少しでも多くの方の記憶に留めておいてもらいたい。
専門家や制作側、業界の方々の目線から語られた話ではなく、平凡な一般人の視点からの思い、楽しさ、苦労.....集め終えるまで様々な出来事があったことを書き残したい。
そう思い、noteを使い始めた。

この記録は、生活の合間に書き綴ろうと思っている。
食休み、風呂上がり、暇つぶし時間.....普通に生活を送りながら空き時間で書くつもりだ。
退職する頃に終結していればいいか〜、くらいの感覚である。
書き終えるまでどのくらいかかるか、自分でもわからない。

仕事や子育てから離れ、寿命が尽きようとしている時、どうしてこんなコレクションが残っていたのか何も書き残されていないのでは、自分としても寂しい。いわば自伝に近いものである。

まとまりがなくなってしまったが、様々な思いから、私のソフト収集の記録『サタコレっ!』を執筆する。
タイトル名は、「セガサターンコレクション」という廉価版シリーズの略称「サタコレ」をもじったものである。
そのままでは全くひねりが無いので「っ!」を加えて、それっぽくした。
突っ込まないでほしい。

廉価版のセガサターンコレクション(サタコレ)
赤と白のロゴが特徴的

基本的に、丁寧語ではない文末で書く。ご理解頂きたい。

記憶に頼って書くので、何か間違っている点もあるかも。
その際はご指摘、よろしくお願いします🙇‍♂️

↑Blueskyは、こちら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?