Belle des Poupee｜夢のヘッドドレスで菫色の舞踏会へ

2023年5月12日 16:21

　3年ぶりの舞踏会！
　会場は外壁に瑞々しい草花が生い茂る「菫色の小部屋」の奥に広がる秘密のボールルーム。美しいものと物語好きの人の夢を叶えてくれる場所。

　最初にあつらえたいのは、頭部を飾り守ってもくれるBelle des Poupeeの夢のようなヘッドドレス。淡いくすみカラーの花々やリボンの柔らかで上質な質感が写真からでも存分に伝わってくるのは、花びらの形の作成から染めなど全てが手作業で制作される唯一無二の芸術的な作品だから。

　印象派の絵画に登場しそうな見目麗しい小ぶりのキャノチエ。

　春の声を届けるビオラに大ぶりのモーヴのリボンが揺れ、舞踏会へと向かうレディの全身のシルエットをスマートに整えてくれそう。

　新緑のように爽やかなリボンをはためかせて、舞踏会の前に初夏の公園にお出かけ。

　キャノチエは19世紀前半に観光やレジャーの普及にとパリ市がセーヌ川でのカヌーの使用を許可して流行したとされ、その名は「カヌーを漕ぐ人」に由来。

　麦藁が日差しから肌を守る実用性も備え、20世紀にはココ・シャネルが「女性も扱いにくい帽子から解放されよう」と身に着けた、様々な場面に対応する優雅でタイムレスなファッション・アイテム。

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　英国ではメイフラワー（5月の花）としても親しまれる可憐な鈴蘭。

　まるいビロードの鈴蘭が優雅な曲線を描き、温かなハシバミ色がかったライラックのリボンの奥深いエレガンス。

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　古代エジプトの女王の時代から愛用されたヘアネットを思わせる菫のチュール。

　菫の花吹雪が舞い落ちる瞬間を切り取った、バレエのチュチュのような優雅さ。

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　立体的な黒リボンと儚げな菫色のコントラスト。

　可愛いさだけではない個性を演出してくれそう。

　美しいこの季節、自分だけのヘッドドレスでお出かけしましょう！　ワルツという名の風に乗ってリボンや花びらが美しく揺れることでしょう。

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Belle des Poupee｜アクセサリーブランド　→HP
花びらの型の作成から染め、形成まで全てオリジナル・手作業の布花と、シルク等の上質なリボンを使用し、アンティークを意識したデザインのヘアアクセサリー中心のブランドです。日常を楽しむためのアクセサリーから、特別な日の装いまで。

江口理恵｜音楽ディレクター・翻訳家　→Instagram
レコード会社の洋楽部で海外渉外業務を経て、クラシック制作ディレクター。クラシックのコンピレーション・シリーズで「日経WOMANウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」ヒットメーカー部門受賞。現在はフリーで音楽ディレクターや音楽関連の翻訳業務を行っている。

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