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腰椎椎間板ヘルニアになった話~手術編~

ヘルニコアの効果があまりなかったので予定通り、手術に踏み切りました。これで痛みから解放されると思うと嬉しくて、怖さはなかったです。


概要

私の場合、手術日の2日前からの入院で、入院期間はちょうど一週間でした。普通は10日くらいとのことでしたが、回復が早かったので先生のOKがもらえて予定より早く退院することができました。

全身麻酔で手術時間は1時間ほど。
切開しかやっていない病院だったので、縦に5、6cmほど切りました。LOVE法とおっしゃっていたと思います。
ピアス、指輪などのアクセサリーはすべて外し、ジェルネイルもオフ(手も足も)。メイクもコンタクトも駄目で、確かマツエクも駄目だったような気がします。

衝撃だったのが尿道カテーテルを入れること。麻酔が効いて眠っている間に看護師さんがささっと入れてくれるそうです。
術後は起き上がることができないので、そりゃそうかという感じですが説明を受け、思わず「え!」と声が出てしまいました。
あとは、おむつを用意するように言われたのも衝撃でした。こちらも麻酔で眠っている間に履かせてくれます。万が一漏れてしまったとき用ですかね。
アラサー、赤ちゃん以来のおむつです。麻酔から目が覚めたらばっちりおむつでした。

毎日快便なので、術後もし行きたくなったらどうしようと思いましたが、9割の方は出ないとのこと(当日は絶飲絶食なので)。
私も出ませんでした。というか痛すぎて💩のことなんて忘れていました。

1日目

初日は改めて手術の内容や、リスクなどの説明を家族と聞きました。
その後、リハビリの先生と今の動きを計測したり、筋力を測ったりして終了。
毎日体温と血圧、トイレの回数を記録します。

2日目

特に何もなく。朝7時前に起きて、夜10時頃に眠る超規則正しい生活。

3日目(手術日)

そして手術当日。9時の枠だったので、2時間前の7時から飲食禁止になります。
家族の付き添いが必要で、夫に来てもらいました(全身麻酔で本人に意識がないので何かあったときの判断を家族がするため)。
手術着に着替えて(中はすっぽんぽん)、ベッドに寝た状態で手術室に運ばれました。

手術室には麻酔科の先生と看護師さんがいて、「麻酔の前に手術室見ますか?」と聞いてくれたのでベッドの上からですが見せてもらいました。
よくドラマで見るでっかいライトがあっておぉ~という感じ。
ちなみに付き添いの家族が待つスペースは手術室の前ではないらしいので、ドラマのように手術室から出てきた先生に「手術は成功したんですか!?妻は無事なんでしょうか!?」みたいなシーンの再現は出来ないと夫が言っていました。

手首あたりに麻酔の針を刺され、だんだん眠くなりますからねと言われて割とすぐ視界がゆらゆらし出して、次に目を開けると終わっていました。
麻酔すごい…。
麻酔が効いて眠った後、人工呼吸器を付けてくれるそうです。
腰を切るので体勢はうつ伏せです。眠った後、手術台にうつ伏せで移されて、終わったらまた自分のベッドに戻されます。

やっぱり手術当日の1日が一番辛かったです。
麻酔から目が覚めてすぐはまだぼーっとしています。その時、先生に取った椎間板を見せてもらったんですが、全然頭が回っていないので「あ、はい、どうも…」みたいな感じでした。
病室の机に置いてくれていたので、後でちゃんと見ました。見た目はサラダチキンみたいな感じで薄ピンク色でした。

体には色んな管が付けられていました。顔に酸素チューブ、腕に点滴、腰に体液を出す管、尿道カテーテル、指先に酸素量を測る洗濯バサミみたいなやつなどなど。

痛すぎて寝返りは打てないので、看護師さんを呼んで体勢を変えてもらいます。
何度も呼ぶのが申し訳なくて、ベッドの柵にしがみついて無理やり体をずらしり浮かせたりしながらやり過ごしました。どうやら私は人より痛みに強いみたいです。
血栓が出来ないように足にマッサージ機を付けるんですが、痒くなったりしても自分で取ってかいたりできないので地味に辛かったです。
熱も出てしんどいのに夜はほとんど眠れませんでした。人生で一番長い夜だったかも。ちょっと寝れたと思って時計を見ると1時間しか経ってない!の繰り返し。

4日目(術後1日目)

それでも翌朝には痛みがマシになって、体についていた色んな管やマッサージ機が取れました。
なんとか自分で起き上がって、歩行器を使いながらですがトイレにも行けたので早々にカテーテルも抜いてもらいました。入っているときは、動かなければ特に違和感はなく、動くと何かあるなくらいの感覚。
抜いてもらうのはタンポンを抜くような感覚に近かったです。すぽん!という感じで痛みはありませんでした。

ちなみにベットから起き上がって歩行器に移って歩く、というのを先生と看護師さん、リハビリの先生5、6人くらいに見守られながら行ったので、赤ちゃんが初めて歩くのを見守る図みたいになって恥ずかしかったです。

