突拍子もない話
子どもの頃から動物や自然と触れ合ってきた
その中で飼っていた亀
最初は小さい亀を飼っていて
輪っかのご飯をパクッと食べる姿が可愛かった
大事にしていたけど病気になってしまい
記憶している感じでは最後は目が真っ赤になって動かなくなってしまった
じいちゃんがその後
手のひらくらいの亀を買ってきた
よく分からないが甲羅の端に穴を開けて
家の庭にある池に放し
甲羅の穴には長い紐かワイヤーが通してあって
繋がれていたが亀は池中を楽しそうに泳いでいた
亀と一緒に自由なイモリも泳いでいた
イモリは黒い体にお腹は真っ赤でギョッとする
イモリは優しいし意地悪もしないし
なんだか柔らかくて
泳ぎ方もふざけていて好きだった
ある日私は
亀が可哀想になった
実家の裏の山には沼がある
池より十倍以上は大きいし広い
そこへ放してしまった
誰にも言わず
勝手に放してしまった
亀は万年生きると言うから
ウミガメくらい大きくなるんじゃないかという
妄想もあった
今も沼の底で生きているかもしれない
そんな突拍子もない事をしてしまう子どもだった
うさぎも飼っていてすごく可愛がっていた
もふもふして可愛くて
餌を食べる姿も可愛くて仕方なかった
ある日
学校から家に帰ると
うさぎがいなかった
びっくりして探したが探して出てくる訳がない
ばあちゃんに聞いたら
山に放したと平然と言い放った
なんで放したのか泣きながら責めたが
理由は
外に出たそうだったとか
放したかったから放したというものだった
突拍子もない