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家のトイレが壊れたを逆のものさし的に考えてみる

昨晩、用を済ませて、トイレの水を流そうとしたところ、レバーが壊れてしまい、故障してしまった。1週間前からレバーの様子がおかしかったので、恐らく原因は経年劣化による故障だと思われる。

これは、家でトイレができないという由々しき事態である。

生憎、夜も遅かったので、A4の紙に「故障中」を書き、それを便器に貼って床に就いた。

罵詈雑言は覚悟していたが、翌朝になると、父親が声を荒らげて怒っている(私は自室で気持ちよく寝てましたが、父親の声で目が覚めました)。

確かにトイレは使えないことは事実だが、視点を変えてみると、あまり腹が立たないどころか、感謝の思いが出てくることに気がついた。

ここでいう視点を変えるというのは、「逆のものさし」的に考えるということである。この「逆のものさし」的な見方を提唱しているのは、東京の篠崎にある書店「読書のすすめ」の清水克衛さんである。

逆のものさしの詳細については、清水克衛さんのご著書『逆のものさし思考』(エイチエス、2018年)などをお読みいただきたい。

逆のものさし的な見方で、このトイレが壊れた事件を見てみると、
①普段当たり前に使っているトイレだが、壊れると不便になることが身に染みてわかり、感謝の念が生まれる(トイレよ、今までありがとう)。
②壊れたトイレに感謝を示しながらも、交換すると新しいトイレになるので、生活の質があがる。
などと捉えることができる。

トイレが壊れて生活が不便になったとしか捉えていないと、そこには苛立ちしか生まれない。しかし、少し視点を変えて、逆のものさし的に物事を捉えると、苛立ちが生まれないどころか、感謝の念まで生まれてくる。私が壊したのはある種タイミングの問題だと思うが、壊したことによって、このような気づきがあり、ほんと運のある人間だと心の底から思う。

さて、「読書は心の栄養」とよく言ったものだ。このように、本を読んだからこそ、このように考えることができた。自身の考え方を変えてくれた、「読書のすすめ」の清水さんたちに感謝だ。

あっ、すごいことに、今日の新聞の折込チラシには、トイレリフォームに関するものが2社も入っていた。実は、トイレの故障は、昨日なるべくしてなったのかもしれない。

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