
ダンディーに着こなすための5つのポイント
ダンディー、中年のカッコイイ男性に向けて使う言葉ですが辞書にはdandy[英]男性の振る舞いや服装が洗練されていること、と載っていました。イタリアにはこれまで数十回行きましたが、ミラノのドゥモ広場、有名ブランド店が並ぶスピガ通りなど歩いているとダンディーな男性があちこちにいます。
いくつになってもダンディーでカッコよくいたいという方へ、私がこれまでイタリアで見てきたダンディー男性の着こなしポイントをあげてみようと思います。
足元にこだわる
オシャレは足元からなんて言いますが、イタリア人の足元に対するこだわりは半端ない。まずは靴。私たちから見るとイタリア人もフランス人もスペイン人も区別が付きませんが靴を見れば分かると言われるほど靴にはこだわります。10代20代の若者よりもダンディー世代の中年男性の方がカッコいい靴を履いています。
デザインもこだわっていますが何よりポイントは革靴もスニーカーもどんな靴でも綺麗だということ。ピカピカに磨かれていてソールまで綺麗。白い靴は真っ白、黒い靴は真っ黒。傷や擦れで革が剥がれ変色しているなんて論外。私もイタリアに行く時は履いていく靴、持参する靴共に必ず綺麗に磨いていきますし、ホテルに戻ったら汚れを落とします。日本では毎日磨くなんてしないのに。イタリア人の靴があまりに綺麗なので恥ずかしくなるのです。
気づくと日本でも人の靴を観察する癖がついていました。洋服はバッチリ決まっているのに靴が汚れていたり革が剥がれていたり傷だらけだったりするとせっかく決まってるのに残念。まずは靴を常に綺麗に履くことを心がけてみてください。
またスニーカーではカジュアルになりすぎるという場合、モカシンやローファーもお勧めです。デニムやチノパン、ジョガーパンツなどカジュアルコーディネートにはいつもスニーカーしか合わせてなかったという方には是非一度取り入れてみて頂きたいです。
それとこれは余談ですが、スポーツの時以外で白い靴下を履くのは本当にカッコ悪いので絶対にやめた方がいいと個人的に思っています。たまに見かけるんですよ、スーツに白い靴下。
洋服にしわは不要
ジャケットやワイシャツはもちろんですが、ポロシャツ、Tシャツ、デニム、ショートパンツ、とにかく洋服にしわがありません。ポロシャツの襟元もキリッと立っているし、パンツもビシッとセンターラインが入っています。当然一日着ていれば着用しわはありますが、身体的構造上しわが入る関節の箇所以外にしわがないのです。
イタリア人はタオルや下着にまでアイロン掛けると言うほどアイロン好き。にわかには信じられなかったのですがイタリア人妻となったイタリア在住の日本人女性に聞いてみたところ、週末は一日中家族の洋服にアイロンかけしていると言っていました。トム・クルーズがしわくちゃの服を着てる姿は想像付かないですよね。
とはいえ、そんなにアイロンかけに時間も割いていられないし、家族にお願いするのも気が引けますよね。(私は家事の中でアイロンかけが一番嫌いです。)イタリア人がこれだけアイロンをかける理由の一つとして洗濯の干し方が下手とも言われます。きちんとしわを伸ばしてハンガーを使って干す。綺麗に畳んで収納、しわになりやすいものはハンガーにかけて洋服棚に収納。しわ取りスプレーを使うのも効果的。パリッとした服を着るとなんとなく背筋も伸びてカッコいいですよ。
ジャストサイズで着る
いつも大体Mサイズだからと試着もせずに買ってちょっと大きかったなと思いながらもそのまま着ているということありませんか?楽だからという理由でだぼだぼな洋服着ていませんか?ジャケットの肩部分がずり落ちたりはしていませんか?
イタリア人はサイズにとてもこだわります。だからオーダーメイドも多いし、既製品の洋服もお直しに出してジャストサイズに合わせます。サイズが合わない服は見た目もだらしなく見えますし、何事もだらしない人なのではないかと、人柄まで投影されかねません。加えて大きいサイズというのは太って見えたり老けて見えることも。
最近はオーバーサイズのトップスが流行しているのでトップスを大きめサイズにしたらパンツはスリムなデザインにして足首を見せたり、ハーフパンツにしてみるなどバランスも大事。身だしなみひとつで印象は大きく左右されます。
ジャケット使いがうまい
イタリアのダンディー男性達はコーディネートにジャケットを上手に取り入れて着こなしています。デニムにTシャツという普通の装いにジャケット羽織るだけで格上げされます。春夏はコットンやリネン素材、秋冬はウールやレザー。
ジャケットを着るのはビジネスシーンだけで、リラックスしたい休日は着ないという方も多いと思いますが、柔らかい素材のものを選べば堅苦しくなく着ることが出来ます。イタリアではバカンス中のリゾート地のレストランでも襟なしの服を着ている人はいません。ファーストフードやランチ時はラフですが、ディナータイムにはジャケットを羽織るか、襟付きのボタンシャツやポロシャツを着ています。Tシャツ一枚だったとしてもジレを合わせたり、スカーフを首元に巻いていたりして丸首を晒すことはしません。サラッと羽織れて持ち歩ける軽量で上質なジャケットはダンディーの必須アイテムです。
全てに通ずる清潔感
そして最後に、清潔感。これを意識すれば全てのポイントに繋がると思います。足元も綺麗になるし、洋服も綺麗に着るし、髪がボサボサということもなく、身だしなみがだらしなくはなりませんよね。いつの時代もモテ男の絶対条件は清潔感です。
イタリアから直接仕入れたアパレルセレクトショップでダンディーな着こなしになるようなアイテムが見つかるかも。よろしければVIVACE一度ご覧ください。