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人にはそれぞれ悩みがある

映画「トールガール」

高身長の女の子ジュディが背が高い故にからかわれ、常に猫背で目立たないように高校生活を送るがイケメンの交換留学生と出会いコンプレックスを克服する物語
登場人物みんな普通な高校生で人気ナンバーワンのライバルの女の子でさえも何かしらのコンプレックスを抱えており悩んでいる。みんないい子に見える。特にお姉ちゃんが好き。

背が高いといえばモデルや女優、スポーツ選手を連想させうらやましがられることもあるが普段は背が高いとからかわれることが多い。
実際私自身も172㎝と日本人女性としては背が高いほうに入るが嫌な事を言われたりすることは少なくなかった。
今でこそ背の高い女の子も増え、靴もサイズ展開が豊富になり困ることはすくなくなったがその当時は女性の足がそんなに大きいはずがないと社会に見放された気がしていた。

街に出ればすれ違い様に”巨人”や”おかま”などと言われたり、いい雰囲気だった男性にもヒールを履かないで欲しいと言われたり自分より身長の高い女は女としてみれないなどよく言われたものだ。
昔は身長が高いことがコンプレックスで猫背で俯き歩き、ヒールのない靴をよく履いていた。
服の丈は足りないし足は大きくてメンズサイズしか履けないし、声も低いしおまけに太っていた。上手く笑うこともできず、常に暗い顔をしている昔の写真なんて見ていられない程 ブスだ。
同年代のかわいらしい女の子と一緒にいれば目立つのは間違いない。
私は映画の主人公のジュディの気持ちが痛いほどわかってしまった。

現在は褒めてくれる友人や夫と出会いコンプレックスを克服し自信を持ってハイヒールを履いているが10代の私はそんな未来を想像できなかっただろう。
別段コンプレックスを克服できるような映画のよなドラマチックな経験があったわけではなかった。
生来調子に乗りやすい性格であり、褒められると気分がよく「私はいい女かもしれない」と勘違いしたことから私の人生は変わった気がする。
その頃から鏡で見る顔も自分が思ったより美人なのかも、と盛大な勘違いから自信をつけ堂々とするようになってから男性から声をかけられることが多くなりさらに調子にのるといった結果的に悪くなかった悪循環の元現在の私に至る。
気持ちが軽く、人生は劇的に生きやすくなった。

自信を持っている人間は魅力的に見える魔法が全人類にかかっていると思っているため、恋愛相談をされたときによく言う言葉がある。
”農家が自信を持って美味しいですよ!と言わないリンゴは誰が手に取るのか”
まず最初に己で美味しいと認められなければ誰かに勧めたりすることもないように恋愛やビジネスの場で自信を持つことの大切さをわかってほしい。
嘘でもいい、自信を持ってアピールすれば手に取る人は多くなる。
自分を騙してでも自信を持っていればそのうち自己肯定感はついてくる。

そうして勘違い生活をするうちに己の見た目のコンプレックスは小さい悩みであったように思えた。

日本では見た目では鼻筋が通っており色白の小柄な女性が美しいと一般的に考えられているが、海外に出ると美の基準は全く異なる。
低い鼻はキュートで太っているほうが美しいという国もあれば、お尻が大きいほうが魅力的だと低い声はセクシーだと褒められることもあった。
身長だって日本人の中では高いほうだったが海外に目を向けると平均だったりする。背が低くて悩んでいる人もたくさんいる。

面白いことに、今まで出会ってきた外国人の友人達に魅力的な女性の条件を聞いてみたところ世界共通で美しいと思われる条件の中に”自分を持っていて自信がある人”というのだ。
女性だけでなく、自信を持つ男性も魅力的に見える。

つまり、世界中のイケメンや美女も何かしらコンプレックスを抱えており自信を持っている人間に惹かれるのだと。
結局みんな隣の芝は青いのだ。

見た目なんて些細なもの。
清潔にさえしていれば太っていようと背が高かろうと関係なかったりする。
刺さる人には刺さり刺さらない人にはなにしても刺さらない。
そんなことよりあなたは素敵なんだから自信を持って生きようと背中を押してくれる映画「トールガール」
お時間がある方は是非。







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