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5分でSUBARUの企業財務分析評価


挨拶

このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回は大手自動車メーカーSUBARUを解説していきます!高配当株で有名ですがその実情を約3,000文字(読む時間5分)で分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!またメンバーシップを始めました!過去の有料記事から最新記事が読み放題なので気になる人は是非!初月無料です!

企業概要

SUBARUは1917年に航空機の研究所を創設したのがルーツです。当時は中島飛行機という会社でした。SUBARUと言えば自動車ですが、始まりは航空機でした。実は今でも航空機等を製造しています。SUBARUの会社名になったのは2017年と意外にも最近です。決算月は3月です。

事業内容

SUBARUの事業は下記の3個の事業に分けられています。

  1. 自動車

  2. 航空宇宙

  3. その他

自動車、航空機と乗り物を主に製造・販売している会社です。その他は不動産賃貸が含まれるようです。航空機のノウハウがあるので今後空飛ぶクルマを開発するとなればノウハウが活かされそうですね。

人員について

SUBARUの従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数約3.7万人の大企業です。現在ではイメージ通り自動車のビジネスがメインになっており、それが従業員数にも表れています。ルーツである航空宇宙の人員が全体のわずか10%にも満たない人数で構成されています。それだけ自動車に必要な人員が多いとも言えますが。

SUBARU従業員数

働きやすさについて

現在注目されている働きやすさですが、SUBARUはグループ会社も多いのでSUBARU単体のみのデータを持ってきました。女性の管理職は2.9%とこれまたかなり割合が低いです。日本を代表する企業としては頑張って欲しいですね。男性の育休取得率は58%とまずまずです。育休の取得には力を入れていそうです。女性の管理職は今後伸ばしていって欲しいですね。男性の育休取得率もさらに改善していってほしいです。

SUBARU多様性指標

SUBARUの売上構成

SUBARUは売上高約4.7兆円の大企業です。その内約97%の売上を自動車事業で稼いでいます。ルーツの航空宇宙事業はわずか約2%の売上になっています。2022年度と比較すると売上は約24%増加と大幅アップです。コロナの2020年度には売上が落ち2021年度も苦戦していましたが、2022年度から業績は回復しています。
要因としては米国での自動車の需要が増えたことにより、SUBARUも2022年度と比較して販売台数が16.6%増加したのが大きいですね。また為替の影響もあり、売上増加に拍車がかかったようです。航空宇宙事業でも売上が約30%以上、上がっていますが全体の売上に占める割合が低いのであまり影響はありません。
売上は日本向けが約13%しかなく、数字で見るとグローバルカンパニーと言えるでしょう。一番売上が多いのは北米で全体の売上の約8割近くが北米向けで占められています。地域別で見てみるとアジアへの売上だけが減少しています。それだけ中国の経済の調子は良くないと分析できます。

SUBARUセグメント別収益

営業利益と当期純利益

収益の増減も重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
SUBARUの営業利益率は約9.9%です。ギリギリ10%には達していませんが、メーカーとしてはそこそこ高い利益率と言ってもいいでしょう。売上は増加している以上の割合で利益額がしっかりと増加しているのは好印象です。その原因としては

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