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「相手の本音を見抜くコツ:3つの方法」
仕事やクライエント、家族等、関わりを持つ必要がある人を理解するために、この3つを見ることにしています。
1️⃣言ってることではなく行動で見る
2️⃣言ってることではなく、言わんととしていることを聞く
3️⃣心が動けば体も動く
これらから、その人のその時の本当の気持ち「本当はね」を見つけることができます。
その人のその時のニーズを見出すことができ、信頼関係の構築や、サポートや伴走する際の目印になります。
人を理解しようと思うときに人の言葉をどれくらい重要視しますか?
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱されたコミュニケーションの理論でメラビアンの法則では、コミュニケーションでは、言葉は7%、非言語的な要素は93%がコミュニケーションに影響を持つとされています。
メラビアンの法則(Mehrabian's Rule)
メラビアンは、人々が相手の感情や意図を理解する際、非言語的要素が約55%、声のトーンや音声の要素が約38%、言葉の意味がわずか7%しか影響を与えないという割合を提唱しました。
その中でも非言語的要素は特に重要です。
身体言語(ボディランゲージ):
表情:
声のトーンや音声の要素:
眼差しや視線:
これらは、感情や意図を理解するための法則であり、全てのコミュニケーションに用いられるものではありません。
1️⃣言ってることではなく行動で見る
ある事例(職場経験)から
ある人が私の座っている椅子の後ろを通る時、毎回のようにその人の足が椅子に当たる。
私の椅子の後ろを通るたびに軽く蹴っていたのが分かった。
日に何度もそのようなことがあり、上司に話して対応してもらった。
その1時間後、その人はいつもの何倍も強く椅子を蹴った。
その時その人が言ったことは、
「あ〜〜、ごめんなさ〜い。椅子、蹴飛ばしちゃったぁ。〇〇さん。びっくりした?ごめんなさい。」
私の名を、呼ぶのはこれが初めてで、その後私の名を呼ぶことはなかった。
分かりやすく、職場のクズ女の事例を書きました。
◆言ってること
「〇〇さん、椅子を蹴飛ばして、ごめんなさい。」
◇行動
「椅子を蹴る」
さて、どちらがこの人の「本当は…」なのでしょうか。
私は人を判断する時に、言ってることじゃなくて、やってること、行動を見ています。
その人の「本当はね」を見極める時に、必要なことだと思っています。
2️⃣言ってることではなく、言わんとしていることを聞く
例えば、感情的にクレームを言ってる人は、大きな声で怒鳴ったり、話しの内容が見えてこないことがあります。
怒っている人は、何を言ってるのかではなく、
↧
何を言わんとしているのか。
これらから、その人の「本当はね」を見極めることで、その人との会話から必要なことが導き出されていきます。
言おうとしていることが分かるようになるポイントは、
・同じことを何度も繰り返して言っていること。
・感情(怒り)と言ってる内容を結びつける。
・こちらの相槌に相手が反応すること。
・会話の中で整理されて本人が気づいて言葉にしたこと。
怒りが強いとこちらの相槌にすぐには反応しないことがあり、聞いていくうちに反応するようになります。
相手の話に耳を傾けて、何を言わんとしているのか耳を澄ます。
話は要約しないで、同じことを繰り返して話しても聞く。
ただし、聞いてもらえてない、分かってもらえてない時にも何度も同じことを繰り返して話すことがあります。
聞くためのコミュニケーションは、先ほどのメラビアンの法則の非言語的な要素で相手とのコミュニケーションを心がけます。
分かってくれた、理解してくれたと思うと、同じことを繰り返して言わなくなり、少しずつ会話から言わんとすることの整理ができていきます。
これらのコミュニケーション技術には、バイスティックの7原則が役に立ってきます。
援助関係を形成する諸原則
原則1 クライエントを個人として捉える(個別化)
原則2 クライエントの感情表現を大切にする(意図的な感情の表出)
原則3 援助者は自分の感情を自覚して吟味する(統制された情緒的関与)
原則4 受け止める(受容)
原則5 クライエントを一方的に非難しない(非審判的態度)
原則6 クライエントの自己決定を促して尊重する(クライエントの自己決定)
原則7 秘密を保持して信頼感を醸成する(秘密保持)
3️⃣心が動けば体も動く
ある幼児のお母さんが言いました。
「この子と1日中、一緒にいるなんて私には無理」
その話しに至るまでの話の内容、そして、お母さんのとっている行動から、お母さんの「本当はね」に気がつきました。
「本当は、この子と1日中一緒にいてあげたい」
お母さんの「本当はね」を叶えるために必要なことを会話から導きだすと、お母さんは自分の「本当はね」に気がつくことができ、それを叶える行動へと変化していきます。
♦最後に
"コミュニケーション"は『相手を尊重することから始まる』
言ってることをそのまま聞くことも大切。
そのままのことももちろんあります。
ただ、その人の話しに耳を傾けて耳を澄まして、聞いていると、
「本当はね」
が見えてくることがあります。
スキルはとても大切です。
もっと、大切なのは、
相手を尊重することから始まる。
相手をリスペクトすることなしには関係の構築はないと思います。
たとえ、いま怒っている相手だとしても。
その人の「本当はね」が必ずあります。
あなたの相手の本当の気持ち「本当はね」の見つけ方は何ですか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私が目指しているのは、共生社会の実現です。