5分で三菱自動車工業の企業財務分析評価
挨拶
このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回は大手自動車メーカー三菱自動車工業を解説していきます!高配当株で有名ですがその実情を約3,000文字(読む時間5分)で分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!またメンバーシップを始めました!過去の有料記事から最新記事が読み放題なので気になる人は是非!初月無料です!
企業概要
三菱自動車工業は1970年に三菱重工業全株式保有で設立されたのが始まりです。設立された当初は三菱重工の完全子会社だったんですね。ですが現在では日産が三菱自動車工業のを34%所有し、三菱商事が20%を所持している形になっています。つまり日産のグループ会社と言えますね。
事業内容
三菱自動車工業の事業は下記の2個の事業に分けられています。
自動車事業
金融事業
自動車はEVからSUV、ピックアップ、乗用車、ミニバン、軽自動車と様々な自動車を製造・販売しています。金融事業は自動車販売用の金融やリース等の事業です。自動車も高額な製品なのでローンを組む人も多いでしょう。その利息で収益を上げている構造ですね。
人員について
三菱自動車工業の従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数約2.9万人の大企業です。メインの事業は自動車なので殆どの人員が自動車事業に従事しています。自動車メーカーは従業員数が万単位でいますがそれだけ自動車を作るには人手がいるということですね。
働きやすさについて
現在注目されている働きやすさですが、三菱自動車工業はグループ会社も多いので三菱自動車工業単体のみのデータを持ってきました。女性の管理職は6.3%と割合が低いですが他の自動車メーカーと比較するとまずまずの印象です。日本を代表する企業としては頑張って欲しいですね。男性の育休取得率は70.6%と高いです。育休の取得には力を入れていそうです。女性の管理職は今後伸ばしていって欲しいですね。男性の育休取得率もさらに改善していってほしいです。
三菱自動車工業の売上構成
三菱自動車工業は売上高約2.7兆円の大企業です。その内の99%以上の売上を自動車事業で稼いでいます。2022年度と比較すると売上は約13%増加しています。コロナの2020年度には売上が落ちましたが、翌年度にはすぐに業績回復して毎年増収を達成し、2023年度は直近では最高の売上になりました。
要因としては欧州、北米での自動車販売台数が増加したのが大きいですね。やはり北米での自動車の需要は増加していることが分かりますね。ですが、三菱自動車工業としてはアセアン地域に力を入れており、アセアン地域での売上は2022年度と比較して減少しているのが気になりますね。
売上は日本向けが約21%しかなく、数字で見るとグローバルカンパニーと言えるでしょう。一番売上が多いのは北米で全体の売上の約25%が北米向けで占められています。北米と言ってもアメリカだけでなく、メキシコやプエルトリコも含まれています。そう考えるとやはり日本向けの売上が一番大きいことが分かります。地域別で見てみるとアジアへの売上だけが減少しています。それだけ中国の経済の調子は良くないと分析できます。
営業利益と当期純利益
収益の増減も重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
三菱自動車工業の営業利益率は約6.8%です。日本のメーカーとして考えれば及第点ではありますが、日本を代表する企業としては少し物足りない利益率です。売上は13%も増加しているにも関わらず、営業利益は2022年度と比較してもほぼ同じになっています。その理由としては
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