消えたくなったのはいつから
消えなくなったのはいつからだろう
思い返せば、何年も前から思っていた
無機質な毎日を繰り返して
その違和感、自分と周りとの「違い」を感じて
誰も、自分でさえも気づかないように隠して生きて
抑えきれない苦しみは溢れて
苦しくて苦しくて、まだ苦しくて
まるで深い海の中、空気のない宇宙でもがいているように
消えたくなったのはいつからだろう
無機質な毎日が終わり、少しだけ自由になっても
また生きる意味を、生きる意義を考えては苦しみ
その間にも未来を決めろと決断に迫られては
どんな道でも人の目がつきまとう
特に自分に対する自分の目が
思うことは一つ、ただ、普通になりたいだけ
普通に生きてみたいだけ
隣の席だった明るいあの子みたいに
眩しい笑顔でお皿を出すあの子みたいに
毎朝スーツを着て、歩いているあの人みたいに
消えたくなったのは、いつからだろう
消えたくなくなるのは、いつなんだろう