死にたいけど飛び降りれない
死にたいけど飛び降りれない。
いまはアパートの5階の角部屋に住んでる。ベランダの下はコンクリート。確度は高い。なのに死ねない。飛び降りれない。
川村総合診療院の川村先生は「死んだら死んだ瞬間を永遠に繰り返す」と脅してくる。もしそれが本当なら、怨霊になってこの部屋を事故物件にしてしまう。それは申し訳ない。
うさぎを飼ってる。明日で1歳になる。飼ってしまったうさぎの一生は誰が背負う。
飛び降りる時の方は?今履いてるルームシューズか、お気に入りのスニーカーか。靴下は履くのか。万が一生き残って、寒かったらどうするのか。
そんなことを考えていると飛び降りる決心がつかない。
けど死にたい。落ちるところまで落ちた。
障害者雇用、その上で休職、先月の手取りは6万、障害年金があるからと傷病手当金も出ないらしい。
休職して1ヶ月半経つ。休職は慣れっこだ。新卒から4社経験して、そのすべてで休職を経験してきた。アクセンチュアは休職のまま退職した。今回もそうなる気がする。
うさぎは別れた婚約者が飼おうと言い出した。その別れた婚約者にうさぎを引き取ってもらって、わたしは一人で死のうか。青木ヶ原樹海までは3時間半。行けない距離じゃない。