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気にしいなのは昔から

「—————————————————。」
どのくらい時間が経っただろうか。当時幼稚園児だった私は頭をめいっぱいに使って考えていたのであった。


幼稚園で行われた一月の誕生日会、私だけでなくもう1人女の子もいた誕生日会、インタビューの時間が始まった。

私は2番目、前の子のインタビューが終わりおもちゃのマイクがこちらに向けられた。

「お誕生日おめでとう!せっかくなので好きなものを聞きたいと思います!さなちゃんの好きな色は何ですか?」と先生。

「—————————————————。」
どのくらい時間が経っただろうか。当時幼稚園児だった私は頭をめいっぱいに使って考えていたのである。

(さなの好きないろは何だろう、みずいろも好きだしきいろも好き。あ、けど、さっき前の子がみずいろ好きっていってたな、おんなじだったらきもちわるいかな。もし好きなのはそのいろっていったら、一生そのいろを好きでいなきゃいけないのかな。そのいろえらんだら、ほかのいろがかわいそうだな。あぁ、みんなをまたせちゃってる。はやくいわなきゃ。けど、なにいろっていえばいいんだろう。はやくいわなきゃ。けど、わかんない。わかんない。どうしよう。)



いつも私はこう。
けど、今は私のせいで場を悪くしたら申し訳なさすぎるという気にしいを発動させて、ある程度の質問の答えは考えておいてある。
けど、多分これからも私はこう。

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