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富裕層を守る最後の砦——住み込みボディガードビジネスの可能性
金融関係者の犯罪。これは非常に防ぎにくいものです。なぜなら、彼らは知っているからです。金を豊富に持つ者の顔を、住所を、電話番号を。そして、信頼を得るための方法も。
富裕層の高齢者を狙って強盗や詐欺をビジネスとして繰り返す反社会的組織は騙されやすい高齢者の名簿を作ると言われていますが、金融関係者は自分自身が名簿そのものです。たとえ会社を辞めても彼らの頭の中に情報は残っているので、世間は金融関係者の良心という危うい防波堤を頼りにするしかありません。
どうすれば富裕層の高齢者を狙う金融関係者の卑劣な犯罪を防げるか?そんなことを職場の後輩と話しました。私の最初のアイデアはこうです。
そもそも接触させない
もうどこの馬の骨とも分からない人間を大切な顧客に接触させるのはやめましょう。果たして顧客の個人情報を預かる会社員として信頼に足る人物か、会社がその確信を持てるまで電話番号はもちろん住所も教えません。会うのはオンラインのみ。そして顔バレも危ないので顧客にはVtuberのようにバーチャルな被り物をさせる。表情が分からなくて営業がやりにくいかもしれませんが、会社の信用のほうが大事でしょう。
しかし、銀行出身の後輩が「金融業界が営業できなくなるのでそれはやめましょう」というので、このアイデアはボツにしました。新しく入ってくる社員にしか通用しないし。
高級住宅地を守る住み込みボディガードビジネス
そこで私は、富裕層のお家に24時間シフト制で住み込み詐欺、強盗、放火などあらゆる犯罪から高齢者を守るボディーガードビジネスを提案します。さっそくChatGPTさんに聞いてみました。
私)高齢者富裕層の自宅に住み込みで防犯と警護をする人材を派遣するボディガードビジネスは成功するだろうか?
Gさん)成功する可能性はあるが、いくつかの課題をクリアする必要がある。
成功する理由
富裕層の防犯ニーズの高まり
高齢の富裕層は空き巣や強盗、詐欺のターゲットになりやすい。
高級住宅街では防犯意識が高く、一定の需要が見込める。
プライベートな安心感の提供
住み込みなら警備会社の巡回よりも即応性が高い。
介護ではなく警備に特化したサービスは差別化要素になる。
人材の活用が可能
元自衛官や元警察官などのセカンドキャリアとして適している。
格闘技経験者や体育会系の人材も育成できる。
(私の心の声)いいこと言いますね。スポーツ経験者のセカンドキャリアを提供するビジネスは興味深い分野のひとつです。
課題とリスク
プライバシーの問題
富裕層はプライベート空間に他人が常駐することを嫌がる可能性がある。
どの程度の距離感を保つかが重要。
費用負担と価格設定
高額な人件費を負担できる顧客層がどれほどいるか。
例えば月100万円以上の料金でも十分な需要があるか。
信頼性とスクリーニング
住み込みとなると、ボディガード自身の素行や信頼性が極めて重要。
身元調査や研修の徹底が必須。
法的リスクと責任問題
トラブル時の対応範囲(例えば不審者を制圧してケガをさせた場合)。
労働時間の管理(24時間勤務にならないようシフト制にするなど)。
(私の心の声)1. プライバシーの問題は重要ですね。ブランドを高めて安心感を打ち出していく必要がありそうです。2. 価格の課題は確かにあります。500m半径にある複数の家を警護範囲にして価格を下げてコスパを上げる方法が考えられるかもしれません。その他も適切な対応策が必要そうです。
成功させるためのポイント
「24時間常駐」ではなく「夜間警備+日中は巡回」のようにサービスを設計する。
高級ホテルのコンシェルジュのようなホスピタリティを備えた人材を育成する。
警備業法や労務管理の専門家と協力し、法的リスクを最小限にする。
「防犯+付き人」の要素を入れて、移動時の警護や買い物の同行なども提供する。
(私の心の声)1. 日中巡回も良いと思いますが、昼間に面談に来て詐欺を仕掛ける輩もいるので、人を家に入れる時には必ず同席できるように待機することも重要でしょうね。2. これを全員に求めるのは無理だと思います。3. それはそう。4. これは追加サービスかな~
このビジネスは「超富裕層向けのプレミアムサービス」としては成立する可能性が高い。ただし、ターゲットがかなり狭いので、少数の高額契約を確保する戦略が必要だ。
(私の心の声)ターゲットは確かに狭いけれども、信託銀行や相続系の税理士事務所、保険屋さん、お手伝いさんなど富裕層と相性の良いサービス提供者と連携すれば効率的に事業を展開できるかもしれませんね。500m半径をカバーする住み込み型にすれば顧客側にも家賃収入を得られるメリットができるし、事業者側にも拠点を確保できるメリットがあるでしょう。何より、地域の安全を守る社会的な大義はブランドになります。
いかがでしたでしょうか。防犯の最後の砦は「ラストワンマイル」ならぬ「ラストハーフマイル」です。警備業法上、警備員は現場に25分以内に駆け付ける義務がありますが、はっきり言って今の時代、25分では遅いでしょう。現代は犯罪組織がアプリで犯行チームを招集し、10分で強盗させて現場を去らせる時代です。犯行を未然に防ぐには、現場には5分で到着しなければなりません。しかし、アスリートにはそれが可能ですし、一般人に後れをとることもないでしょう。以上、きょうの妄想でした。