ある日
ある日、少女は
「彼女」に出会った
「彼女」はキラキラと輝くアイドルで、少女はそんな「彼女」について行こうと決めた
「彼女」は相棒と旅をしていた
並んで立つ2つの背中を、少女は必死に追いかけた
ある日、少女は
「彼女」の相棒が居なくなる事を知った
少女は、「彼女」の隣に立ってくれる人を探した
そしてその人は現れた
少女の前に、再び2つの背中があった
少女は、その2つの背中を見るのが大好きだった
ずっとずっと、このまま歩いて行こうと決めていた
突然、「彼女」の隣が再び空になる日が訪れた
少女は泣いた
文字通り涙が枯れ果てるまで泣いた。そして
その日、少女は
もう代わりの背中を探すことはしなかった
顔を上げ、そのまま前へと進み出た
ある日、少女は
「彼女」の隣に立っていた
その姿は、かつて少女が憧れた、あの日の「彼女」と同じく、キラキラと輝いていた
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