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#26「私が選んだドラッカーの言葉たち✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。
P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。
『成果に責任をもつ』❺
「リーダーをリーダーたらしめるものは肩書ではない。」1)
「範となることによってである。」2)
「そして最高の範となることが、ミッションへの貢献を通じて自らを大きな存在にし、自らを尊敬できる存在にすることである。」3)
by P.F.ドラッカー
リーダーをリーダーたらしめるものは肩書きではない
ドラッカーのこの言葉は、「リーダーとは肩書きではなく、行動で決まる」という意味です。
たとえ役職があっても、リーダーとしての行動が伴わなければ、周りの人はその人を本当のリーダーだとは思いません。
範となることによってである
ここでの「範を示す」というのは、自分の行動で皆のお手本になることです。
高い地位にいても言葉だけで指示を出している人は、リーダーとして信頼されにくいのです。
最高の範となることが、リーダー自身を成長させる
ここでの「最高の範」とは、ただのお手本ではなく、リーダーとして他の人の心に強く響くような存在になることを言います。
そして、その「最高の範」になるには、何か大きな目的(ミッション)に対して貢献することが必要です。
自分を尊敬できることの意味
リーダーとして活動する中で、自分が最高の範となり「良い影響を与えている」と実感できれば、その自信や誇りは周りにも伝わります。
逆に、自分自身を尊敬できないリーダーは、どうしても人に影響を与える力が弱くなります。
つまり、ミッションに貢献し、他の人の模範となることで、リーダー自身もまた自己成長し、より「尊敬できる存在」としての本当のリーダーになっていくのです。
この考え方は、リーダーが単に「役職に就くこと」や「指示を出すこと」ではなく、「価値ある行動をとることで、他の人と共に成長していく」ことの大切さを表しているのかもしれません。
そして、その結果、自分自身も充実した気持ちでミッションに取り組み、自らを尊敬できるようになるのです。
参考文献
1)2)3) P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集4非営利組織の経営』ダイヤモンド社、2024年、p.211