動けるようになったのでここから24時間コルセット生活が始まりました。ご飯の時と寝る時は少し緩めていいと言われましたが、基本はずーっと付けっぱなし。

自分でも気付かないうちに相当汗をかいていたみたいで、とにかく頭がベタベタでした。ワックスでも付けたんかと思いました。
看護師さんが、頭洗いましょうか?と言ってくれてたので食い気味にお願いしました。
美容室でシャンプーをしてもらうみたいな感じで、ベッドごと浴室に入って洗ってもらいました。
めちゃくちゃ気持ちよくて、ほんと看護師さんには感謝です。

痛みの次に辛かったのが、絶飲絶食だったこと。普通に食欲があったのでお腹鳴りっぱなしでした。
全身麻酔で内蔵の機能も止まるので、動き出すまで何も食べたら駄目なんだあそうです…。
この日のお昼にようやく何か食べることができました。飲み物も駄目なので口内環境は最悪です。

私はASMRや大食いの動画が好きなので、ついつい見ちゃって余計お腹が空くというセルフ飯テロをしていました。
この時、ちょうどドバイチョコがめっちゃ流行っていて、その動画ばっかりだったのでしばらくドバイチョコが頭から離れませんでした。
この伏線(?)はトルコで見事回収されることになります。トルコ旅行記も忘れる前に書こうと思います。

5日目(術後2日目)

相変わらず痛いですが、日に日に良くなっていっているのが実感できたので嬉しかったです。
リハビリで病棟内を軽く歩く以外はずっとベッドの上。
同じ映画を3回観ました。

6日目(術後3日目)

歩行器なしで歩けるようになりました。流石にさくさく歩くことは無理ですが、トイレに行ったりちょっと病棟内を散歩したりは問題なく出来るようになりました。
術後は痛すぎて本当に元の体に戻れるのかと思いましたが、治癒力はすごいですね。

7日目(術後4日目)

やっと入浴許可が下りました!!
お風呂があまり好きではないタイプですが、この時ばかりは一刻も早く入りたかったです。
ただ、初回は看護師さんの付き添いがあるのであまりゆっくり洗ったりはできなかったです。腰を丸めたり捻ったり絶対してはいけないので、そういう体勢になっていないかチェックされながらのお風呂です。
かなり嫌でしたが仕方ないですね…。向こうはお仕事ですからね…。

この日の夜、翌日の退院許可が下りました。
本来は術後7日目で傷口の保護テープを剥がし、問題なければ退院という流れだそうですが、回復が早かったことと出来れば早く家に帰りたいということを考慮してくださり、OKを出していただけました。

8日目(術後5日目)㊗退院

朝の回診で先生に傷口の状態を確認してもらい、保護テープを剥がし普通の絆創膏に換えてもらいました。

支払い、忘れ物の確認をして退院。かかった費用はだいたい6万くらいでした。1泊2日のヘルニコアとあまり金額に差がなかったのは驚き。高額医療のおかげです。
これも民間保険でカバーできたので、実質手出しは0円でした。

1ヶ月は重いものを持ったり、中腰になったりしないでと注意を受けました。
コルセットの着用期間は3ヶ月で、お風呂以外は付けっぱなしです。
病院で作ってもらったガチのコルセットなので、結構洋服に響くんですよね。ハイウエストのジーンズのボタンは閉まらないし、ボディラインが出る服はもろにコルセットの凹凸を拾うので着られませんでした。
幸いだったのは、秋から冬にかけての時期だったこと。夏だったらかなり大変だったと思います。

あると便利だったもの

S字フック
ごみ袋やマスクやカバンなど、なんでも引っ掛けられて便利でした。
絶対1個はあった方がいいです。

ごみ袋
大部屋でごみ箱が一か所にしかなく、いちいち捨てに行くのが面倒なので、ベッドの柵にS字フックでごみ袋をかけておいて、いっぱいになったら捨てに行っていました。

延長コード
どこにコンセントがついているかにもよりますが、私の場合ちょっと遠いところにあって充電するのに不便だったので持っていって良かったです。
特に術後は動けないので、寝ている状態で手が届くところにコンセントがあるのはめっちゃ助かりました。

汗拭きシート
術後しばらくはお風呂に行けないので、気休め程度ですがすっきりするのであって良かったです。

暇つぶしになるもの
想像以上に暇です。映画をダウンロードしておいたり、本を持っていったり、趣味のものがあるといいと思います。

カトラリー
病院食にカトラリーは付いていないので(病院によるのかな?)、割りばしと100均の小さいカトラリーセットを持っていきました。
メニューによってはスプーン、フォークが必要になる場合もあるので持っていって良かったです。ちなみに終盤に1回カレーが出たので、あって良かったー!と思いました。


ヘルニアで悩んでいる方、手術を控えている方の参考になれば嬉しいです。

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