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5分でメイテックグループの企業財務分析評価


挨拶

このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回はメイテックグループを解説していきます!高配当株としてランキングに載っていますが、その実情を分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!

企業概要

メイテックグループは1974年に一般産業機械設計を主業務として、株式会社名古屋技術センターを設立したところから始まりました。エンジニアの派遣をメインの事業としていますが元々は産業機械の設計を自社でやっていたようですね。決算月は3月です。

事業内容

メイテックグループの事業は下記の2個の事業に分けられています。

  1. エンジニアリングソリューション事業

  2. エンジニア紹介事業

エンジニアリングソリューション事業はいわゆるエンジニアの派遣です。エンジニアだけでなく一般事務処理の派遣も行っているようです。エンジニア紹介事業は派遣ではなく、エンジニアと企業とマッチングさせるいわゆるマイナビ、リクナビのような事業です。

人員について

メイテックグループの従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数1万3千人の会社で大企業と言ってもいいでしょう。派遣というビジネスの性質上、人材は増えがちですが多くの方がこの会社で働いています。また技術者数は業界トップクラスです。

メイテックグループ従業員数

働きやすさについて

現在注目されている働きやすさですが、メイテックグループはホールディングス制なので今回は株式会社メイテックのデータを見てみます。女性の管理職は8.5%です。日本企業としては頑張っていると思います。特に全労働者の9割近くが男性社員のためこれくらいの割合になってしまうのは仕方ない部分もありそうです。男性の育休取得率は52%と少し少ないですね。女性の管理職と男性の育休取得率は引き続き伸ばしていって欲しいところです。

メイテックグループ多様性指標

メイテックグループの売上構成

メイテックグループは売上高約1,200億円の大企業です。その内95%以上の売上をエンジニアリングソリューション事業が稼いでいます。エンジニアと聞くと近年ではIT関連を思い浮かべますがメイテックの強みは製造業の研究開発、設計を行うエンジニアの提供です。なので主要顧客も必然的に製造業になってきます。
2022年度と比較すると売上は約5%増加しています。コロナの2021年度には売上が落ちましたが、すぐに業績は回復して毎年増収を達成しています。2023年度の売上は直近5年間では最高の売上です。
主要顧客の製造業が技術開発投資を進めたことで派遣の需要が上がったこと、そして2023年度に約800人の新入社員が入社したことにより稼働率が上がったことが売上増加の要因です。現在では研究開発を行う際に派遣に手伝ってもらう企業が増えているようです。

メイテックグループセグメント別収益

営業利益と当期純利益

収益が増加しているのも重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
メイテックグループの営業利益率は約13%です。利益率は及第点といったことですね。2022年度と比較して利益率はほぼ同じですが、売上が増加した分利益額は上がっています。人を雇って企業に派遣するというビジネスの性質上、売上を増やすにはどうしても労務費が増えてしまいます。なので利益率を増やすのは難しそうですね。

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