お変わりありませんか?
今回は雑記、雑談をお届けします。
モヤモヤするのは、私だけ?そんなある日常の話です。
ご興味があれば、どうぞご覧ください。
病院の受付で、ふらふらになりながらようやく辿り着いた私に、こんな言葉がかけられました。
「お変わりありませんか?」
その瞬間、思わず一瞬固まってしまいました。いやいや、変わったことがあるから来てるんですけど…と心の中で突っ込みを入れながら、つい言葉にしてしまいそうでした。
「変わったことがあって来ました。」
この答え方もどうかと思いましたが、この問いに混乱してこのような感じになってしまいました。その後、「熱があって…」と話し始めたのですが、受付のこの一言がどうしても気になってしまいました。
冷静に考えれば「何か変わったことはありましたか?」という意味。単なる挨拶兼、主訴を確かめる言葉です。
しかし、その時の言葉の響きが井上陽水さんの「お元気ですか〜」にも聞こえ、さらにちょっと声まで似ていた……
熱があってしんどい中、その言葉がスッと受け入れられるかと言えば…私には難しかったです。
「早く診てほしい」その一点だけでした。
私は待合室で、診察を待つ間そのことを考えていました。
お元気ですか?いや、お変わりありませんか?に対して、なんて答えたら私は合格だったのか?実は気のきいた返しを求めていたのではないか?だとしたら、私は失格だ。「変わったことがあってきました。」と、戸惑い、そして早く受付してほしいというイライラが増して面白くないことを言ってしまっている。
でももし、誘導されるまま、
「相変わらず変わったことなく、元気でやってますよ。」とでも答えたら診察してもらえず家に返されたのか?
それとも、近所の奥様と話す感じで、「お陰様で。あなたもお元気?」と相手を気遣えば良いのか?
どうすれば、合格者になれたものか。
そんな、どうでも良いことをボーっとした頭で考えていると、頭がガンガンと痛み出して、本当に「お変わりが」が出そうだったので、モヤモヤした気持ちのまま、目をつぶって名前を呼ばれるのを待つことにしました。
そして、名前が呼ばれて診察室に向かいました。 先生には、昨日から熱があって胃の調子が悪くてと伝えました。そのあと医師から「他には何か変わったことはありますか?」カルテの記録を見ながら、受付と同じことを聞かれたのです。
受付ではリピーターに前と同じ診察を希望しているかどうかを訪ねていたのですね。それは、私にとってはありがたい話しです。この時代に診察券を出す前に覚えていてくれるのは、そして、それも地域の温かさを感じるエピソードの一つです。
だがしかし、言葉には力があります。それが、時には患者を悩ませます。具合の悪い患者と医師をつなぐ言葉は、どうかシンプルに。
「今日はどうされましたか?」
でお願いしたい。お願い致します。
その後も、「お変わりありませんか?」
と相変わらず受付で言われています。
しかし、スルーしかできないままでいます。そして私を悩ませモヤモヤとさせる。
挨拶兼主訴を確認する「彼女のとっておきのスキル」に使う「私のスキルのなさ」と「器のなさ」に毎回自信を喪失しているのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私が目指しているのは孤立のない共生社会の実現です。