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双子のパパの韓国育児記録(No.9)〜育児の「業界用語」?
初めての育児は戸惑いの連続です。困ったときに育児書に頼ることもありますが、インターネット上で検索することも少なくありません。ところで新米パパの私が育児の困りごとをインターネットで検索しても思うように欲しい情報を探し当てることができないことがあります。なぜでしょうか。どうやら育児の「業界用語」、つまり育児する人達特有の言葉又は言葉遣いがあるようです。私自身の無知と恥を晒す部分もありますが、気になったものを紹介します。
尚、以下で私が辞書と記載しているのはいずれも松村哲編「スーパー大辞林3.0」(三省堂、2008)を指します。
1.「吐き戻し」
育児を始めて初めて見聞きした言葉です。辞書にもありません。嘔吐を意味していると思います。「吐き」も「戻し」も食べた物を吐いてしまう意味ですから、ややくどい表現に感じられます。「馬から落馬した」とか「カツ載せカツ丼」のような印象を持ちました。
2.「沐浴」
「新生児のうちは沐浴して一ヶ月健診で問題なければお風呂に入りましょう。」のような文章を見て最初理解することができませんでした。辞書によると沐浴は「髪やからだを洗い清めること」とあります。また風呂は「体を温め、また洗って清潔にしたりするための場所」とあります。行為を指しているか、場所を指しているかの違いはありますが、体を洗うことには変わりがありません。
育児ではどうやら「沐浴」は新生児の時期に新生児用の入浴グッズで赤ちゃんの体を洗うことを言っているようです。なるほど…。
3.「ミルク」
インターネット上の掲示板に「新生児にミルクを飲ませる」といった記載を見つけて面食らいました。「赤ちゃんに牛乳を飲ませても良いの!?」と。よくよく読んでいると掲示板の「ミルク」は、いわゆる牛乳ではなく赤ちゃん用の粉ミルクを指しているようです。
ミルクと粉ミルクは、ラーメンとカップラーメンくらい違うでしょう。新米パパの私には紛らわしいです。
4.「完ミ・完母」
「私は完母で育児中です」「完ミにしたら問題が解決しました」のような表現を目にしました。「完母は『完璧な母親』?」かなりアピールする人だなと思ったり、「完ミ」からは完熟ミカンしか想像がつきませんでした。
これらは母乳のみで授乳するか粉ミルクのみなのかを表現する言葉です。尚、母乳と粉ミルクは併用型は「混合」というようです。混合は辞書によると「性質の異なる物がまざりあうこと」です。母乳と粉ミルクを一つの哺乳瓶で混合しているなら分かりますが、授乳する手段を併用する言葉としては少し違和感があります。
言葉は必要としている人達の間で通用していれば良いものなので、上記の言葉や言葉遣いを否定するつもりはありません。育児中のパパの私も使ってみようとさえ思います。とはいえ、調べものをしていて、「業界用語」を辞書の意味で解釈するとものすごく勘違いをしてしまうのではないかという不安もあります。気をつけます。