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仲良くしていたかった。でも、尊重されていない気がした。

違和感を無視するな、とは言うが

これはよく言われている言葉だ。だけど、実際自分がその場に身を置けば違和感には目を瞑っていたいものだ。そうすれば相手とは短期間であったとしても関係は続く。夢だって同じだ。これは自分には無理かもしれない、叶えることができないかもしれない。そう思ってもそこには目を瞑って夢を追いかけ続けていたいものだ。いつか目を瞑っていたものに目を向けなければいけない時が来ることもある。それに、目を瞑った結果上手くいくことだってある。失敗する可能性だってあるが、成功する可能性もあるんだ。だから、違和感を無視するんだ。儚くてもいいからその瞬間は夢を見ていたい。

尊重されてない気がした

珍しく相手を信用して真面目に自分の気持ちを話してみた。だけど返ってきたのは私の言葉をまるで理解していないようなふたつ返事のようだった。相手は相手なりに私との関係が続くように理解したふりをしたのかもしれない。相手には軽度の知的障害がある。私なりにいろいろ調べて勉強したのだが、私が最終的にたどり着いたのは相手を特別扱いしすぎないということだった。特別扱いしすぎることは差別になるような気がして、公平に接したい私はその結論に辿り着いた。それが私の相手に対する心の狭さを生んだとも言える。側から見たら私のことを理解のない人間だと思うだろう。とはいえ、相手のふたつ返事のような言葉は私が尊重されてないように思えてしまった。私は相手と尊重し合いたかった。私は相手を尊重し、公平に扱おうと努力してきたつもりだった。上手くいかないものは上手くいかない。

(以下、ただの恋愛ポエムになってしまいました。)

君は泣いていないだろうか

相手を泣かせるまで傷つけたかったわけではない。ただ、自分が相手を受容することができなかったんだ。水の流れのように黙って受け入れることはできなかった。自尊心が傷つけられるような音がした。それはあまりに屈辱的で苦痛そのものだった。人が嫌い、と言ってしまう私だが、私は相手のことを好きだった。好きと言っても、好きな部分と好きじゃない部分があった。相手は、「悪いところがあれば直すので」と言っていた。だけど、私はありのままの相手でいてほしかった。私の存在を理由に相手の人格を変えたくはない。たとえ自分にとって好ましくないと思うところがあったとしても、それは他の誰かにとっては好ましいと思う部分かもしれない。ありのままの相手で、好きだと言ってくれる人がきっとどこかにいる。ただ、それが私ではなかっただけだ。

傷つけたくせに、幸せでいてほしい

相手が全面的に悪かったわけでは決してない。とはいえ、私が全面的に悪かったわけでもない。どちらかを責めることはできない。強いて言えば、私の包容力とやらが足りなかったかもしれない。相手にもっと寛容でいられれば何か違ったのかもしれない。プライドの高い私にとって、自尊心を傷つけられるような言葉は耐えることができなかった。責めるとすれば、耐えることのできなかった自分を責めたい。いや、受け入れることができなかった心の狭い自分を責めたい。相手がずっと不幸せでいることは望んでいない。だけど、私が相手を傷つけた可能性はおそらく高い。私以外の誰かに、泣きつく先があればいいのだが。相手は惚れやすい人だからきっと、傷つけられた身を癒してくれる他の誰かを好きになるだろう。少し寂しい。かなり寂しい。でも仕方ない。相手との最後は無愛想な終わらせ方をしてしまった。相手の反応を見るのが怖かった。もっと傷つけられるんじゃないかと思って怖かった。向き合う気がないのかと非難してしまったが、最後の最後に向き合う気がなかったのは私のほうだろう。こんな意気地なしな私よりも、どうかもっと優しい人と幸せになってほしい。どうかあまり泣かず、元気でいてくれ。私が願う必要もないくらい相手は誰かが守ってくれるかもしれないが。さようなら。大好きでした。

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