恥ずかしながら、自分の現状

 コロナが世界を変えてしまうまで、私はスペインで、のんびりと観光の仕事をしていました。この国では例年、12月や1月は、年末年始の特定の日を別にすれば観光の仕事は少ないので、一度試してみたかった、創作系のものを試してみようと思ったのが、昨年末に公募作品の世界に入った始まりでした。
 とは言っても、会社への報告書や、友人へのメールを別にすれば、今まで文章を書くこともなかったですし、ましてや、グラフィックデザインなど、遠い世界の話でした。でも、何でも試してみたかったのです。年齢のせいもあるのかもしれません。
 3月にコロナのせいで完全に失業すると、このトライは、収入確保の真剣な戦いに変わりました。この国では失業率が急激に増え、他の仕事もないですし。
 嗤われるかもしれませんが、ロゴのデザインから、川柳、和歌、短編小説まで、賞金のあるものは何でも、数だけは多く応募しましたが、当然のことながら結果は伴いません。7月5日現在、0勝46敗です(※)。佳作にすら選ばれたことはありません。
 これは、仕方がないでしょう。それぞれの分野で長く修練を続けている方も、また、長い年月でなくても専門的な勉強をしてきた方々も多くいらっしゃるのですから。
 私はまだ1年生です。少しずつ、経験を積んでいき、落選後は受賞者の作品を見て、自身のつくったものの欠点を実感して、力を付けていくよりないと思っています。「わざわざ公募しておいて、何でこんな名称がショッピングモールの名前に選ばれるんだ!」と思ったり、「うわー、さすが受賞作は格が違う!」って思ったり、全てが新鮮です。来年の春あたりに復職できるまでは、本気で創作活動を続けようと思っています。今はただ、創ることが楽しい、それだけです。
 きっと、同じような方がたくさんいらっしゃると思います。失うものはありません。がんばりましょう!

※46敗の内容は、エッセイ4応募、キャッチコピーや一言ものが9応募、デザイン系が6応募、ラジオCMが2応募、施設などの名称が4応募、川柳と短歌が16応募、料理が2応募、30枚ぐらいまでの短編小説が3応募です。実際、ひとつの応募で何作か提出しているものもあるので、実際は0勝100敗ぐらい??!! でも、まだ結果待ちの応募が52個あります!!