自分が困るから、親にもすすめる
終活について学んだ私は、すぐさま親に報告しました。
ノート書いて良かったわ〜くらいのノリで。
不謹慎ですが、実際にエンディングノートを書いてみて、もしもの時に親のエンディングノートやメモが見つからなかった時のことを想像しました。
「あ、これわからんな・・・」
「これどうなんやろ」
「これも知らんな」
親についてわからないことだらけでした。
交友関係、貯蓄・保険、終末期の希望など。
正直これらの項目は、いくら仲が良くてもあまり話題には上がってこないと思います。
しかし、交友関係がわからないと、葬儀に誰を呼ぶべきかもわかりません。
口座も知らなければ、生命保険がどうなっているのかも知らない。
葬儀の希望も、遺言の有無も知らない。
ショックのどん底の中でこれらを整理するのは、私にはできないと確信しました。
ここばかりは綺麗事を抜きにして言いますが、親に書いてもらっていないと、誰が困るかというと、自分が困ります。
もちろん書いていなくてもする事はするし、なくてもなんとかなる部分は多いと思います。
それでも、何項目かだけでも記録があると助かる部分だって多いと思う訳です。
母は比較的寛容に受け入れてくれたので、ノートの書き方講座のモニターという名目で書いてもらいました。
その後から「ボケたら○○の言うことちゃんと聞く、ってメモしといた」とか、祖父母に聞いておくことを思い出した時など、ちょっとしたメモ代わりに使ってくれているようです。
ちなみに、
「縁起でもない!死んだ後のことなんか知るかい!」
と祖母は言っていましたが、私は母のこと以上に祖母のことを知りません。
祖母の生い立ちや思い出を知ることができると、孫の立場としては自分のルーツがわかり嬉しいと思います。
終末期の項目もですが、死後のことだけではなく、生前のことも書いていてほしいのです。
そうして後世に引き継がれていくものでもあると感じます。
(自分の生い立ちとかいらんやろ〜って実はついさっきまで思っていましたが、今書いていてふと思いました。)
エンディングノートは決して強制するものではありません。
すすめた時に抵抗感が強いようなら、強引に書くことを勧めるのではなく、少しずつ機会を見つけて、聞いた話を自分でメモしていく方法がベストかもしれませんね。
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