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最新版:5分で三井E&Sを評価~企業財務分析
挨拶
このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回は三井E&Sです!前回は2022年度の有価証券報告書を元に分析していますが、今回は最新の2023年度の有価証券報告書を元に分析します!前回の分析記事も貼っておきます!この企業の分析をしてほしいとリクエストがありましたらコメント等に残してくれると嬉しいです!
企業概要
1917年に三井物産株式会社造船部として、宇野仮工場で創業しました。そして1937年に三井物産から独立して株式会社玉造船所を設立しました。戦前から歴史が続いている会社ですね。1942年には三井造船に会社名を変更しました。そこから合併を繰り返し今や大企業となっています。
事業内容
三井E&Sの事業は下記の5個の事業に分けられています。
成長事業推進
舶用推進システム
物流システム
周辺サービス
海洋開発
2022年度とは事業の分け方を変えています。機械事業が様々な事業に分かれています。成長事業推進も機械事業の一部です。確かに機械事業は2022年度も好調だったので成長している事業と言えるでしょう。
物流システムが新しく追加されていますが、元々機械事業のクレーンの製造・販売を行っていたのがこちらの事業に分けられています。周辺サービス事業はその他事業だったエンジニアリング事業や保守事業のようです。
人員について
三井E&Sの従業員数は約5,900人です。人員構成ですが、引き続き海洋開発は0人です。海洋開発事業はグループ会社で構成されているので三井E&Sとしての従業員数は記載していません。その他の事業で2022年度約2,700人いたのが周辺サービスに移動し、機械事業の人員が成長事業推進、舶用推進システム、物流システムに分けられています。
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働きやすさについて
現在注目されている働きやすさですが、三井E&Sの女性の管理職は3.2%とかなり低いですね。2022年度と比較しても少しですが下がっています。女性の従業員が少ないことも影響しているかもしれないですがもっと積極的に女性の管理性は増やしてほしいところ。男性の育休取得率は94.8%と高い数字になっています。昨年よりもさらに改善されています。育休の取得推進には力を入れているようです。
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三井E&Sの売上構成
三井E&Sは売上高約3,000億円の大企業です。2022年度と比較すると14%売上が上がっています。直近5年間は売上が下がり続けていたので売上が上向いてきたのは好材料です。全ての事業で売上が増加しています。その中でも、船舶推進システムと周辺サービス事業は20~30%程度売上が増加しています。
稼ぎ頭は船舶推進システム事業であり、全体の売上の約40%以上を占めています。舶用のエンジンの製造・販売が好調です。また2元燃料エンジンの受注も増加し、さらなる売上増加が今後見込まれそうです。これらのビジネス拡大に対応し、設備投資もしっかりと行っているようです。
その次に売上が高いのが周辺サービス事業になります。舶用エンジン制御機器の販売が好調なようです。これは船舶推進システムの舶用エンジンとセットで制御機器が売れているのだと推測できます。その他システム案件等大型案件の売上がありました。周辺サービス事業は受注残が大きくなっており2024年度の売上にも期待ができそうです。
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