芋に呪われてるかもしれぬ
その日は、山芋の気分だった。
だから帰り道今日は山芋を買うんだ!ってすごく意気込んでいたんだ。
スーパーによりちょうど入り口付近にそれはあった。
腕ぐらいの太さ、長くて泥がついた姿。
山芋だ!!
しかも199円!?やっす!!
売れ残っていることが奇跡である。
マダムの波をかき分け急いでカゴに入れた。
その後いつもの場所に山芋を見つけたが、泥がついただけであんなに安くなるのか、ならいくらだって洗うさと通り過ぎた。
こんなに大きな山芋、、、
初めはとろろごはんにしようかな、、、おさしみもいいし、
本格的なお好み焼きでもつくっちゃう!?
今思えば、浮かれていたんだと思います。
家に帰り、そのまま洗うには大きすぎるため、包丁を入れました。
やけに、、、硬い、、、、
やっとの思いで切り、うきうきと断面図を見ると、、、、
え?
悪くなってる?
切り口に円を描くように線が入っている。
困惑の中少々見覚えがあることに気づいた。
まさか!
袋の表示を確認する。
青森県産 泥牛蒡
ごぼうやないかい!!
そう。ごぼうだったのだ。
やるせ無い気持ちとごぼうを電気圧力鍋に入れて
おいしい煮物にしていただきました。
翌日この話を友人にしたところとてもウケた。
一緒にスーパーに確認しに行ったが、そこには大きく ごぼう と
書いてあったのだ。
本当にあった怖い話である。
後日談
夜洗濯をし、洗濯機から洗濯物を取り出したとき、 ゴト、、、
何かが落ちる音がした。
嫌な予感がし、洗濯機の中を確認すると
さつまいもだった。
半分に切れたさつまいも。
え、、、、こわ、、、
どうしてそんところに、、、、
本当にあった怖い話である。