腰椎椎間板ヘルニアになった話～ヘルニコア編～

病院で処方してもらった薬が全く効かないうえに、ついに歩くことも困難になったので、手術を決意しました。

さっそく大きい病院を紹介していただき、再度検査をして先生といろいろ相談した結果、まずはヘルニコアという治療法を試してみることになりました。
飛び出た椎間板に直接針を刺し、ヘルニコアという薬剤を注入してヘルニアを消失させる治療法です。
注射するだけなので体への負担が少ないというメリットがある反面、即効性はなく、様子見期間は3ヶ月ほど。
飛び出た部分がだんだん小さくなるのを待ちます。

3ヶ月も待てない！早くこの痛みから解放されたい！旅行行きたい！！
というのが本音ですが、諸事情で手術できるのが1ヵ月後になってしまったので、まずヘルニコアをしてみて良くなればラッキー、駄目なら1ヵ月後に手術ということに落ち着きました。

私の場合は1泊2日の入院でした。
朝10時に病院に行って、その日の午後2時頃に呼ばれました。
お昼はなしで、夜は普通に食べられました。特に食事制限もありません。
多分どこの病院でも入院セットのレンタルがあると思いますが、1泊2日なので借りずに普段着で入院して、その普段着のまま施術してもらいました（レントゲンを撮るのでプラスチックや金具などが付いていない服です）。

時間になったら看護師さんと一緒にレントゲン室に行って、いろんな角度からいろんな体勢で沢山レントゲンを撮りました。ベッドに寝て撮ってもらったのですが、そのベッドが180度近く回転するので、気分的にはクイズタイムショック。
その後先生が来て、ヘルニアの位置を確認しながら注射。
事前に麻酔のテープを貼ってもらって、表皮麻酔も打ってもらったので痛さは耐えられるレベルでした。
ヘルニコアをされた方のツイートやブログなど見ていると、かなり痛かったという方もいれば痛くなかったという方もいたのでドキドキでしたが、思ったより痛くなくてよかったです。

造影検査も一緒に行って、病室に戻ってくるまでだいたい1時間弱くらいでした。
造影剤を入れたので、それを早く体外に出すための点滴をしてその日は終了。
痛みは全くありませんでしたが、腰がぐらぐらするような感覚があってコルセットは必須でした。

次の日の朝もう一回点滴をして10時に退院しました。
この時点で特に変化はなし。

結局、3週間経った時点でほとんど痛みが変わらなかったので手術をお願いしました…。
先生の経験的に、翌日～1ヶ月以内で効果を実感する方が多いみたいで、特に変化のなかった私の場合3ヶ月待ってもヘルニアが消失する確率は低そうとのことでした。
ただ、本当に人によりけりなので、1ヵ月超えてから良くなっていたかもしれません。未来のことは誰にも分かりませんね。

私は早く痛みから解放されることを優先したので3ヶ月待たずに手術をしましたが、本来は3ヶ月待った方がいい治療法なのでヘルニコアの体験談としてはあまり参考にならないかもしれません…。

そして注意点が1つ。ヘルニコアは一生に一度しかできない治療法です。もう一度打つとアナフィラキシーショックを起こす可能性があるとのことで2回目は打つことができないそうです。
なので、再発した際には外科手術一択になります。
それでも私は試してみる価値はあるなと思いました。効くかどうか分からないという賭け的な要素はありますが、手術に比べ体への負担が本当に少ないので手術に対して恐怖心がある方や長く入院できない方には有効だと思います。

ちなみに私が入っていた保険では、手術扱いで保険がおりたので手出しは0でした。だいたい6万円くらいだったかな？
保険入っててよかったぁって思いましたよね。
ネットで調べると、ヘルニコアは手術扱いにならないというようなことも書いてあってダメもとだったのでめっちゃ嬉しい。
保険会社によると思うので、無理そうでもとりあえず申請した方がいいんじゃないかと思います。

また別で手術の体験談も書こうと思うので、手術や入院生活を控えている方の参考になれば嬉しいです。