ほぼ素人がゆるく手がける完璧を目指さないguitar DIY⑥ナット!愛ゆえに....!!
ども VNDです
ネック編も後半 さっそくいきましょう
しょっぱなから爆弾発言します
今回のナット編は
・元のナットサイズ測る
・近いサイズの物をグラフテック商品で揃える
・ナット溝に合うように加工して接着
以上でございます笑
非常にシンプルですが効率を重視した結果
上手いこと収まって良い感じになったので
決して手抜きじゃないんです...ごめんなさい
ナットを1から加工して〜っていうの
やりたかったんですけど
この工程が苦手中の苦手
1本目も2本目も失敗してます
弦ピッチ測って描いて
その通りに真っ直ぐ溝を掘るのが恐ろしく大変なんです
数やってないと相当苦労しますし
失敗するのが大半かと....
愚痴はおいといて先にすすみますね...
必要工具類はこちら
↓
・つけたいナット
・もともとついてたナット
・瞬間接着剤ゼリー状
・ナット溝切りヤスリ
・紙やすり240〜400あたり
・幅5mmほどの彫刻刀で平刀の形
・カッター
・ミニノギス
実は必要なものこれだけじゃありません
①あらかじめ溝が加工されている物の場合
②無加工のものから作り出す場合
どっちにするかでさらに必要工具が増えたりします
今回は①の話をします
②の話が知りたい方はナット加工の匠が
ネット上に多数いらっしゃいますので
そちらをご参考に....
ではそもそもの話
ナットとはいかなる存在なのでしょうか?
主観ですが
音質
チューニングの安定
弦高の生命線
ここが大部分かと
学校で作っていた頃は素材や商品が
今ほど簡単に手に入る時代じゃなく
探すのも一苦労してました
その中でも今回絶対につけたかったのが
コレです!
グラフテック製 BLACK TUSQ XLです
なんてったって溝加工済み!
弾けば弾くほど勝手に滑り良くなる!
無駄な摩擦が少ない!
こんな便利なものが安価で手に入るなんて...!!
※無断ですが画像転用 サウンドハウス様より
今回ナットをつける上で何を重視したか
・仕上がりの早さ
・組み込みの際の安定性
・加工の楽さ
それを踏まえると
・溝加工済みで取り付け加工が最小限
・弦高とチューニングの安定
・音質の改善と安価で交換可能
ココが重点になります
そうなると様々な素材から
コレが選ばれたワケです!!
グラフテック製 BLACK TUSQ XL
大事なことなので2回言いました
ナットは音質を左右するパーツとして
木材 ブリッジ ペグ ピックアップと並び
非常に重要な部分です
0フレット位置にあたるナットはその加工の仕方で
弾き心地とチューニングに多大な影響を与えます
素材によって音ってどう変わるん?
この絶対の答えを自分は出せません
何故ならあらゆる組み合わせで変わる上に
この素材はこういう音だ というのがその人によって
感じ方が変わってしまう為です
そう 好みなんですよ 最終的に....
いろいろ試してみるのが面白いんです
例えて言うとブラス素材なんかはよく高音域が強調され
金属的なサウンド感が増す なんて聞きますし
やはり王道はオイル漬けの牛骨なんでしょう
さっさと加工の話をしろよ!
そうですね 先に進みます
まず絶対に必要なのが
「元からついてるナット」略して元ナト
(元カノみたいに言うんじゃねーよ)
何故必要か?
・つけるためのサイズ感
・おおよその弦高
・新たに加工してつけるナットとの比較対象
になるからです
①元ナトを外す際 喰い切りなどでぐらつかせながら
ナット本体と指板面を 愛のままにわがままに
傷つけないように少しずつ外します
↓
②外したナットの幅(長さ) 高さ 厚みなどを
ノギスで測りメモして
それを元にサイズの近いつけたいナットを用意する
↓
③溝に残っている接着跡 ゴミを取り除く
平刀やカッターの刃で優しく!
ゴリゴリ削らないように
↓
④取り付ける新ナットを無加工状態で
ナット溝にハマるか確認
たぶん合わないのでどう削るのかメモ
ex.厚みを削るのか 底辺部を削るのか 等
↓
⑤かなり合わない場合は240番
ほぼ近いな なら400番の紙やすりで
フラットな作業台でコツコツ削ります
マメに溝と合わせて微調整をしつこく確認!
たまに今ナトと元ナトとも会わせ...合わせてみたり
(え?大丈夫?修羅場にならん?)
合わせてみる事で弦溝の形 全体の形 歪みが
どう出ているかなども見れます
コレ 1番重要です やりすぎると戻れません!
