手足や顔や肌も、みんな私の人生をそれぞれの役割で精一杯支えてくれてるのにね ごめんね手足たち いつかは絶対好きになってあげるから
そういえば半年後に手術をします。 金属の人工弁を心臓に入れるのですが、これに文字を刻印できるサービスを探しています。 例えば好きな漢字や名言などを刻印することができたら、文字通り、胸に言葉を刻んで生きていけるんです。ロマンチックでしょう? 何か情報ありましたらご一報下さい。
ふとした時に、どうしようもなく自身の身体が受け入れられなくなるときがある。身長や四肢の大きさ、肌のきれいさなどなど、じっくり見れば見るほど腹の底で何かがぐるりと蠢く。直視したくないがために風呂にも嫌気が刺すこともある。ジェンダーバイアスやルッキズムが根底にあるのだろう。 しかし、胸に大きく残る手術痕に対しては、安心感を覚えるのはなぜだろうか。 先天性の心疾患があり、齢一年にして手術をした。もちろん記憶はないが、いくつもの奇跡の積み重なりでどうやら私は生きているらしい。生ま
私が所属している自己啓発サークルにて、ベトナムとカンボジアで旅をしながら自身や他人を見つめ直し、どのように生きるのか考え直すというイベントが開催された。計10日間の旅で、一度「自分」を構成していたものが崩れ、再構築することができた。それによって、自分と他人に対する認識が変化したり、今まで見えていなかった大切なものに焦点が合うようになったと思う。 これから書く記事たちではその振り返りとして、経験や新しく得た知見などをまとめて小出しにしていく。しかし残念ながら書き手には上手く要約
私の住んでいたマンションには、入り口付近を縄張りにしている猫がいた。 シャム猫のような模様をした雑種で、老いてはいないが立派な成猫である。 帰り際に目が合い挨拶をしようと近づくと、掠れた声で、みぃ、みゃ、くぁ、と返事をしてくれる。私もそれを真似て声を出す。適当な場所に腰を下ろしてその子と団欒するのが日々の楽しみだった。 天気のこと、普段の生活のことなど他愛もない話ばかりであったが、心身の疲れを癒すには十分だった。いつも何を食べているのか、雨の時はどうしているか、友達はいるの
暗がりと自罰に溺れるひとへ。 ちっぽけで汚い自分が許せないひとへ。 息ができないひとへ。 一冊の本によって世界が変わったひとへ。 米の一粒さえ残したくないひとへ。 清い空気が吸いたいひとへ。 千切れたものを繋ぎ直したいひとへ。 落としたものを拾い戻りたいひとへ。 ボロボロになるまで走りたいひとへ。 熱を帯びたいひとへ。 しなやかさを求めるひとへ。 刀を握るひとへ。 矢を番えるひとへ。 ゴールの位置についたひとへ。 スタートへ辿り着いたひとへ。 なりたい自分に進むひ