神戸のお嬢様が虹を渡る~コンサルタントの戯れ言 2024-04-11~

神戸の王子動物園の
ジャイアントパンダ、
神戸のお嬢様と呼ばれ
親しまれていたタンタンが
3月31日に亡くなりました。

国内最高齢の28歳で
人間では100歳近いそうで
大往生です。

パンダは可愛いです。

しかしタンタンは
阪神淡路大震災の
被災地の人にとって
ただのパンダではありません。

タンタンは震災の年
1995年に生まれ、
2000年7月に来日しました。

タンタンの来日は
中国から神戸への
復興支援の一環でした。

そして来日以降、
阪神大震災の被災地に
勇気や希望を与える存在でした。

震災から30年が
経とうとしていますが、
震災の影響はまだ残っています。

被災したけれど
建て直す余裕がなく、
今でも補修しながら使っている建物も
少なくありません。

阪急電車の三宮駅ビルが
建て直されたのは
3年前の2021年です。

6階が潰れたため
6階より上の階を
撤去して使っていた
神戸市役所2号館を解体が終わり、
再開発の工事が始まったのが
去年の2023年です。

そして神戸の表玄関である
JR三ノ宮駅の駅ビルの
建設工事が始まったのも
同じく去年の2023年です。

日本中で新しい駅ビルが
開業していますが、
大都市である神戸の
表玄関の再開発に
着手できなかったのも
市役所の建て直しが
できなかったのも、
これらの建て直しよりも
優先しなくてはならないことが多く
後回しにしなくてはならなかったのです。

それほど震災による損害と負債が
大きかったのです。

まだ手が付けれらていないものも
残っています。

タンタンは被災地に
勇気と希望を与えてくれてきました。

駅や市役所周辺の再開発が
始まったのを見届けた
このタイミングで
亡くなったのは、
その役割も一段落したと
感じたからかもしれません。

タンタンは被災地にとって
ただの人気者ではなく
特別な存在でした。

タンタン
今までありがとう!

安らかにお眠りください。

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