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「ぼくとパパ、約束の週末」を観ました。

「推しチームを見つけたいんだ!!」

 この映画はドイツに住む男の子が主人公。
 週末にお父さんと(半強制的?いや、約束だ!)、ドイツ中を旅して、自分の応援したいチームを探す物語。
 男同士の二人旅。ロードムービーっぽくもあり、なんとも過酷で素敵な映画でした。

「パスタにソースがくっついているじゃないか!!」

 主人公であるジェイソン君は自閉症だ。
 約束という言葉の意味、重み。
 発した言葉の状態、意味。これらは彼にとって、とっても大切なもの。
 
 ジェイソン君はお家では、パスタとソースを「分けて」食べている。
 「分けて」というのは、彼の中では、パスタにソースが完全に付いていない状態のことであると思う。
 しかし、新幹線(日本で言うところの)では、そこまで完璧には汲み取ってくれない。出された料理は、同じお皿に、パスタとソース。

 そしてさらに、パスタにソースがちょこんと「くっついて」しまっているでないか!!!「分けて」と言ったにも関わらず、くっついてしまっている。だけど捨てるというもったいないことは出来ない。お父さんが「食べようか」と言っても、シェアはしないというマイルール。。

 映画ではそれらを食べることはせずに、降車してしまう。実際はどのようなやり取りがあったのだろうか。。

ビールとソーセージ。

ドイツを旅する父と子

ジェイソン君のチーム選びルール
①何があっても最後まで観戦する。
②サポーターの席に座る。
③地味なシューズ。
④広告が控えめ。
⑤ネオナチのサポーターは禁止。
⑥残念なマスコットは禁止。
⑦環境や持続可能性の重視。
⑧選手が円陣を組まない事。

 ジェイソン君には自分で決めた約束事が生活の中でも、たくさん。
 彼の応援したいチームを探す旅は、とても難しいと思う。
 でもでも、一つだけだったとしても、見つかった時はきっと嬉しいんだろうなぁ。。自分もヨーロッパいる期間、行ける限り色々なスタジアム行きましたが、全部ファンになりました。ジェイソン君も自分と同じくらい単純だったら良かったのに。笑 
 
 スタジアムを訪れるたびに、二人だけで過ごす時間が増えるたびに、だんだんと父と子になっていく二人。お父さんがジェイソン君に向き合う姿勢。息子なんだから当たり前じゃないかって??それを出来る人って、そんなに多くないんじゃないかなぁ。

ミュンヘン市内。賑やか。

やっと決まった推しチーム!?

 仕事柄、自閉症という診断をされているお子さんと接する機会がある。
 あくまでそれは特性でしかないんだって、楽に生きるってきっといい事さ。好きなことがあっても、なくても。続けても、続かなくても。またしてみたり、もうしなくたって。
 皆が皆を支えようとはしなくても、なんか温かく見守ることができたら良いよね。

 映画の最後に、この映画は実話をもとにしたものであると流れる。
 「それは知らなかった!!」と同時に、、
 ちょっと遠いかもですが、ぜひうちの町のスタジアムにも来てほしい!!なと心から思いました。

 サッカーって凄いよなぁ。
 推しチームを決められたかどうかは映画をチェックしてね!


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