子どもの野菜嫌いとおさらばできる5つの心得
前回はこれをすると子どもの野菜嫌いは加速するよというものを2つ紹介しました。今回はじゃあどうすれば強制することなく野菜を食べる子になってくれるのかを解説していきます。
前回はこちらから!👇
1.自分が野菜を食べる姿を見せるべし!
・偏食の子とそうでない子との親の違いを調べた研究では、偏食のない子は、好き嫌いなく野菜や果物などをたくさん食べる親の姿を見て育っていたということが分かりました。親の食べ物の摂取パターンが子の好き嫌いに影響していたということです。
相手の行動を変えたいならまずは自分からという良い例ですね。
・もちろんこれは運動や勉強にも同じことが言えます。大人でも一緒に働く人が尊敬できる人なら自分も頑張ろうという気持ちになりやすいですよね。それと一緒のようです。
2.家庭菜園をしてみるべし!
・ガーデニングは自然に簡単に触れられる趣味なのでメンタルを整えるのにももってこいなのですが、子どもの食生活を改善する効果も確認されているんです!
・これは植物の成長を身近で見守ることで、野菜への興味を引き出せるからです。野菜に限った話ではありませんが、調理済み、加工済みの食品ばかりを目にしていたのでは食に対する興味は育ちません。家庭菜園が難しい場合は、果物狩りに出かける、農園の収穫体験に参加するなども手ですね。スーパーに子どもと行きどの野菜が美味しいか目利きさせて(目利きが正しいかは一旦置いといて)カゴに入れてもらうのもいいかも知れません。
3.子どもの目につく場所に置くべし!
・コンビニのレジ横にあるものを、買う予定もなかったのについ手に取ってしまった経験はあるあるだと思います。あれは行動経済学では定番の意識介入方法なのですが、それを食生活でも応用しようということです。
・人、とりわけ子どもは自分の周りの環境から入ってくる情報をもとに何を食べるかを決める傾向があります。リビングのテーブルの上など子どもの目につくところに野菜やフルーツを置くことで必然的に子どもの意識の中に野菜や果物がこんにちはしてくるので、食べる抵抗がぐんと減ってくれるんです。
・ちなみに、何かを辞めたい時にもこの心理テクニックは使えます。
例)ダイエットしたい→お菓子を目につかない場所に置く。
スマホ依存から抜け出したい→スマホを箱に入れベッドの下や踏み台なしでは届かない場所に置く。
4.料理を手伝ってもらう&自分の料理スキルを磨くべし!
・これも考え方としては家庭菜園と同じで、「面白い!」「楽しい!」といったポジティブな感情を育てるために料理を手伝ってもらおうというものです。なんであれ少しでも自分の手が加わったものは特別感が湧きますよね。
・それから当たり前っちゃ当たり前なのですが、どれだけ人気のない野菜でも一流の料理人が調理すれば子どもは食べてくれるという研究があります。料理嫌いな人には耳の痛い話にはなってしまいますが、当然美味しいものであれば苦手な食材でも口に運びやすくなるので、自分の料理スキルを鍛えるのも必要かもしれません。料理スキルの向上はQOLの向上にも繋がりますしね!
5.映えを意識するべし!
・「インスタグラマーか!」とツッコまれそうですが、これも科学的な視点に基づいた方法です。子どもはキャラクターや派手派手しいカラーリングの物を好む傾向にありますが、食品の嗜好性にも同じことが言えます。子どもは自分の好きなキャラクターなどをパッケージにあしらった食品ほど美味しいと感じるようですね。
・家庭でこれを応用するなら、例えば好きなキャラクターがあしらわれた食器に野菜料理を盛り付けるとか、健康的な食品でキャラ弁を作ってみるといったところでしょうか。視覚的要素も大切なんですね。
まとめ
余談ですが、胎児の頃に母親がいろんな食材を食べていた子どもほど好き嫌いは少なかったという研究もあります。現在妊娠中の方は是非多種多様な食材を食べてほしいですね。
前回の記事と合わせて実践することで子どもの野菜嫌いは相当改善されるんじゃないかなと思います。全部をいっぺんにやるのはなかなか難しいと思うので、実験だと思って少しずつお試し頂ければ幸いです。ではまた!