雑に削ると変に丸くなったりするので
ほんの少しずつが基本です
↓
⑥溝の中で動かせるややきつめ〜ピッタリくらいに
なったらしっかりとはめてみて
溝に隙間がないかどうか最終確認
↓
⑦接着剤を使って溝へ接着
接着剤もつけるすぎると次回取るのが大変なので
STタイプなら底辺部に2.3箇所で十分足ります
その際ナットがズレないように細心の注意を払って
慌てず急いで 手早く!
↓
⑧手で触ってズレ 浮きがなければ完了!
ズレた場合外して接着剤跡を綺麗にしてから
再取り付け
といった感じです
ポイントは元のナットからどうしたいか?です
・弦高を変えたい→高く?低く?
・弦ピッチ(弦間サイズ)を変えたい→広げる?狭くする?
ピッチを変えると弦の押さえた感じも変わります
極端に変えるのはオススメしませんが
手が小さくて押さえにくい とかなら
変えたりする事で弦が押さえやすくなったりします
これらの基準がないと溝加工タイプはかなり苦戦します
自分の場合は....
・元ナトの溝が深すぎて弦高調整しにくかった
・弦ピッチが合ってなくて1弦が弦落ちしやすかった
・弦を鳴らした感じがなんか気に食わない というのも
生鳴りとアンプに通した音が詰まっている感じがした
これを改善する為の調整をかなりシビアにしましたが
1番苦戦したのはナット溝自体にRがついていて
そのRをトレースしたナットの成形でした
ココは妥協せず 完璧にしたかったのですが
6弦側の弦高がギリギリのラインだったこともあり
気持ちスキマがある状態で仕上がり となりました
本来はビタビタが望ましい仕上がりです
これ以上やると弦高の仕上がりに不具合がでる
と判断して98%の仕上げです
どれくらい弦が溝に収まっていればいいのか?
コレに関しては全部ツライチで収まるか
半分ほど弦が出てた方がいいとか
クラフトマン・リペアマンによって分かれます
自分は弦高の弾きやすさがちゃんと取れる高さ
を重点に仕上げました
あまりにも弦が外れそうな具合でしたら可能な限り溝を掘ってください
バランスが難しい部分ですがじっくりと仕上げてください
交換後の音やチューニングの安定感は?
これは後の完成後のnoteで語らせてください
なぜなら現在進行形で2本目のナット調整やってたり
1本目も組み込み直後の音と弾きつづけた2週間後あたりの音の差が変わりました
注意点が一つあります
あなたが使用する弦の太さによっては
ここからさらに溝を太く・深くする必要があります
エクストラライトゲージ寄りの細めな弦なら
無調整でいける事が多く
レギュラーゲージから上の太めだと
溝に弦があわないので
ある程度拡張しなければなりません
そこでナット溝切りヤスリです
この辺については2本目のnoteで触れたいと思います
この部分もぜひ楽しみしていてください♪
ちなみに過去のnoteも加筆・修正を随時してます
スキボタンクリックやコメントなど気軽に頂けると
めちゃくちゃモチベーション上がります!!!
これは後々の為にも言います
「自分のやり方が正解ではないです」
こんなやり方もあるんだな と思ってもらった方が良いです
自分もDIYする上で段取りや仕上げ方は
他の方のをかなり参考にした上で
四苦八苦しながらやりました
失敗をしても修正をして仕上げる
ん?と思ったらすぐ止めて確認するのが大事です
今回も写真がないのは前回のフレット編で
同時進行していてかなり集中してやっていた為
ほぼ写真とってません笑
見やすいように写真を何枚かとっておけば良かった...
こんな感じでノギスでサイズ測ってました
新しく買うナットのサイズで迷った場合は
・高さは高い方を選ぶ
・幅(長さ)はジャストがない場合は
±0.5mm以内ならOK
・弦ピッチは同じか気持ち狭め
という基準で選びました
1本目も2本目もコレで大きな失敗はないですが
1本目はナットを同じタイプで
弦高の高い・低いの2種類買ったところ
低い方は必要なかったです
低すぎて加工ができなかった為です
加工の余地がない というのは厳しいです
買う商品によっては個体差もあるので
ピッタリじゃないとヤダ!という方は
1から作ってみても
非常にやりがいがあって楽しいはずです😊
ということで 作業の中身はそこまで濃くありませんが
ナット交換自体はそこまでハードル高くないってことを
知って欲しいのが今回のnoteの狙いです
基本木材以外のパーツは全て消耗品になるので
いつか変えないといけない部分です
実験台にしてもいいギターがあれば是非トライしてみてください!
さて、次回は 導電塗料ってどうなん? の巻!