ビザンツ帝国
NHK高校講座 世界史
は世界の歴史に詳しくはないけれど興味があるという人は楽しく学べると思います。要点がごくわかりやすくまとめられて、きれいな画像やビデオ映像とともに紹介されています。
私は録画しておいて時々見ますが、言葉のほぼすべてがその時代の超重要点なので、よくぼーっとしていて聞き逃してしまい、少し巻き戻しては聞いています。💦
今日は「ビザンツ帝国」を見ました。以下感想です。
1.文化は連続
ユスティニアヌス帝の大業績。 ローマ共和制の時代からの膨大な数の法律を整理して、「ローマ法大全」という法令集としてまとめた。
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フランスやドイツが近代で法整備をした時、ローマ法大全を基礎として自分たちの法律を作った。
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明治維新のあと日本の法律を作った時、独仏の法律を基にしている。
つまりローマ法大全の色々な規定が現在の日本の法律の中にも生きているということだ!
一つ例をあげると、この中には既に用益権という考え方があるという。これは現代風に言うならアパートの入居者(用益権者)の権利を守るため大家さん(所有者)はむやみに立ち退きを要求できないといったものだ。
六世紀の法律が(いや、さかのぼれば古代ローマの法律が)今の日本の法律に影響している!
近代に人権思想が急に生まれたわけではなくて、ロックやモンテスキューの思想もおそらくそれ以前の長い長い年月に育てられてきた思想の流れに乗ったものだということなのだろう。
ゼロから突然新しいものは生まれない。どんな思想も大昔からずーっと途切れなく繋がっているのだな。
2.人々が不安な時代
ビザンツ帝国の初期、5世紀から6世紀にかけて人々の中にキリスト教が浸透していった。
多くの人の中に信仰心が芽生えた。
当時この地域には大きな地震がたびたび起きていた。飢饉も発生していた。
人々はある種の不安の中に生きていた。多くの人の中に信仰心が芽生えたのもうなずける。
ある意味現代と似ていないだろうか。社会が急激に変化していてそれまでの価値観の多くがあてにならなくなるので、人間は漠然とした不安と共に生きることになる。
今の日本でも新興宗教信仰が盛んだったり、陰謀論をあっさり信じてしまったりする人が多いのは、不安のせいで人々が拠りどころを求めているからに違いない。
私の歴史好きの理由も何かの本で言い当てられていた。---- 一般に社会が大きく動く時は歴史という大きな枠組みの中で自分の拠って立つところを再確認したい人が増えると。
私の感じること考えることも時代の状況の中で起きてくる一現象というわけだ。
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