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5分でダイドーリミテッドの企業財務分析評価
挨拶
このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回はダイドーリミテッドを解説していきます!高配当株としてランキングに載っていますが、その実情を分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!
企業概要
ダイドーリミテッドは1879年に栗原イネとして創業したところから始まりました。この頃から製織事業を行っており現在の衣料事業のベースとなっています。ダイドーといえば飲料メーカーですが、そちらのダイドーとは全く異なる会社です。名前を変えて100年以上続いている老舗の会社です。決算月は3月です。
事業内容
ダイドーリミテッドの事業は下記の2個の事業に分けられています。
衣料事業
不動産賃貸事業
衣類事業は事業者向けに衣類用繊維等の製造・販売を行っています。創業当時からメインのビジネスは変わっていないようです。また、繊維だけでなく、衣類としても製造・販売しています。「ニューヨーカー」というブランドが主力です。
不動産賃貸事業はその名の通りショッピングセンター店舗・事務所用ビル・ホテル施設の賃貸を営んでいます。
人員について
ダイドーリミテッドの従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数635人の会社です。規模はそこまで大きくありません。殆の従業員が衣類事業に従事しています。不動産賃貸事業が18人しかいないのでビジネス規模はそこまで大きくなさそうです。
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働きやすさについて
現在注目されている女性管理職の割合や男性の育休取得率ですが、ダイドーリミテッドの女性の管理職割合は6.7%です。子会社は女性管理職が多いですが本体での女性管理職の増加が課題ですね。男性の育休取得率は0%と清々しいです。100年以上続いている会社なだけあります。今後の女性管理職割合や男性の育休取得率のさらなる改善に期待したいところです。
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ダイドーリミテッドの収益構成
ダイドーリミテッドの収益は約280億円です。その内約90%の約250億円が衣類事業の売上です。元々は衣類繊維を販売する会社でしたが現状は小売部門の売上が約180億円と大部分を占めています。主力ブランド「ニューヨーカー」で収益を上げている会社と言えます。大半が日本での売上です。
一方で、衣類繊維の卸売事業は約70億円の売上規模です。こちらは欧州での売上が約50億円と大半を占めています。イタリアに衣類原材料を製造する工場を所有しているからですね。
2022年度と比較すると売上は微増していますが、殆ど変わっていません。直近5年間ではコロナ禍で売上が一時的に下がりましたが、すぐに持ち直しました。そして2023年度は直近5年間では最高の売上になっています。
不動産賃貸事業については商業施設やレンタルオフィスをメインにしています。小田原の商業施設「ダイナシティ」では来場者が増加し、増収、増益に貢献しています。
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営業利益と当期純利益
収益が増加しているのも重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
ダイドーリミテッドの営業損失は約4億です。2022年度も同程度の損失を出しており、2年連続でビジネスで利益を出すことができていません。何が足を引っ張っているのでしょうか?
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